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痴漢外来 性犯罪と闘う科学 ちくま新書1439
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2019/10/07 |
| JAN | 9784480072566 |

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痴漢外来
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商品レビュー
4.1
21件のお客様レビュー
前から一度読んでみたいと思っていた本を、満を持して読了ー! 面白かったです。 内容が内容なんで、割と読む前から拒否感がある感じも否めないんですが、とはいえ知識はアップデートせねばと考えて……はい、アップデートされました。 この本を読む前に、薬理凶室のコラボ動画で薬物関係の...
前から一度読んでみたいと思っていた本を、満を持して読了ー! 面白かったです。 内容が内容なんで、割と読む前から拒否感がある感じも否めないんですが、とはいえ知識はアップデートせねばと考えて……はい、アップデートされました。 この本を読む前に、薬理凶室のコラボ動画で薬物関係の動画を見まして、薬物中毒っていうのは薬物が入っていること自体も問題ではあるんだけれども、それ以前に『生きづらさ』が前提として横たわっている。そのあたりは『性犯罪』(というか、多分多くの犯罪)も同じで、社会の仕組みとか文化のひずみみたいなものが起因となっているっぽい。もちろん当人の生来の気質なんかもあるけれども、問題があって、小さい段階で拾えたらなんとかなるのに拡大してしまう傾向があるっていうね。この小さい段階で拾うために、精神科として打つべき手法を模索し続けているけれども、生憎昔のフロイト精神分析論がまだまだ根強くて、未だにくびきから逃れていないらしい。1950年代から、批判されているのに……創作の世界とか全然抜け出てないもんなあ…… 認知行動療法とか、ちょっと聞いたことあるなーというものの基礎を軽く紹介して、痴漢というか性犯罪は疾病として刑罰も大事だけど治療も併せてやるべきだっていうのが著者の主張で、でもそのハードルはいくつもあって難しいのが現状というのが切々と書かれている。 ちなみにむやみな厳罰化に対しては、反対の立ち位置にいるけれども、いままでの刑罰が軽すぎるので適正化のために厳しくするべきだというのが、著者の主張で、なにより無知蒙昧の裁判官のアップデートが必要だっていうのが、ものすごく心強い。 と、わりと好感のもてる一冊だけれども、なんで★が4つになっているかというと……加害者である性犯罪者の話に6章使っているのに、被害者の話には1章だけっていうアンバランスさが、あまりにも残念過ぎる。いや、わかるよ。わかるのよ。そもそもの立場が、犯罪を犯した人を社会復帰させて生産性を向上させるっていう、そういう立場の人なんでね。そりゃ加害者の方に傾きますよ。でもね。なんかこう……限界を感じるんです。被害者の逸話の選定にも、なんかこういらんバイアスを感じるですよ。 発行は2019年10月、さくっと7年前です。 この7年の間に、アップデートは成されていたかというと、そのあたりはむしろ絶望的な気がしないでもない。その一方でsnsの発達によって、泣き寝入りがスタンダードではなくなりつつある。 『エンザイダー』と騒ぎまくる御仁に、ぜひ読んでいただきたい一冊ではあるが、認知のゆがみでとんでもない解釈をされそうな……そんな怖い本でもある。
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素晴らしい本だった 痴漢のみならず、性加害に走ってしまう人たちの心理や背景を、海外のものも含む多くの文献を参考に明らかにしている こうした書籍が2019年には刊行されているにも関わらず、性加害者への治療が進んでいないのは悲しいことでもある
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「痴漢外来」という聞き慣れないタイトルに興味を覚えて手に取った。痴漢は卑劣な人間による犯罪であり、治療できたり改心したりしないだろうから犯人には苛烈な処置をするべきだ、と考えていたが本書を読んで少し認識が変わった。 痴漢や盗撮は薬物と同様に依存症であり、「治療」により再犯率が低下...
「痴漢外来」という聞き慣れないタイトルに興味を覚えて手に取った。痴漢は卑劣な人間による犯罪であり、治療できたり改心したりしないだろうから犯人には苛烈な処置をするべきだ、と考えていたが本書を読んで少し認識が変わった。 痴漢や盗撮は薬物と同様に依存症であり、「治療」により再犯率が低下するばかりか、刑罰のみでは再犯率はわずかに増加する。病気という視点であっても、責任能力とは関係なく罪が軽くなるわけではない。痴漢は女性の敵であるのは勿論、冤罪に巻き込まれる可能性という意味では直接的に男性の敵でもある。「被害者を出さない」「再犯を防止する」目的では、刑罰と治療の取り組みは私達の社会にとって有効な取り組みである。社会の安定のためには積極的に治療した方が良いとおもう。 心理検査で有名なロールシャッハテストは、正常な人でも80%が問題ありと診断されてしまう、明確な科学的根拠のない似非科学である。これには「やっぱりな」と感じた。
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