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現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき。
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現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき。

吉岡乾(著者)

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現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき。

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 創元社
発売年月日 2019/08/27
JAN 9784422390031

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商品レビュー

4

24件のお客様レビュー

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2023/10/13

フィールド言語学。話者が少なく文字もない絶滅危惧の言語が話されている現地を調査し記録する学問。ブルシャスキー語はパキスタン北部の孤立言語。その他ドマーキ語などいくつか解説があるがそれぞれ2頁見開き程度。学習するには足りない。辺境滞在記というにも情景描写が少ない。都度思ってることな...

フィールド言語学。話者が少なく文字もない絶滅危惧の言語が話されている現地を調査し記録する学問。ブルシャスキー語はパキスタン北部の孤立言語。その他ドマーキ語などいくつか解説があるがそれぞれ2頁見開き程度。学習するには足りない。辺境滞在記というにも情景描写が少ない。都度思ってることなどが綴られるが強い主張でどこかに持っていかれる心配もない。読んで何かの役に立ったのか?解説しようとすると言葉が出ない。あれは何だったのかと考えてその世界に浸っている。居心地は悪くない。読後の思索はいつだって途中。遥かなる旅は続く。

Posted by ブクログ

2023/03/17

予想してたよりずっとおもしろい。 多分この人が書かれているのであろうと思われるブログもそうだけど、内容もおもしろいんだけどそれ以上に、この人の書く文章を読むのが楽しいのだということを実感している。 時々ある。語彙の選び方や語り方そのものが好きな文章。あの愉悦はどこからくるのだろう...

予想してたよりずっとおもしろい。 多分この人が書かれているのであろうと思われるブログもそうだけど、内容もおもしろいんだけどそれ以上に、この人の書く文章を読むのが楽しいのだということを実感している。 時々ある。語彙の選び方や語り方そのものが好きな文章。あの愉悦はどこからくるのだろう。 ともかく。 パキスタン北部あたりをフィールドに、もしかしたらこの後なくなってしまうかもしれない言語を記録し研究している方の書くものだから、そのへんのバックパッカーが書いた旅行記よりずっとおもしろいのは当たり前。 フンザとかカシミールとかバルティスタンとか場所も場所。 そして何より、人嫌いなのか人好きなのかわからない著者のつぶやきが、それに共感できたりできなかったりして非常におもしろい。出会い頭にいきなりマウントをかまして来た見知らぬおっちゃんに学者としてフツーに対応したら(←どんなに空気読まれへんねん笑)その村から出入り禁止を食らったこととかめっちゃウケる。

Posted by ブクログ

2022/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カシミール地方を中心に調査活動をしている著者による随筆。現地での悲喜交々(もとい愚痴)、調査や研究の対象としての言語の解説、日本における人文分野の研究環境の現状への苦言等、笑える箇所も身につまされる箇所もあった。「いい歳して文句ばっかりだな!」と思わないことは無いが、その分著者の言葉に真実味を感じ、信頼できる。

Posted by ブクログ