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落日

湊かなえ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所
発売年月日 2019/09/02
JAN 9784758413428

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商品レビュー

3.8

257件のお客様レビュー

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2024/05/06

引きこもりだった兄が、妹と両親を殺害した『笹塚町一家殺害事件』この事件の映画を撮りたいと映画監督・香が、笹塚町出身の脚本家・真尋に相談する所から物語が始まる。なぜ今頃、15年前の事件の映画を撮ろうと思いたったのか。何を知りたいのか。ふたりが事件の真相に迫る話。 先入観からの決め...

引きこもりだった兄が、妹と両親を殺害した『笹塚町一家殺害事件』この事件の映画を撮りたいと映画監督・香が、笹塚町出身の脚本家・真尋に相談する所から物語が始まる。なぜ今頃、15年前の事件の映画を撮ろうと思いたったのか。何を知りたいのか。ふたりが事件の真相に迫る話。 先入観からの決めつけがよく無い事、見た目と本当の姿が違うこともありうることを痛感した。 『辛い過去』と向き合う事は勇気がいるけど、香も真尋も知ることにより『辛い過去』から救われたのは良かった。散りばめられた伏線を見事に回収し、最後は謎が解けてスッキリ。 何冊か湊かなえさんの作品を読了したが、イヤミスでは無い作品は初めてで新鮮。新たな一面が見えた作品。

Posted by ブクログ

2024/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

湊かなえ著『落日』(角川春樹事務所) 2019.9発行 2024.4.15読了  本書は、映画監督視点の章と脚本家視点の章とが交互に展開する構成をとっている。映画監督視点の章は「エピソード○」、脚本家視点の章は「第○章」と銘打ち、それぞれ7章ある。まず、映画監督視点の「エピソード1」から始まり、次に脚本家視点の「第1章」が始まって、最後は映画監督視点の「エピソード7」で終わる。  「エピソード◯」はほとんど映画監督の回想で占められ、現在の視点での描写は終章の「エピソード7」のみである。  一方、脚本家視点の「第○章」はすべて現在の視点で描かれており、時系列順に物語が進行している。  映画監督視点の物語と脚本家視点の物語をどう交錯させて一つの物語に構築していくかが作家の腕の見せ所だと思うが(どの情報をどこで開示して、どの情報をどこまで隠しておくか、など)、さすがにベテラン作家なだけに物語をうまく一つにまとめ上げている。  しかし、あまりにも話が綺麗にまとまりすぎていて鼻白む部分があるのも否めない。本書は湊かなえの代表作にはなり得ないだろう。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I029906205

Posted by ブクログ

2024/04/20

"辛い時にずっとそばにいてくれた壁の向こうにいる子は誰?" その答えを大人になって探していくうちに見えてくる本当の真実とは、、、 マスコミの言葉だけを聞いてその人のことを全て知ったかのように思う。でも、会ってもないのにそのように決めつけて本当の真実に目を向けな...

"辛い時にずっとそばにいてくれた壁の向こうにいる子は誰?" その答えを大人になって探していくうちに見えてくる本当の真実とは、、、 マスコミの言葉だけを聞いてその人のことを全て知ったかのように思う。でも、会ってもないのにそのように決めつけて本当の真実に目を向けなくなるという現代の問題点を言及した書籍だと思いました。

Posted by ブクログ

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