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大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件 なぜ美しい羽は狙われたのか
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大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件 なぜ美しい羽は狙われたのか

カーク・ウォレス・ジョンソン(著者), 矢野真千子(訳者)

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大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件 なぜ美しい羽は狙われたのか

定価 ¥3,080

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 化学同人
発売年月日 2019/08/10
JAN 9784759820133

大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件

¥2,200

商品レビュー

4.4

35件のお客様レビュー

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2025/11/08

ルーブルから宝石が盗まれた2025年に、博物標本が大量に盗まれた2009年の実際の事件について読む(記録) とてもおろしろい。おもしろいけど、冒頭から、船舶火災で死んでいく動物たちのエピソードがあるしその後も野生動物がばんばん殺されていくから苦手な人は多いかも。 事件について...

ルーブルから宝石が盗まれた2025年に、博物標本が大量に盗まれた2009年の実際の事件について読む(記録) とてもおろしろい。おもしろいけど、冒頭から、船舶火災で死んでいく動物たちのエピソードがあるしその後も野生動物がばんばん殺されていくから苦手な人は多いかも。 事件については、ルーブルもそうだけどセキュリティが脆弱すぎるし収蔵品管理がずさんすぎるし警察の捜査リソースがなさすぎる。 本の構成も良くて、事件自体は中盤で解決してしまう。が実はその後の筆者の独自リサーチによって新事実がわかるし何より犯人の思想が興味深かった。 博物館の役割と自然保護。野生動物の殺戮と闇市と経済と業界団体。

Posted by ブクログ

2024/08/28

ブク友さんの本棚より紹介いただきました。 一目で惹かれるタイトルですが、これ実話ですって。 大きく分けて3つの構成(鳥類採取の時代・犯人の生涯と事件発生から裁判・その後)なんですが、その後がなかなかに熱い! 待ってました!!という感じでした。 ノンフィクションなんだけど、なかなか...

ブク友さんの本棚より紹介いただきました。 一目で惹かれるタイトルですが、これ実話ですって。 大きく分けて3つの構成(鳥類採取の時代・犯人の生涯と事件発生から裁判・その後)なんですが、その後がなかなかに熱い! 待ってました!!という感じでした。 ノンフィクションなんだけど、なかなかの小説感。 警察でもないのに、著者はよくぞここまで真に迫られました。すごい。 犯行を認めた時点で捜査が終わるなんて、信じられない…逆手に取られましたよね。 しかし、終始根底にある「自分本位」の視点に、驚くやら腹立たしいやら… 読了のみなさんから、「そんなこと、許されるかぁ(怒)」の声が聞こえてくる気がします。

Posted by ブクログ

2024/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

近年あった博物館から鳥の剥製を盗難した事件のノンフィクション。 大傑作だと噂で聞いていたが本当にめちゃくちゃ面白い!!! 盗難したのは毛針製作者の若者で、物語は彼が盗みをこれから実行しようとしている所から始まる。 まず毛針制作なんて世界があるのも知らなかったし、材料は本物の鳥の羽。 現在ではほとんど手に入らないその羽をエドウィンという毛針制作者が大量に盗む。 その事件を聞いた著者が調べ始めるのかと思いきや、そこから盗まれた鳥がどれほど貴重なものかを物語形式で一から教えてくれる。 これによりエドウィンの行った盗難が、ただの万引きとは比べ物にならない歴史的重要文化財の破壊行為になるとわかる。 そこからエドウィン視点になるがこの本で彼の行為が著しく怪しく見えることへの配慮と後半の展開にもなっているのがすごい。 彼が逮捕され時勢が事件を知った著者の所に戻ってくるだけでワクワクする。この話の作りが上手い! ここからエドウィン本人にもインタビューし、片棒を担がされたロン、毛針制作コミュニティの奴らにも話を聞き、事件の真相と残された剥製の行方を追う。 がたどり着いた先は底なし沼のような人間の果てなき欲望。 こんなに虚しさが残る結末になるとは、脱力感が凄まじい。

Posted by ブクログ