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老父よ、帰れ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2019/08/07 |
JAN | 9784022516268 |
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「認知症の介護」についての講演会に参加して一念発起、有料老人ホームに預けていた父親を自宅で介護する道選んだ主人公・矢部好太郎とその家族、離れて暮らす弟家族、集合住宅の住人も関わって展開される、認知症介護小説。 今回の作品は『老乱』と異なり、認知症当事者側の視点は描かれておらず、介...
「認知症の介護」についての講演会に参加して一念発起、有料老人ホームに預けていた父親を自宅で介護する道選んだ主人公・矢部好太郎とその家族、離れて暮らす弟家族、集合住宅の住人も関わって展開される、認知症介護小説。 今回の作品は『老乱』と異なり、認知症当事者側の視点は描かれておらず、介護する人々の苦闘や苦悩が記されている。自分の考えだけで一人奮闘する好太郎の姿が、もう少し周りの協力を得て介護にあたればいいのに、と思うと読んでいてシンドかった。それでも最終的に、医師やヘルパーなど協力者の助けを得て、父親に対する態度が変化した主人公に救われた気分になれた。
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1冊丸ごと、認知症の親を介護する家族の悲喜こもごもに焦点を当てた物語。 老人ホームに入居していた認知症の父、茂一を自宅に引き取る事を決意した、45歳の矢部好太郎が主人公。 親への「恩返し」のつもりで、父の介護に懸命に取り組む好太郎の前に、次々と問題が立ちはだかる。 食事の世...
1冊丸ごと、認知症の親を介護する家族の悲喜こもごもに焦点を当てた物語。 老人ホームに入居していた認知症の父、茂一を自宅に引き取る事を決意した、45歳の矢部好太郎が主人公。 親への「恩返し」のつもりで、父の介護に懸命に取り組む好太郎の前に、次々と問題が立ちはだかる。 食事の世話や排泄・入浴介助だけでも過酷なのに、認知症に加えて新たな病気、マンションの隣人問題など、想像以上の現実がそこにはあった。 コミカルなタッチで描かれているので軽快に読み進める事が出来るが、死生観や介護に対する姿勢について深く考えさせられた作品。
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認知症の父を、施設から引き取り、自宅介護に奮闘する長男好太郎。 この好太郎がもう…思い込みが激しくて、せっかちで、読んでいてハラハラするのだが、当人の一生懸命さと、周囲の家族たちの協力もあり、なんだか見守るように読み進めてしまった。 認知症が徐々に進行していく過程を本人の視点か...
認知症の父を、施設から引き取り、自宅介護に奮闘する長男好太郎。 この好太郎がもう…思い込みが激しくて、せっかちで、読んでいてハラハラするのだが、当人の一生懸命さと、周囲の家族たちの協力もあり、なんだか見守るように読み進めてしまった。 認知症が徐々に進行していく過程を本人の視点から描いた、同作者の『老乱』も非常に印象に残っているが、今作は既に意思の疎通も難しくなっている父を介護する息子の視点で描かれていて、介護の大変さが伝わってくる。 介護の中で生まれる負の感情は、ほとんどが自分の都合だというのは、とても納得できる。 ただ、介護を自分の生活の全てにしてしまっては、自分自身が壊れてしまうので、きれいごとだけでは介護は出来ないのが現実なんだと思う。 作品の中では、空回りしつつ頑張る好太郎を苦笑いでサポートする妻、離れた所から冷静に温かく見守る弟夫婦など、家族に恵まれていて、難しいテーマだが楽しく読めた。
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