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わらの女 新訳版 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2019/07/30 |
JAN | 9784488140281 |
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わらの女 新訳版
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商品レビュー
3.3
7件のお客様レビュー
久しぶりのメシマズ作品。読みやすかった。読んでいる最中、音沙汰のない紀州のドンファン事件の続報が気になった。
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新聞の求縁広告で大富豪との結婚をはたしたヒルデガルト。第二次世界大戦のハンブルグで親兄弟を失い、たったひとりで翻訳の仕事でかつかつの生活をしていたヒルデガルトは経済的に安定したい、という夢がかなったかにみえたが・・ 後半からの急展開にページをめくるのももどかしいくらいだった。 ...
新聞の求縁広告で大富豪との結婚をはたしたヒルデガルト。第二次世界大戦のハンブルグで親兄弟を失い、たったひとりで翻訳の仕事でかつかつの生活をしていたヒルデガルトは経済的に安定したい、という夢がかなったかにみえたが・・ 後半からの急展開にページをめくるのももどかしいくらいだった。 「わらの女」とは藁人形、操り人形の意味。題名が中身を暗示していた、と最後のほうでわかるのだが、!!それはないよ、みんな幸せになってほしいんだけどな、悪者は誅されなければ、と思わずにはいられなかった。著者カトリーヌ・アルレーは1924年パリ生まれ。発表は1954年、まだまだ戦争の残禍がのこっていたのだろう、それに主人公と年齢も同じような設定。カトリーヌ自身が戦争で感じた思いを作品にしたのかな、とも思った。 1964年にジーナ・ロロブリジータ、ショーン・コネリーで映画化されている。小説でヒルデガルトは毅然とした感じを受けるのだが、配役とあっている気がする。ショーン・コネリーは富豪の秘書役。これもあってるかも。小説では富豪とは他人だが映画では甥になっている。 カトリーヌ・アルレース フランス 1922-2016 1954発表 2019.7.31初版
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1954年に執筆されたということで、古典としての普遍的な良さも感じつつ、ミステリーとしてだけでなく、人間ドラマとしても、良くできた作品だと思いました。 皮肉にも、主人公「ヒルデ」の人生は、本人が望んでいたようなストーリーに展開していき、これを教訓として反映させるには、あまりにも...
1954年に執筆されたということで、古典としての普遍的な良さも感じつつ、ミステリーとしてだけでなく、人間ドラマとしても、良くできた作品だと思いました。 皮肉にも、主人公「ヒルデ」の人生は、本人が望んでいたようなストーリーに展開していき、これを教訓として反映させるには、あまりにも遅すぎた感があるとも思ったが、私的には複雑な心境もある。 これは小説だから、後から冷静に再読すれば、確かに突飛な事態で夢のような出来事だと認識できたかもしれないが、気付かなかった場合も充分にあると思う。 これに関しては、犯罪者側の、人の心理状態につけこむ巧みさも感じられ、正直、寒気を覚えた。 また、ヒルデの終盤の展開について、丁寧な内面の描写や、戦時下のドイツの事情も合わさりながら、上記のこともあって、自らの人生であるかのように入り込んでしまった。 「どんな出来事も、それを体験した個人にとっての真実があるだけで、普遍的な真実などありはしない。」 の一文に、考えさせられ、人生、先はどうなるか分からないなあと感じるのは、色々な状況があることを、改めて思い知った。
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