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分解の哲学 腐敗と発酵をめぐる思考
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2019/06/25 |
JAN | 9784791771721 |
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分解の哲学
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商品レビュー
3.8
14件のお客様レビュー
掃除のおじさんの話が気になり手に取った。 思っていた内容と違い、様々な「分解」を巡る話は興味深くも自分には少々難しく感じるところもあった。 ただ、今まで目を向けたり思案することのなかった内容だった為、新たな視点に気づかせてくれた良い1冊でした。
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(追記 2024/4/27) ケアリングデモクラシーを読んで、この本で書かれている分解の思想とは、要するに「ケア」の考え方とベースがつながる。誰もが弱い存在でケアを必要としていること、そうしたケア=分解・再生を担う存在・ことをより社会で中心的な議題にすること、分配すること、それが...
(追記 2024/4/27) ケアリングデモクラシーを読んで、この本で書かれている分解の思想とは、要するに「ケア」の考え方とベースがつながる。誰もが弱い存在でケアを必要としていること、そうしたケア=分解・再生を担う存在・ことをより社会で中心的な議題にすること、分配すること、それが今に抗する一つの思想なのだと。 土に還元できない、分解できない、という視点。当たり前のような指摘であって、正面から深く考察することはなかった。日本の場合、死者は火葬するのが一般的である。つまり、土には還らない。あるいは、資本主義のもとで生産費が安価な塩化ビニールなど人工的に作り出された物質は当然ながら分解できない。生物というサイクルの中で、いかに人間だけが傲慢であるのか。人間の社会もまた、様々なものを"便利"な技術革新によって排除してきた。人とほとんど話すことなくボタン一つで商品が届いたり、自分で考えることなく答えが導き出されたり。ところが、分解とか壊れるとか、マイナスと捉えていたことをめぐっては、今まで見えてこなかったことがわかったり、あるいは偶発的に人との関わりが生まれたりなどと、そこに様々な変化が生まれる。おそらく、新自由主義と権威主義のなかでますますひどい世界になっていくなかで、(ネグリとハートに関連した議論もあったが)必要なのはこういう視点だろうなと思った。こんな視点をアカデミックに繋げて論じられる著者は凄すぎるなと。
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分解という行為を、生理的見解、修復という視点など様々な見方から扱った本。 最近Kandytownが終わらせ方の話をしていたが、通じるものがあるように感じた。 どのように人生を終わらせるのか。 新品が当たり前に良いのだという価値観は疑う価値があると確かに思った。 使い込まれることに...
分解という行為を、生理的見解、修復という視点など様々な見方から扱った本。 最近Kandytownが終わらせ方の話をしていたが、通じるものがあるように感じた。 どのように人生を終わらせるのか。 新品が当たり前に良いのだという価値観は疑う価値があると確かに思った。 使い込まれることによる味や、使い込むことによる愛着は確かにある。苦労の先に得るものがあるのだ。 完璧なものは思考を停止させ、周囲のものを怯えさせる。そこには周囲のものが存在する価値がないからである。
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