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栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2019/05/23 |
JAN | 9784152098658 |
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栗本薫と中島梓
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
栗本薫(中島梓)。自分の青春時代に全盛期でいらした作家である割には『グイン・サーガ』は未読だったりしますが、やはり自分的には外せない作家なので読了。 彼女が重度障害児で24時間介護を要する弟さんを持つ、所謂「きょうだい児」であったことはこの本で初めて知りました。また、恐らくその状...
栗本薫(中島梓)。自分の青春時代に全盛期でいらした作家である割には『グイン・サーガ』は未読だったりしますが、やはり自分的には外せない作家なので読了。 彼女が重度障害児で24時間介護を要する弟さんを持つ、所謂「きょうだい児」であったことはこの本で初めて知りました。また、恐らくその状況が彼女の孤独感を深め、独自の底知れぬ深さを持つ物語世界の醸成につながったと思われることも。 実は彼女の生前の活動を横目で見ていて、 「小説(しかも複数ジャンル)、評論、エッセイ、音楽、演劇……。マルチかつハイレベルな才能の持ち主であることは疑いないけれど、どうしてここまで熱を持って駆り立てられたように実行してしまうのか? 加えてファンもどうしてあんなに熱狂的について行っているのか」 と正直訝しさを覚えたのも確かです。 しかし本書を読み終え、彼女の活動の全てには本能に基づく必然性があっただけでなく、彼女自身の精神と生命を維持するためには欠かせない活動であったのだと認識するに至っています。 しかも、ご家族やお友達、近しい編集者やクリエイター、スタッフの方々の証言が、生前にあれだけ彼女に振り回されたにも関わらず、皆様実に優しく愛情深い! もちろん本当にしんどい思いをさせられて決裂した相手は取材を受けなかったのかも知れませんが、彼女がいかに関わった人々を強く惹きつけ引き込む存在であったか、そして彼女がとりわけ波長の合った相手といかにとことん絆を深めたか、が伝わってきました。 没後11年。グイン・サーガの物語世界を本当は自身で書き続けたかっただろうと思いを馳せると同時に、別の書き手に引き継がれ終わりなく続いていく物語世界もまた彼女の一つの理想であったのかも知れない……いや、本当にそうだったんだろうか? と複雑な思いを抱きながら本を閉じました。
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20200320借りる。 20200501読了。 図書館が開館していないのでまだ返してません。 でもじっくり読めました。 これもまた、数少ない読み終わってしまう、 終わって欲しくない本の一つでした。 特に2000年代初頭に、 運転手兼お手伝いみたいなことを していた若い男性、 羨ましい! 私もギリギリ、 そのくらいに上京していれば そのチャンスがあったかも?! …なんて嘘です。 これは異性で男性でちょっとイケメンだったから 温帯が気に入ったのもあるかもしれない。 そういえば私も、2ちゃんの栗本薫板よく見てたことがあり、 温帯って言われてたの思い出したw 懐かしいな… mixiもやってたけど、 栗本薫先生がそんな下々のファンにまで コメント書く人だったとは知らなかった! 検索していればなあ!と。 それと母親と同い年の人ということで 親近感がわき、小説も読んでおりましたが、 性格的には真逆でありまして、 私も超しっかり者の母親に 漫画ポンチばかり読んで、描いて! と怒られていたので… この辺りは母親と同世代なのに、 感性はずっと若いので、 吃驚でありました。 あと弟が身体障害者で、 だから、この人は母親から受けたかった愛を こんなにも孤独だったから それをぶつけるために小説を 書いているのだなと理解しました。 どちらかと言うと、 私寄りの発達障害、しかも 酷い方のもので、 神が降りて来ちゃうのか、 あちらの世界にトリップしてしまうのか で小説を書いていて、 その最中に、大きな音があったら 心の恐慌になるくらいに 吃驚してしまうのだなということも 理解しました。 そのような人だから、 このような旦那さんは天の采配。 いなくては精神が持ったかどうかだったかも。 いろいろ書きたいのですが、 また今度、思いついたら書きますが、 書かないかもしれない。 手塚治虫に、最大のエンターテイナーと言われていたのが、物凄いなと思いましたね。
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やばい本を読んでしまった。こんなの書かれたら、否が応でも栗本薫・中島梓作品を読みたくなってしまうではないか。そもそも、『ぼくらの時代』をむかーし読んだような…といううっすらした記憶しかない作家さんの評伝をなぜ読んでしまったのか。(新聞の書評欄で気になったからですが)。困ったことに...
やばい本を読んでしまった。こんなの書かれたら、否が応でも栗本薫・中島梓作品を読みたくなってしまうではないか。そもそも、『ぼくらの時代』をむかーし読んだような…といううっすらした記憶しかない作家さんの評伝をなぜ読んでしまったのか。(新聞の書評欄で気になったからですが)。困ったことになったぞ、とニヤニヤ笑いが止まらなくなるほど、栗本薫・中島梓さんの魅力を四方八方から語り尽くしている作品でした。
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