服を作る 増補新版 モードを超えて

山本耀司(著者), 宮智泉

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2019/05/08
• JAN: 9784120051968

商品レビュー

2024/09/16

p19
　僕は、幼いころから女の人を通して世の中を見続けてきました。そして、女性が無理をしなければならないような不条理な社会を作った男性は、みんな敵になったんです。

p76-77
ただ、大好きなボブ・ディランに、モデルとしてショーに出てくれと頼みましたが、断られました。

p100
　僕は母親から溺愛された。溺愛というのは一種の虐待に近いのです。

p102
　母にとっては僕が仕事をし続けるのが一番の幸せであり、生きがいなんです。はっきりそう言います。「私はあなただけが生きがいなんだからね」。もうやばいです、言葉に出されると。女は言っちゃいけないことをいっぱい言う。

p137
六〇
　ファストファッションをどう思いますか。
テレビの低俗番組と似ていますね。その瞬間、楽しければいいという。

財布しか持ってないので、ヨウジヤマモトの熱狂的なファンではない立ち位置からの感想。
世界的なファッションデザイナー、あるいはアーティスト。映画とファッションの話が出てきたけど、個人的にはヒエラルキーがあるのならファッションの方が上だと思う。

各コレクションの写真もほとんどカラーで収録されているので、洋服や纏っているテーマやポリシーなども感じ取りやすいようデザインされているのかなと思いました。

100の質問。外しまくってる質問とそうではない面白い質問のギャップがすごい。興味深かったのは、ファストファッションへのコメントだけでなく、無印とかへの言及もあったので面白い。

2024/04/23

自分の中で必死になって考え、ものごおを突き詰めていくということが、だんだんなくなった。すぐ見ることができるし、すぐ手に入る。だから、何かに思い焦がれる機会も少なくなった。

2022/05/11

山本耀司の半生がわかる本。ファストファッションは低俗なテレビ番組と一緒で、そのとき楽しいだけならいいんじゃない的な言葉が印象的だった。あとお母さん大好きなところとか意外だった。ダーツをななめにいれるってどんなだろ？このひとのブランドの服着たことないけど着てみたくなった。