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きちんと理解するイギリスの歴史
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きちんと理解するイギリスの歴史

内藤博文(著者)

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きちんと理解するイギリスの歴史

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2019/05/01
JAN 9784309227641

きちんと理解するイギリスの歴史

¥220

商品レビュー

4.2

7件のお客様レビュー

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2024/06/10

 イギリスの通史をストーンヘンジからブレグジットまで、項目や人物をテーマに解説したもの。新書として読むのにちょうど良い分量にまとまっている。  おれは歴史に詳しくないので、この本がどの程度の深さでどの程度網羅しているのかは正直よく分からないけど、通史がサラッと学べたと思うので、そ...

 イギリスの通史をストーンヘンジからブレグジットまで、項目や人物をテーマに解説したもの。新書として読むのにちょうど良い分量にまとまっている。  おれは歴史に詳しくないので、この本がどの程度の深さでどの程度網羅しているのかは正直よく分からないけど、通史がサラッと学べたと思うので、それなりに良かったのではと思う。ただ教科書的な記述がほとんどなので、事実以上の面白さというか興味深さはあまり感じられないし、やっぱり人物がたくさん出てくるところは、字面を追っただけで、あんまりよく分かっていない。けど、概要は分かった。  あとは初めて知ったことや興味深いと思ったところのメモ。まずケルト人自体も移民だけれど、それ以前(紀元前2000年ごろ)には「ビーカー人が居住していた」(p.30)らしい。そして「ビーカー人以前にも、イギリスには先住民がいたらしい。だが、ビーカー人は戦士として先住民より強力であり、先住民を支配していった」(p.31)らしく、ケルト人よりも前、というのを初めて知った気がする。というかストーンヘンジも見たのに、ケルト人の遺跡だと思っていた、という誤解。あと時代は飛んでエリザベス1世の時代。この時代は「ある意味で無法国家だった。というのも、エリザベス1世が海賊を容認し、彼らに他国船、とりわけスペイン船を襲わせていたからだ。エリザベス1世は海賊に出資までしたから、今日の視点では『テロ国家』のようなものであった。」(p.125)というのは驚き。でもこの話は普通に有名なことらしいので、おれが歴史知らなかっただけ、という感じだけど。そして、「イングランドから多くの私掠船が出たことは、イングランドの海上戦闘能力を高めることにもなった。イングランドが世界に進出をはじめたとき、その海上戦闘能力はこれを後押しし、さらにはイギリスを世界最強の海軍国家にもした」(p.128)という流れはとても分かりやすい。けど結局軍隊とか作るよりも金だけ出して民間でやらせた方が軍事力が上がるのか、とか今ある英国海軍ってその出自は海賊なのか、とか思ったりした。次に「メイフラワー号」で渡った「ピルグリム・ファーザーズ」がいかにひどい人たちだったか、という話が書かれているが、「ヨーロッパの不寛容な宗教対立のなかで育ったピューリタンをはじめとする移住者は、ヨーロッパの不寛容を新大陸に持ち込んだ」(p.154)というのも納得した。自分たちが不寛容の犠牲者になったので、新世界では逆に理想的な社会を作ろう、というほど現実は甘くない、ということが分かる。あとは「億王は君臨すれども統治せず」(p.171)の起源はハノーヴァー朝のジョージ1世、2世にあったのだ、というのも分かりやすかったし、「プライム・ミニスター」はその時代のウォルポールという第一大蔵卿への悪口(「先制的な権力者」)だった(p.173)とか、英語と関連する話も分かって良かった。あと言語に関するところでは、1840年代のジャガイモ飢饉で「餓死したのは、アイルランド語を話す高齢者が多かった。彼らが多く死んでしまったがために、アイルランド語の継承者は少なくなり、アイルランドで英語が浸透することにもなった」(p.207)という、よく考えたら不思議ではないかもしれないけど、飢饉によって英語が浸透した、という英語の外面史として見ると興味深かった。あと、章末にあるコラムのところでシェイクスピアのマクベスが取り上げられていて(pp.57-8)、実はそんなにマクベスは悪人ではないのではないか、マクベスを殺したマルカムも結構悪いんじゃないか、そしてマルカムの恐ろしさ故にマクベスを悪者にする話になっているのでは、という話は面白かった。  ということで、素人でもちょうど読める分量、内容というのが良かった本だった。(24/06/09)

Posted by ブクログ

2024/02/29

イギリス旅行に行くので、その前に歴史を知るために一読。 基本の流れがしっかり理解できたし、そこまで長くないので読みやすいです。 一部、ジェーングレイを彼と表現してたところがあった気がするんですが、ジェーンは女の子ですよね?? 個人的にはフランスの腐れ縁の理由(ノルマンコンクエス...

イギリス旅行に行くので、その前に歴史を知るために一読。 基本の流れがしっかり理解できたし、そこまで長くないので読みやすいです。 一部、ジェーングレイを彼と表現してたところがあった気がするんですが、ジェーンは女の子ですよね?? 個人的にはフランスの腐れ縁の理由(ノルマンコンクエストがあったため、もとはフランス王の家臣だった)を知れて良かったです。

Posted by ブクログ

2022/12/12

作者は「ライター」であり、専門的に歴史を研究しているわけではなさそう。なので、イギリス史の導入として、正確性を多少犠牲にしても、わかりやすさとストーリー性重視であることを前提に読むのがよい。 その前提に立つ限りにおいて、文字が大きめの新書の枠内で、非常に分かりやすく歴史をまとめて...

作者は「ライター」であり、専門的に歴史を研究しているわけではなさそう。なので、イギリス史の導入として、正確性を多少犠牲にしても、わかりやすさとストーリー性重視であることを前提に読むのがよい。 その前提に立つ限りにおいて、文字が大きめの新書の枠内で、非常に分かりやすく歴史をまとめていると思う。

Posted by ブクログ

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