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王力雄(著者), 金谷譲(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 藤原書店
発売年月日 2019/04/26
JAN 9784865782226

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商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/04/03

フォーウェイの締め出し。中国におけるBATH(Baidu、Alibaba、Tencent、Huawei)4社への警戒感が何故必要か本小説を読めば良くわかる。ポリティカル・フィクションでもあり、サイエンス・フィクションでもある。 テクノロジーと独裁者は相性が良い。いや、独裁者はテ...

フォーウェイの締め出し。中国におけるBATH(Baidu、Alibaba、Tencent、Huawei)4社への警戒感が何故必要か本小説を読めば良くわかる。ポリティカル・フィクションでもあり、サイエンス・フィクションでもある。 テクノロジーと独裁者は相性が良い。いや、独裁者はテクノロジーを使いこなせなければならない、正確には存在を知悉しつおく必要がある。それはプロパガンダや扇動ラジオ放送のような類もそうだし、インターネットの規制、盗聴やサイバーに限らず兵器類もそうだ。本書で主に取り上げられるテクノロジーは、GPS。そう、どこに居ても足跡が辿られ、何をしているかさえ見抜かれてしまう。 ここで描かれた世界は実際に起こり得るだろうか。独裁国家では、実現してもおかしくない世界観だ。人を監視し、監視した相手を操作する社会。まるで人間たちがゲームのキャラクターのように、生殺与奪も自由自在。どんな展開かは記載しないが、そのスリリングな攻防、逃亡と、中国だからこそかのリアリティ、臨場感がたまらない。性描写も過激で、攻めた小説、面白いエンタメでもあった。

Posted by ブクログ

2022/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

共産党の建党記念行事と北京万博というふたつの式典を控える中国。ある下級役人が出世を狙って、インフルエンザの突然変異によるパンデミックの危険性を訴える陳情を国家主席に送った。官僚の粛清に利用できると考えた主席は、大々的な防疫運動を実施する。しかしWHOの調査の結果、ウイルスの変異は認められなかったことがわかった。 運動を主導した国家安全委員会の蘇主任は、責任を取らされることを悟り、腹心の部下たちとともに主席の暗殺をして権力の掌握を目論む。しかし、政治局常務委員のメンバーによって阻まれてしまう。もたもたしていると、真相が暴かれてしまいかねない。追い詰められた蘇主任は建党記念行事で、三年後に民主化することを宣言するのだった。 これをきっかけに中国全土が大混乱に陥った。地方自治を口実に、各勢力が力を拡大しようとしはじめる。首相暗殺に協力させられた李博は逃亡先で捕まってしまい、家族に被害が及ばないように、ドリーム・ジェネレーターを使って自らの記憶を消してしまうのだった。 2017年に書かれた小説だが、ITによる監視網、パンデミックとその防疫を口実にした規制や政治闘争など、現在の状況ともリンクするのは、よくシミュレーションされたからだろう。役人たちは権力闘争と自己保身に汲々とするばかりで、誠実な人間がほとんど出てこないのは滑稽ですらあるが、本国で暮らす人たちからすると笑うどころではないのかも。 靴にナノマシンを埋め込み人間の行動を監視するIoS、性欲を刺激したり記憶を消すことができるドリーム・ジェネレーターなどが登場する。

Posted by ブクログ

2022/04/15

中国共産党主席の暗殺が成功してしまった後、関係者がどう動くのか、手に汗握る展開と、救いのない結末 面白い。

Posted by ブクログ

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