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パートタイム・デスライフ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2019/03/23 |
JAN | 9784309027890 |
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パートタイム・デスライフ
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
小説と言うよりほぼエッセイ。中原自身の思想を文章化したような一人称視点の話が多い。 既に見たフレーズみたいな導入が別の話でも出てきたり、同じ文章の言い換えで尺を稼いでいたり、全く関係ない話題に飛んでそのまま話が終わってしまう荒唐無稽さがある。「いつのまにか定着」なんて最後はサッ...
小説と言うよりほぼエッセイ。中原自身の思想を文章化したような一人称視点の話が多い。 既に見たフレーズみたいな導入が別の話でも出てきたり、同じ文章の言い換えで尺を稼いでいたり、全く関係ない話題に飛んでそのまま話が終わってしまう荒唐無稽さがある。「いつのまにか定着」なんて最後はサッカーの熱狂に対して低俗であると呈するコラムみたいな締めになっていて前半の話ほぼ関係ない。「鏡はなかった……」では最初の場面で全身を鏡で確認する描写があるのに拍子抜けである。スルメのようで、読んでいくうちに癖になってのめり込んで読んでしまう。孤独な男に訪れる静寂の中の狂気が独特な雰囲気で、ほぼ独白。 作中に雑学のような、ちょっとした知識が盛り込まれていたり、ある男が体験したそんな訳ないだろという感じの日常を綴った日記にも思える。「藤田が凶暴化」面白い。
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途中で挫折。話が流れるように気まぐれかつナンセンスに脱線していく。いや、脱線と呼んでいいのかわからない。脱線が本線になるというべきか。この気まぐれさは、つげ義春の「貧困旅行記」に近い。読んでいるとだんだん意識が遠のいてゆく。
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パートタイムで働く男の話なのだが、パートタイムの話をしていたと思ったらいつの間にかNHKのビデオテープの話になっていて、それがスクランブル交差点でのサポーターの話、馬の話と全く関係の話に移り変わっていく。 『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』に近いものを感じたが、初期の...
パートタイムで働く男の話なのだが、パートタイムの話をしていたと思ったらいつの間にかNHKのビデオテープの話になっていて、それがスクランブル交差点でのサポーターの話、馬の話と全く関係の話に移り変わっていく。 『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』に近いものを感じたが、初期の中原昌也ほどの暴力性はない。少し丸くなったのかなと感じたところだ。けれど、文章が次々に流れていく様はかなり洗練されていて、最初からは想像していなかったところに読者を運んでいくのだ。帯に「中原昌也のマスターピース」と書かれていたが、間違いないとマスターピースだと思う。
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