1,800円以上の注文で送料無料

パートタイム・デスライフ の商品レビュー

3.6

6件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/11/22

小説と言うよりほぼエッセイ。中原自身の思想を文章化したような一人称視点の話が多い。 既に見たフレーズみたいな導入が別の話でも出てきたり、同じ文章の言い換えで尺を稼いでいたり、全く関係ない話題に飛んでそのまま話が終わってしまう荒唐無稽さがある。「いつのまにか定着」なんて最後はサッ...

小説と言うよりほぼエッセイ。中原自身の思想を文章化したような一人称視点の話が多い。 既に見たフレーズみたいな導入が別の話でも出てきたり、同じ文章の言い換えで尺を稼いでいたり、全く関係ない話題に飛んでそのまま話が終わってしまう荒唐無稽さがある。「いつのまにか定着」なんて最後はサッカーの熱狂に対して低俗であると呈するコラムみたいな締めになっていて前半の話ほぼ関係ない。「鏡はなかった……」では最初の場面で全身を鏡で確認する描写があるのに拍子抜けである。スルメのようで、読んでいくうちに癖になってのめり込んで読んでしまう。孤独な男に訪れる静寂の中の狂気が独特な雰囲気で、ほぼ独白。 作中に雑学のような、ちょっとした知識が盛り込まれていたり、ある男が体験したそんな訳ないだろという感じの日常を綴った日記にも思える。「藤田が凶暴化」面白い。

Posted byブクログ

2021/08/08

途中で挫折。話が流れるように気まぐれかつナンセンスに脱線していく。いや、脱線と呼んでいいのかわからない。脱線が本線になるというべきか。この気まぐれさは、つげ義春の「貧困旅行記」に近い。読んでいるとだんだん意識が遠のいてゆく。

Posted byブクログ

2021/05/24

パートタイムで働く男の話なのだが、パートタイムの話をしていたと思ったらいつの間にかNHKのビデオテープの話になっていて、それがスクランブル交差点でのサポーターの話、馬の話と全く関係の話に移り変わっていく。 『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』に近いものを感じたが、初期の...

パートタイムで働く男の話なのだが、パートタイムの話をしていたと思ったらいつの間にかNHKのビデオテープの話になっていて、それがスクランブル交差点でのサポーターの話、馬の話と全く関係の話に移り変わっていく。 『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』に近いものを感じたが、初期の中原昌也ほどの暴力性はない。少し丸くなったのかなと感じたところだ。けれど、文章が次々に流れていく様はかなり洗練されていて、最初からは想像していなかったところに読者を運んでいくのだ。帯に「中原昌也のマスターピース」と書かれていたが、間違いないとマスターピースだと思う。

Posted byブクログ

2020/12/23

不条理日記。 唐突にグロテスク、スプラッタ。ちょっとアングラ漫才のような雰囲気もある。 今回は読みきれなかったが、案外何回読んでも飽きのこない独特の言い回し。 ハマる時はハマりそう。

Posted byブクログ

2019/06/05

繰り返し同じ文が現れるのには何か意味があるんでしょうか…? まあ、以前の作品にも似たような感じがありましたけれどもね…それにしても今回は頻出だったような気がします…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー 時たま笑える個所もありましたけれども、全体的に言って人を選ぶ著作だとは思い...

繰り返し同じ文が現れるのには何か意味があるんでしょうか…? まあ、以前の作品にも似たような感じがありましたけれどもね…それにしても今回は頻出だったような気がします…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー 時たま笑える個所もありましたけれども、全体的に言って人を選ぶ著作だとは思います…あと中川氏、面倒臭そうに書いているなぁ…というのが目に浮かぶようではあります。そんな感じを楽しめるかが、本作を楽しめるかどうかのラインになるでしょう… ←え?? 社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー タイトルも…よく分からないですね! 中川氏の普段の生活を模写したような作品がありましたけれども、あれが一番面白く読めましたかね…あとは…説明文みたいな文章が続く作品はイマイチでした…さようなら。

Posted byブクログ

2019/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 悪ふざけの悪夢のようなデタラメなことをそれらしく描いていて、ふざけていてとても面白いのだけど、読んだ先から忘れてしまう。8ページくらいの短編集かと思って読んでいると繋がっていて長編のようでもあった。変な体言止めも面白い。

Posted byブクログ