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事大主義 日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」 中公新書
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事大主義 日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」 中公新書

室井康成(著者)

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事大主義 日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」 中公新書

定価 ¥902

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2019/03/19
JAN 9784121025357

事大主義

¥220

商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2025/03/02

会社の中でも上位の役職者に対して意に反しながらも、追従したり、盲目的に指示に従う様な雰囲気が醸成され風土化されている企業は多くある。長いものには巻かれろとばかりに「はいはい」とやっている方が、サラリーマン(今やビジネスパーソンと言うべきだが)にとっては楽な事は多い。従来の制度に大...

会社の中でも上位の役職者に対して意に反しながらも、追従したり、盲目的に指示に従う様な雰囲気が醸成され風土化されている企業は多くある。長いものには巻かれろとばかりに「はいはい」とやっている方が、サラリーマン(今やビジネスパーソンと言うべきだが)にとっては楽な事は多い。従来の制度に大いに疑問を持ち、自分がこの会社を変えてやろうなんて、意気揚々と取り組み発言し続けるのは、せいぜい入社5年以内ぐらいなものだ。私自身もそうして転職を重ねる度に、気力を奮い戦い続けたのは数年、体力も気力も限界に達し、いつの間にか「空気を読む」側の人間に成り下がってきたと感じる。多少のストレスを感じながらも、日々終わりの見えない膨大な指示を受けて、それでも自分の理想のやり方を描き続けるのは時間的に無理である。とは言え静かな理想の火を絶やさず、心中にオブラートに包みながら「決してその火を絶やさず」持ち続ける事をやめたりはしないのだが。決して仕舞えば自分の存在価値が無くなるのではないか。 「事大主義」、その言葉の定義や生まれを追求し、過去の歴史の中でどの様に解釈されてきたか。本書はあらゆる文献や記事を分析し、当時の言葉の使われ方や定義を紐解いていくと共に、時代時代によってなされてきた解釈、使われ方について言及していく。福沢諭吉が最初に論じたかもしれない言葉の意味と使い方は、あらゆる政治的、社会的背景を経て、その意味を卑屈なものへと変遷させて行く。朝鮮半島は古い歴史から大陸中国と後進国ながら島を飛び出した日本に脅かされ続ける。陸に海に強国に挟まれながらいずれの国家とも朝貢や被支配という形で存在を維持し続ける。日本はかつて半島を支配下におさめ日本語化教育を強いるなど散々な事をやってきた。だがそうした中でも民族のアイデンティティを維持し、日本敗戦と共に見事に復活を遂げる。当時、逆らえないほどの力(軍事力)に押さえ込まれ自主性を奪われながらも、それらは一時的なものとして許容し、我慢し生き延びてきた。そして今や国民一人当たりの給与レベルでは日本を凌ぐ存在にまでなった。 沖縄、古くは琉球王国時代に中国の朝貢国となり、日本との間の貿易拠点として栄える。仮に中国を敵に回せば、小さな島国の力だけでは、大陸の億を超える人口を持つ中国にはとても敵わないだろう。そう考えると「日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す。恙なきや。」と言った聖徳太子(推古天皇が遣隋使の小野妹子に手渡させた手紙)は凄いと思うが。普通の感覚なら、やはり軍事的に遥かに凌ぐ実力を目の前にしたら、(嫌々ながらも)服従せざるを得ないと考えるものだが。 太平洋戦争に敗れアメリカの支配下に入った日本がGHQのウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムによって、心底卑屈な敗北感と戦争責任を深く国民に刻み込んだわけだが、現代日本を見ていても、常にアメリカの顔色を伺いながらの外交は今なお続く。まさかその頃から続く戦後日本教育がそこまで深く国民性に根付くというのは信じ難いかもしれないが、実際には就任したトランプ(第二次トランプ政権)の元へいち早く駆けつけ、手土産と言わんばかりに、日本製鐵の買収を否定するあたり、更にはそれを外交的な成功と評価するようなメディアの姿勢にも「事大主義」的なものが見え隠れする。日本の平和はアメリカの軍事力頼みな部分が大きいから、いつしか国民の心中にはアメリカを日本の父と認識する様な感覚が根付いてしまったのだろうか。確かにアメリカは強い。資源にも恵まれ、経済力も軍事力でも日本を圧倒している。姑息にうまくやっていると評価すべきか、賢明と言うべきか。 誰しも強者を前にしては、相手の顔色を窺ったり、相手に取り入ったりするものだ。特に自分の生存が掛かる様な危険な事態は絶対に避けなければならないし、回避するための手段として取り入る様な行動は自然な事だろう。自力で何とか出来なければ、誰かに保護されたり力を借りるのは仕方ない。今の日本に於いて、不安定な世界情勢に於いて、日本が今を生き抜く為の、日本にとっての唯一の方法であるかもしれない。冒頭の話に戻るが、サラリーマンが上司に逆らわず、淡々と忙しい日々を過ごしながらも、心に絶やさず持ち続ける強い想いを、いつかその機に接した時に、一気に爆発させる事も出来るかもしれない。 本書を読みながら、事大主義という言葉を前に、生き抜く強さ、生きるための知恵、絶やさず燃やし続ける心の火の大切さを学べた気がする。無くして仕舞えば終わりだから。

Posted by ブクログ

2020/06/12

事大、事大主義の意味や歴史的変遷はよくわかった。 ただしそれ以上のことは期待しない方が良いし、そのためだけならば序章や1部だけ読めば充分である。本書は民族学者の視点で、純客観的に事大主義の使われ方を語っているだけだからである。 また、言説、言説空間、得心など、熟語を多用し、中国語...

事大、事大主義の意味や歴史的変遷はよくわかった。 ただしそれ以上のことは期待しない方が良いし、そのためだけならば序章や1部だけ読めば充分である。本書は民族学者の視点で、純客観的に事大主義の使われ方を語っているだけだからである。 また、言説、言説空間、得心など、熟語を多用し、中国語の翻訳か明治時代の論文かと思われるほど文章が固い。

Posted by ブクログ

2020/03/19

序章 「事大主義」という見方 第1章 「国民」の誕生と他者表象 第2章 反転する「事大主義」―他者喪失によるベクトルの内向 第3章 沖縄「事大主義」言説を追う―「島国」をめぐる認識の相克 第4章 戦後日本の超克対象として―「事大主義」イメージの再生 第5章 朝鮮半島への「輸出」―...

序章 「事大主義」という見方 第1章 「国民」の誕生と他者表象 第2章 反転する「事大主義」―他者喪失によるベクトルの内向 第3章 沖縄「事大主義」言説を追う―「島国」をめぐる認識の相克 第4章 戦後日本の超克対象として―「事大主義」イメージの再生 第5章 朝鮮半島への「輸出」―南北対立の中の事大主義言説 終章 “鏡”としての近現代東アジア 著者:室井康成(1976-、世田谷区、民俗学)

Posted by ブクログ