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冬の光 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2019/03/08 |
JAN | 9784167912376 |
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商品レビュー
3.3
37件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
紘子の考え方は決して間違ってはいない。ダメなものはダメで、ダメなことから目を背けずどんな立場の人にでも構わず正論を突きつける。ただ、私も最近感じているのだが、正論を突きつけることが果たして正しいことなのだろうか。思ったことがあっても、建前上関係を崩さないためにも正論を言わない、ニコニコと同意をして、自分の本心を隠してごまをすって生きていく人こそ、この世の中ではある意味正解であるように感じる。「能ある鷹は爪を隠す」という言葉があるように、本当に頭がいい人こそそうやって生きている気がする。しかし、紘子のような人に助けられ、支えられた人もいる。どんなに価値観が偏っていても、どこかで味方になってくれる人は現れる。 康宏は、結婚していながら愛人がいて一見道を外してしまった人のように見えたが、困ってる人を見過ごせない心優しいお父さんだと思った。自殺だと思っていた父の死の真相は呆気ないものであったが、死の理由を知った時に康宏の家族を心のそこから大切にする気持ちが痛いほど読み取れた。 この本は、続きが気になるあまりあっという間に読んでしまった、帯に書いてる通り「小説でしか描けない物語」であると思った。
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人の考え方ってその人それぞれなんだなぁ、と読んでて考えさせられました。 初めてこの作家さんの本を読んだけど、描写、ストーリー性、心情の書き方、素敵だと思います。他の本も読んでみたい、そう感じました。
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以前どこかの本屋さんのPOPを見て気になっていた本。 人の行動にはそれぞれの理由があって、理解できることも理解できないこともある。 物語ではどうしても登場人物には光というか、正義を求めがちだけど、必ずしも感情移入させたりせず、淡々と人間って綺麗なところや理屈で説明つくところだ...
以前どこかの本屋さんのPOPを見て気になっていた本。 人の行動にはそれぞれの理由があって、理解できることも理解できないこともある。 物語ではどうしても登場人物には光というか、正義を求めがちだけど、必ずしも感情移入させたりせず、淡々と人間って綺麗なところや理屈で説明つくところだけじゃないよねというのが書かれている気がした。 最後は救われるところもあってよかったです。
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