教室が、ひとりになるまで

浅倉秋成(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2019/03/01
• JAN: 9784041077665

商品レビュー

2025/11/06

うわー、なんというか、すごく、重い、重い重い気分だ、今。なんでこんなに爽やかで素敵な絵を表紙にしたんだ。話の内容とのギャップで余計に叫びたくなってしまう。いい人だとか悪い人だとか好きとか嫌いとか、本当はなんなのか分からなくなってしまう。共感できる人物が誰かっていえば、垣内くんが一番かもしれない。垣内くんと私は違うけど、ちょっと分かる。教室ではちょっとだけ、息をするのが苦しかったから。そして、八重樫くんは、一番苦手なタイプかもしれない。

2025/10/27

青春ミステリー。本当にそう思う。クラスや学校が全てで、自分も正しいことしかしてないわけじゃ無いのに、大人の嘘や心変わりを許せないあの時代。プラス超能力のミステリーでした。学生の頃読んだら違ったかもしれないけど、今読むと、そうじゃない、こうすればいいのにと助言したくなるような話でした。(これが余計なお世話)

2025/10/03

若い頃の葛藤というか、割と多くの人に刺さる作品ではないかなと思った。読後した夜、久しぶりに学生時代の夢を見た（笑）。楽しいけれど鬱陶しくて泣きたくなるようなあの感じ。私にまだこんな感性があったとは。亡くなった彼らは気の毒に違いないものの、あのクラスは私にはしんどいなー。あと壇さんへの最後の行いは賛否分かれそうだが私は好きだった。