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騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編(下) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/04/01 |
JAN | 9784101001746 |
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騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編(下)
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商品レビュー
3.8
135件のお客様レビュー
これまで読んできた春樹作品とは違う……少なくとも私はそう思ったかな。村上春樹の小説ってプロットがなくてひたすら文体に引っ張られていく迷走感があり、私はそれが好きではあったけど『騎士団長殺し』にはすごく骨組みを感じた。タイトル、登場人物、舞台、テーマ、すべてを含めたパッケージとし...
これまで読んできた春樹作品とは違う……少なくとも私はそう思ったかな。村上春樹の小説ってプロットがなくてひたすら文体に引っ張られていく迷走感があり、私はそれが好きではあったけど『騎士団長殺し』にはすごく骨組みを感じた。タイトル、登場人物、舞台、テーマ、すべてを含めたパッケージとしての完成度をくらった。要するに超刺さっちゃいました。世界観の構造としては『ねじまき鳥クロニクル』(大好き)に似ているので対比しながら読んだんだけど、ねじまきは悪を描く作品だったけど本作は一段上をいくというか悪(白いスバル・フォレスターの男)を振り切るための『信』の話で、そう、『信』というしかない。悪に打ち勝つために必要なものは正義ではない、自分を信じること、自分を信じるために自分が信じられるものを思いだすこと、それでも斃れそうなときにはそれでもどうにかなると、とにかく信じるんだと背中を押してくるのが騎士団長(イデア)である。「騎士団長はいるよ。きみはそれを信じたほうがいい」最後の一文をいかに納得させるために書かれた物語だと私は感じて、もーこの一文もタイトルも、同名の絵画がキーになっているという設定も大好き。一人称を『私』にしていることも影響してるのかとにかくファンタジーから言語化の難しい説得力を引っ張ってくるパワーみたいなのがひしひしきた。悪いことをするとバチが当たるよ、という脅しの寓話ではなく、どんな悪い現実にも抜け道はあるよ、という希望の、しかも子供騙しではない、とてもずっしり手応えのある物語だったんだ。私、騎士団長に会えてよかったもん。感動したよ。 村上春樹の小説はかなり読んできたけどそういえば涙ぐんだのは初めてだな。まりえちゃんに関連して最終巻で2回泣いた。子どもにとっての戦いと大人にとっての戦いの対比の描かれ方も面白かったなー……とか語り続けてるとキリがないのでこの辺で。 追記。オーディブル使ったことないですが他の方々の感想から高橋一生が読み上げていると知り興味津々。高橋一生の「あらない」、絶対よきでしょうと思う。
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日々の中で1年近く駆けて読み終わった みなさんもご存知のように村上春樹ワールド全開だった 登場人物それぞれの個性豊かな描き方が素晴らしいし不思議な井戸もあり、オカルトチックな場面もありとこの先どのような展開になるのか、ハラハラ感もあった 私事なんですが、一気に読書するのも良いし、...
日々の中で1年近く駆けて読み終わった みなさんもご存知のように村上春樹ワールド全開だった 登場人物それぞれの個性豊かな描き方が素晴らしいし不思議な井戸もあり、オカルトチックな場面もありとこの先どのような展開になるのか、ハラハラ感もあった 私事なんですが、一気に読書するのも良いし、時間をかけて読むのもロス感を感じてまた良いもんだった
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メタファー、イデア、初めて聞いた言葉やその考察などは人に頼り調べていきながら奥深く難しい4作を読み終えた。 悲しいことがあると「ここ」じゃない裏側の自分は楽しんでいるのだという妄想に救われた小学生の私をまりえと重ねて、なんだか懐かしく可愛く読みました。ものは何時だって考えようかな...
メタファー、イデア、初めて聞いた言葉やその考察などは人に頼り調べていきながら奥深く難しい4作を読み終えた。 悲しいことがあると「ここ」じゃない裏側の自分は楽しんでいるのだという妄想に救われた小学生の私をまりえと重ねて、なんだか懐かしく可愛く読みました。ものは何時だって考えようかな。
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