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第6の大絶滅は起こるのか 生物大絶滅の科学と人類の未来
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 築地書館 |
発売年月日 | 2019/02/19 |
JAN | 9784806715771 |
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第6の大絶滅は起こるのか
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
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地球上で起きた過去5回の大絶滅の事象はとてもよくまとまっていますが、結論が楽観的すぎる印象があります。
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やっと読み終わった。まず、主に地質学と古生物学の話だとは思わなかった。古生物学、とりわけ恐竜にはもともと興味はあったけど、古生代のカンブリア紀の前の時代がエディアカラン紀と呼ぶようになっていることをこの本で知った。私の子供の頃は「先カンブリア代」だったのに! 絶滅といえば恐竜...
やっと読み終わった。まず、主に地質学と古生物学の話だとは思わなかった。古生物学、とりわけ恐竜にはもともと興味はあったけど、古生代のカンブリア紀の前の時代がエディアカラン紀と呼ぶようになっていることをこの本で知った。私の子供の頃は「先カンブリア代」だったのに! 絶滅といえば恐竜だ。私は地球上で生物が一度に滅んだのは恐竜とその時代、すなわち中生代だけだと思っていた。ところが、5億年の間に地球上の種の9割がたが絶滅するという大量絶滅は恐竜を含めて5回あったのだ。その他のちょっとした絶滅を踏めるともっとあるらしい。とにかく、人類が生まれるまでに、地球は試行錯誤を繰り返していたらしい。恐竜が地上を支配していた1億6500万年という時間は最長不倒記録らしいが、それにくらべると人間が誕生してから今現在の時間なんて、屁みたいなものだ。ところが、人間が太古の生物のなれの果てである化石燃料を燃やし続けて地球の大気を二酸化炭素でいっぱいにして、地球温暖化を加速させる危機的状況(←いまココ)に至る時間の短さよ。人間とはいったい何なのか、文化とは、文明とは、人間が地球に生まれた意味とは?とまで考えさせられる第7章は、正直ページをめくる手が何度も止まりそうになる。だが、それまでの幾たびかの大量絶滅の物語は時空を超えた冒険そのもので私たちは神の視点で目まぐるしく入れ替わる地球の支配者たちの栄枯盛衰を眺めることになる。 白眉は大絶滅の中の大スター、恐竜の絶滅だが、メキシコのチュクシュブールに落ちた隕石が絶滅の引き金になったという説が最終結論ではなかったということに驚いた。詳しくは本書第6章で!しかし、それ以前の種の絶滅の様子もドラマティックだ。というか、そのころの地球は私たちが知っている地球とは全く違う。たとえタイムマシンでその時代に行けたとしても、防護服(少なくとも断熱と酸素ボンベは必要。宇宙服?)なしでは生きていられないのではないか?ほかの星からやってきた異星人が通りすがりに5億年前の地球を見たとしても、「なんか生き物らしいものがいる」くらいにしか思わなかった違いない。少なくとも今の人類が暮らせる環境ではない。 生物が生まれて数億年のあいだ、地球は幾度となくその姿を変えてきた。大陸は移動し、火山の爆発で溶岩が何十キロという高さで地上を覆ったかと思えば、氷河期が訪れ海は凍り付き海水面は下がる。大絶滅はそんな地球そのものの変化で引き起こされたケースの方が多いのだ。生物は幾度となく訪れた大絶滅の中を細々と生き残った連中が、次の時代へまた次の時代へと命を繋いできた。この本を読むと、地球が未だに生命で溢れた(人間が800種余りの生物種を絶滅させたとはいえ)惑星であることが、宇宙の奇跡としか思えなくなる。今我々のいる状況はギリギリの危機的状況なのだ。第7章以降は何度も打ちのめされる。もちろん、ささやかな希望はある。だが、それももう手遅れのような気もする。我々はいったい何のために存在しているのか、そんな気にさえさせられる。 たとえ、現代の諸問題が解決して差し迫った滅亡の危機が回避されたとしても、何億年か先には地球はまた別の姿をして、しれっと別の生き物たちが闊歩しているだろう。そのころ人類がどうなっているのかは、わからない。とっくの昔に別の惑星に移住しているかもしれないし。 「第6の大絶滅」は来るのか、来ないのか?実はもう始まっているのかもしれないし、かろうじて先送りにされているだけかもしれない。ただ一つ言えることは、私自身は、今この星に生まれて生きていることに感謝して、もう少し丁寧に生きていこうと、きわめてベタな感想を持ったということです。
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