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教科書では学べない数学的思考 「ウーン!」と「アハ!」から学ぶ
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教科書では学べない数学的思考 「ウーン!」と「アハ!」から学ぶ

ジョン・メイソン(著者), リオン・バートン(著者), ケイ・ステイスィー(著者), 吉田新一郎(訳者)

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教科書では学べない数学的思考 「ウーン!」と「アハ!」から学ぶ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新評論
発売年月日 2019/02/07
JAN 9784794811172

教科書では学べない数学的思考

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商品レビュー

2.8

5件のお客様レビュー

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2025/04/26
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『教科書では学べない数学的思考』読書メモ 本書が提唱する数学的思考の本質は「問題解決プロセスの体系化」と「自己認識の深化」にある。数学を単なる計算技術ではなく、現実世界を再構築する認知ツールとして再定義する点に革新性がある。工学部出身者やシステムエンジニアが実感する「論理的思考の重要性」は、まさにこの思考法の実践的応用と言える。 第1章「誰でも数学ははじめられる」では、特殊化(具体例分析)と一般化(法則抽出)の往復運動が思考の基盤となる。封筒作成問題を通じ、数学的思考が日常的な問題解決に直結することを示す。ここでの核心は「思考の可視化」であり、記録を残す行為がメタ認知を活性化させる。レビューとプレビューによる螺旋的学習モデルは、知識定着のメカニズムを根本から変える。 第3章「行き詰まったときの対処法」が強調するのは「創造的停滞」の価値だ。行き詗まり状態を神経可塑性促進の機会と捉え、感情を思考資源に変換する手法は画期的である。システム開発におけるデバッグ工程で感じる焦燥感を、問題再定義の契機へと転換する思考法はここに通底する。 第6~8章では数学的思考の深化プロセスを三段階で構造化。行き詰まりの多層分析(情報不足/解法誤認/概念誤解)から始まり、内なるモニターによる自己観察を経て、自問自答能力の獲得へ至る。SEの要求定義作業で必要な「前提条件の明確化」や「例外処理の網羅性」は、このプロセスの実践的表現と言える。 最終章「数学的思考を育む」が提示する4週間トレーニングは、思考様式そのものを再構築するプログラムだ。特殊化演習から始め、一般化、予測⇄証明サイクルを経て他分野応用へ至る設計は、まさにソフトウェア開発の設計→実装→テスト→リファクタリングの工程と相似形をなす。 著者らの真意は、数学的思考を「人間の認知的OS」として機能させることにある。PISA調査で明らかになった数学リテラシーの重要性は、AI時代においてさらに増大する。システムエンジニアがアルゴリズム設計で直面する複雑性管理は、数学的抽象化能力の有無に直結する。要求仕様の曖昧さを数理モデル化する能力、拡張性を担保するためのモジュール分割技術、これらの背後には常に数学的思考が存在する。 教育現場での意義は「正解主義」からの脱却にある。従来の数学教育が「解の正否」に焦点を置いたのに対し、本書は「思考プロセスの質」を評価する新たな枠組みを提示する。金沢工業大学との共同研究が示すように、問題解決時間の短縮や誤答分析精度の向上は、このアプローチの有効性を実証している。 他教科との連携において重要なのは、数学を「共通言語」として機能させることだ。理科における現象の数理モデル化、経済学におけるゲーム理論の応用、芸術における黄金比の解析--これらは全て数学的思考が生み出す知の交差点である。SEの業務におけるユースケース分析や状態遷移設計も、本質的には数学的抽象化の一形態と言える。 生存戦略としての有用性は、人類の進化プロセスに根ざす。原始的な数感覚から抽象化能力へと発展した認知機能は、現代ではアルゴリズム設計やリスク管理という形で進化を続けている。数学的思考が前頭前野のシナプス密度を増加させるという神経科学的知見は、この能力が生物学的適応戦略であることを示唆する。 総括すれば、本書が提供するのは「思考の操作方法」である。問題解決の三段階(入口→取り組み→振り返り)を循環させながら、自己の認知プロセスを客観視する技術--これこそがAI時代を生きる人間に必要な新たなリテラシーの核心だ。数学的思考はもはや教科の枠を超え、現実世界を再構築するためのメタスキルとして進化を遂げている。

Posted by ブクログ

2021/02/15

数学的思考とは何か、自分が問題を解く時にどのような頭の使い方をしているのか、実感しながらよみすすめることができる。 子供たちにつけたい力は、実際自分の頭で使ってみるとどうなのかどこに躓きそうなのか、これは本当に転移する力なのか、転移させるには他にどのような場面でつかうのか、考え...

数学的思考とは何か、自分が問題を解く時にどのような頭の使い方をしているのか、実感しながらよみすすめることができる。 子供たちにつけたい力は、実際自分の頭で使ってみるとどうなのかどこに躓きそうなのか、これは本当に転移する力なのか、転移させるには他にどのような場面でつかうのか、考えさせられる本だった。

Posted by ブクログ

2020/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 やはり数学的思考というものは難しいよね。    簡単に手に入れられるものではないと思うけどこういう本ってどうしても簡単に手に入れられるような記述の仕方をするかこの本のように止まって次に進めずそのまま挫折かどちらかのパターン。  考えてみて、試してみてって言われてもまずそのレベルに達していなければ終わりだよね。  レベルに合わせるのが難しい材料だという事だけはいつも読了後に残ってしまうのが残念。

Posted by ブクログ