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血みどろ臓物ハイスクール 河出文庫
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血みどろ臓物ハイスクール 河出文庫

キャシー・アッカー(著者), 渡辺佐智江(訳者)

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血みどろ臓物ハイスクール 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2018/12/05
JAN 9784309464848

血みどろ臓物ハイスクール

¥1,045

商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2023/01/25

好きでも嫌いでも最高でも最低でもない……というかなんというか。 ジェイニーのことは相容れない部分が多いし分からないんだけど、分かる……。 急な坂道を駆け下りだしたら止まらないように、結構早いペースで読んでしまった。 日本語の翻訳が『そのもの』、何と言えばいいのか、最初からこの...

好きでも嫌いでも最高でも最低でもない……というかなんというか。 ジェイニーのことは相容れない部分が多いし分からないんだけど、分かる……。 急な坂道を駆け下りだしたら止まらないように、結構早いペースで読んでしまった。 日本語の翻訳が『そのもの』、何と言えばいいのか、最初からこの血みどろ臓物ハイスクールを書いたという気がした。この感じ、前にも読んだことあるな、と思っていたら、『フィルス』の翻訳者と同じ方だった!渡辺佐智江さん。すごい。 原書はどんな風なんだろう、とても気になる。 ☆3から4の間って感じある。

Posted by ブクログ

2022/12/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

物凄いものを読んでしまったなと思いました。パンク…アナーキー…あまり馴染みがない思想なので合ってるのか分からない。人前で読むには挿絵がちょっと心配。 カーター大統領との関係は良好なのかが気になりました。ホーソーンの「緋文字」もこういうお話だったのか。。? よく考えると、最初の時点でジェニーはまだ10歳なのですね。おマセなお嬢さんだ。 訳者あとがきも面白かったです。確かに、著者に会うの身構えるなぁこれでは。

Posted by ブクログ

2021/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初から相当ぶっ飛んでる。普通に小説読むモードで読み始めたんだけど波長が段々合わなくなって、アこれは理解しようとしちゃダメだ感じるんだと思って途中で頭切り替えた。小説というよりほとんど詩。文体としては、小説、詩、イラスト、日記とか寓話(かどうかも分からん)とかが入り乱れてるんだけど、全部引っくるめてまるごと詩、だと思って読了した(私にとって詩は感じるものなので)。というより「クマは象でした」辺りで理解するのは諦めた、粋じゃないなとも思ったし。不幸に憎悪と絶望と渇望をどろどろにまぶした救えないストーリーだけど、ぶっ飛んでるのがそのまま着地せずに羽ばたいて最後には見えなくなってしまったので、読後感は意外に爽快。 読んでいて一番感じたのは憎悪。世界と自分に対する憎悪。そして嫌悪、絶望、孤独、渇望、暴力、欲望、、、それらがぐちゃぐちゃに掻き混ぜられてなす術もなく腐っていく中、鮮血にまみれた「愛されたい」という痛切で幼い願いがことさら鋭く光る。中盤まではそんな印象。終盤、ジェイニーがジュネと出会ってからは、段々と女性蔑視や物質主義、資本主義社会への激しい批判が内包されるようになる。けれど、同じく弱く惨めなはずの反逆者たちにさえ罵られ街を追い出されるジェイニーとジュネは、血みどろの臓物のような不幸の中をただ転がり落ち(多分)14歳で死んでいったジェイニーは、一体何者だったのか?物質主義、資本主義の反逆者の下位にジェイニーを置いたのは、あらゆる思想から離れたニュートラルな存在、かつあらゆる者の底辺であり受容体(つまり愛する者ということ?)でいさせたかったからかなとも思うけど、分かんない。考えない方がいいかも。でもジェイニーの言葉にはただならぬ愛を感じたんだけどなあ。「あたしを追っ払ったあいつらに、平穏無事でいられるチャンスを、モンスターの地をそこへ行かずして知るチャンスを与えることなんだわ。」イラストの意味は本当に分からないし、もっと言うとタイトルのハイスクールも意味分からん。全然学校行ってないやんけ。 ドイツで一時期発禁になっていたり、そりゃあ紆余曲折あったでしょうよ、という過激で下品な内容だが嫌悪は微塵も感じない。むしろ声なき者たちへの愛情さえ感じる。ジェイニーはあらゆる弱い立場の者たちの代名詞であって、声さえも上げられない惨めな者たちが現実に存在するということ、私がクーラーの効いた快適な部屋の中でこれを読む間にも、10歳の少女が父親と近親相姦関係にあるかもしれない、今まさに親に捨てられる子供がいるかもしれない、独りぼっちで違法な堕胎手術を受ける少女がいるかもしれない、売春婦として調教されているかも、奴隷にされているかも、ガンに罹って死んでしまうかも、それでも愛されたいと願う子が存在するかもしれないと、想像させるその価値はいかほどか。そういう意図も込められた作品だと確信できる脈動が確かにある。こんだけぶっ飛んでるのに読者に"感じさせる"その手腕、本当に見事だと思います。 作者をググってみたらすごいカッコよくてファンキーな女性が出てきてびっくりした。略歴も濃かった。こういう人が自分の言葉や思想、人生の欠片を削って創り上げる小説を、評価・議論する土台のあるアメリカ社会。デカイなあ。他の作品も読んでみよ。

Posted by ブクログ

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