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給食の歴史 岩波新書1748
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給食の歴史 岩波新書1748

藤原辰史(著者)

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給食の歴史 岩波新書1748

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2018/11/20
JAN 9784004317487

給食の歴史

¥605

商品レビュー

4.4

21件のお客様レビュー

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2024/01/20

NDC分類 374.94 「学校で毎日のように口にしてきた給食。楽しかった人も、苦痛の時間だった人もいるはず。子どもの味覚に対する権力行使ともいえる側面と、未来へ命をつなぎ新しい教育を模索する側面。給食は、明暗が交錯する「舞台」である。貧困、災害、運動、教育、世界という五つの視...

NDC分類 374.94 「学校で毎日のように口にしてきた給食。楽しかった人も、苦痛の時間だった人もいるはず。子どもの味覚に対する権力行使ともいえる側面と、未来へ命をつなぎ新しい教育を模索する側面。給食は、明暗が交錯する「舞台」である。貧困、災害、運動、教育、世界という五つの視覚から知られざる歴史に迫り、今後の可能性を探る。」 目次 第1章 舞台の構図 第2章 禍転じて福へ―萌芽期 第3章 黒船再来―占領期 第4章 置土産の意味―発展期 第5章 新自由主義と現場の抗争―行革期 第6章 見果てぬ舞台 著者等紹介 藤原辰史[フジハラタツシ] 1976年、北海道旭川市生まれ、島根県横田町(現・奥出雲町)出身。2002年、京都大学人間・環境学研究科中途退学。京都大学人文科学研究所助手、東京大学農学生命科学研究科講師を経て、京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史。著書に『ナチスのキッチン』(水声社、河合隼雄学芸賞、2012、2016=決定版、共和国)、『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房、日本ドイツ学会奨励賞、2005、2012=新装版)など

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2023/04/30

学校給食の歴史の中から関係者達の苦労や問題点を探っている。「全ての子供に対し心身ともに健康な食事を提供する」理念が貫かれている。 終戦後のアメリカによる給食用食材の提供には数々の思惑が絡んでいたことは以前他の本でも読んだ。国内外問わず、産業界の利益を優先した結果発生した問題も多...

学校給食の歴史の中から関係者達の苦労や問題点を探っている。「全ての子供に対し心身ともに健康な食事を提供する」理念が貫かれている。 終戦後のアメリカによる給食用食材の提供には数々の思惑が絡んでいたことは以前他の本でも読んだ。国内外問わず、産業界の利益を優先した結果発生した問題も多かったようだ。そして貧困によって食事を安心して摂れない子供達は現在でも多く、「食べられない」だけでなくそれによる感情面のダメージも非常に大きく、何があっても学校給食は平等に与えられなければならないことが繰り返し強調されている。 コロナ前に書かれた本なので「黙食」の話題は出てきていない。みんなで楽しく食事ができる機会が減ってしまったことも、今後は大きな課題になるだろう。

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2023/01/31

参考文献の引用の丁寧な書き方、最初に本全体の概要、 流れを説明し、章ごとに深掘りしていき、 きちんとそれまでを振り返りまとめて終わり、という本の構成が好みで、読んでいて満たされました。 自分語りや、表立った感情論はなく、根拠として事実関係の引用を用いて自分の意見の方向性を述べると...

参考文献の引用の丁寧な書き方、最初に本全体の概要、 流れを説明し、章ごとに深掘りしていき、 きちんとそれまでを振り返りまとめて終わり、という本の構成が好みで、読んでいて満たされました。 自分語りや、表立った感情論はなく、根拠として事実関係の引用を用いて自分の意見の方向性を述べるところが読みやすかったです。 給食の恩恵は受けてきたけれど、その当時は子供だったため、どれほどの苦労や思いがあってのものか露知らず。年齢的には、今度は親になって給食に関わる段階でしょうがいまだその機会はないため給食はテレビで報道される異物混入の報ぐらいでしかほぼ触れることがなくなっていました。「おいしい給食」というドラマに出会い、面白く楽しんで見ていましたが、そんな風に楽しむだけで、取り立てて真剣に、真面目に大事な問題として給食に思いを馳せるという概念がなく、この本に触れて初めて、給食の歴史、政府、保護者や栄養教諭の活動などを見て、多くの人の尽力で成り立っているんだなと感心しました。 この本に出会わなければ、知ることもなかったです。 この本を手に取ったのは「ゼロからの資本論」に引用されており、興味を持ったからです。 効率化、コストカットなど、利便追求をしてしまうと大事なものを見落としてどんどん味も温度もなくなっていくんだなとしみじみ思わされました。 生きる上で欠かせない身近な「食」に関わることだからその危機感がわかりやすかった気がします。 資本主義に飲み込まれ振り回される世の中で、効率優先ではない体制がまだ残っていること、それが給食だということ、盲点というのか灯台下暗しというのか。 失われず残っていってほしいし残していかなくてはならない。 給食に対して絶対にブレてはならないこと、貧困児童のスティグマとならない。はい。 この視点、心に刻んで生きたいです。

Posted by ブクログ

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