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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | アリス館 |
発売年月日 | 2018/11/10 |
JAN | 9784752008569 |
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商品レビュー
4
30件のお客様レビュー
大切な人がいなくなってしまったときに読みたい絵本。自分も他人も、しんでしまったらそこでぷっつり終わる気がして、怖いし寂しいし嫌だったけど、物語を通じて新しい見解をもらった。読み終わったあと、いつもより身の回りの人やものに優しくしたくなった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本を読んで、概して「生と死の偶然性を愛し、生きることに対する執着をほどく」ことの重要性を説いているように感じた。 最初のページから登場するライオンは、生態系の頂点として君臨する百獣の王として描かれている。生物を食い荒らし、孤高の存在として生きるライオンは、ある日、翼を損傷し死期を悟る旅鳥に出会う。 鳥はライオンに悠然とした態度で食べられる覚悟にあることを伝える。その潔さにライオンは感嘆し、ふたりはそれから共に過ごすものの、鳥は最期が近かっため、「またあえるよ」と残し、先に旅立つ。ライオンは鳥の死をひどく哀しみ慟哭する。 ここで印象的なのは、ライオン(奪う側)の死に対する執着と拷問さと、鳥(奪われる側)の死に対する受容と諦念が対照的に描かれている点である。 場面はここから切り替わり、ライオンと鳥は百年周期の輪廻転生を繰り返す。動物に限らず、「貝」と「波」に、「おばあさん」と「花」に、「雪」と「りす」に、最後に「男の子」と「女の子」に転生し(すなわち言葉、感情を共有する動物同士に戻り)、学校で再会して物語は終了する。 終始、第三者視点で描かれているため、読者は事実として、ライオンと鳥が時代を経て、出会い続けていることがわかるものの、ライオンと鳥の視点ではふたりが出会っていることを意識しているかはわからない。それでも百年に一度の偶然がふたりを引き合わせ続けている。死に終わりや哀しみを見いだすのではなく、生と死が循環する自然の流れに身を任せる悦びを描いているかのように感じる。 生きることは可能性の高い偶然に過ぎない。死と生は、常に隣り合う存在であることをそのまま事実として受容し、生きる偶然性や出会う偶然性を楽しむことの重要性を私は強く感じ取った。
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輪廻転生のお話。 何度となく100年を繰り返してようやくお互いが意思疎通できる形に生まれ変わった。 その後はどうなるんだろ。 それを想像するのもまたよし。
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