ひだまり

林木林(著者), 岡田千晶

• 販売会社／発売会社: 光村教育図書
• 発売年月日: 2018/11/01
• JAN: 9784895722216

商品レビュー

2025/05/21

ミユキさんの本棚から───

あなたにとってお気に入りの
あの場所
ひとりで独占したくなるよね
けど大切なだれかと一緒だと
もっとお気に入りになる

あなたにとってお気に入りの
あの場所
けど大切なだれかと一緒だと
それだけでいつものけしきが
さらに輝く

あなたにとってお気に入りの
あの場所
大切なだれかと一緒でないと
寂しい

そうだ！
場所なんてどこでもいいんだ
大切なだれかと一緒にいる、
それが幸せなんだ

２匹のねこがたいせつなこと
を教えてくれる
心温まるだけどせつない物語

2025/04/16

私の大好きな「あかり」に続く、林木林さんと岡田千晶さんの絵本。

表紙はかわいい2ひきのねこ。
絵本を読み終わり、表紙をもう一度見ると、切なくて涙が出ました。

お話のはじまりは、ひだまりにねころぶ、1ぴきのねこトラビス。
何日かたったある日、ひだまりの中には2ひきのねこ、トラビスとミケーレ。

トラビスはミケーレに、今まで知らなかった優しさやあたたかさを感じます。

ひだまりにすわっている2ひきのうしろ姿が、たまりません。平和、幸せ、そのものです。

「たいせつなだれかがいる。それだけで、いつものけしきがこんなにもかがやくのか。」

そして失う不安を怖いと思う感情がめばえます。

トラビスの生き様に魅せられました。
そしてラストはやっぱり、ひだまり。

私は大人向けの絵本だと感じました。
文も絵も、とっても素敵です。

2025/03/19

『ボタンちゃん』や『あかり』でも思ったけれど、岡田千晶さんの絵はとても繊細なタッチで優しさに溢れていて大好き。野良猫のトラビスとミケーレの生きざまが切なくもあたたかい、まさにひだまりのような絵本。