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やがて君になる 佐伯沙弥香について(1) 電撃文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2018/11/10 |
JAN | 9784049121650 |
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やがて君になる 佐伯沙弥香について(1)
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やがて君になる 佐伯沙弥香について(1)
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商品レビュー
4.5
12件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
沙弥香が柚木先輩に想いを募らせるのと裏腹に先輩の気持ちが冷めていく様を見ていると、恋愛そのものに憧れを抱くという点で先輩が本編の侑と少し重なる印象があった。何かと不遇に見舞われてしまう印象が強かったので、スピンオフという形でも沙弥香の過去を心理描写までくまなく描き切った入間人間先生に感謝の念しかない。
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原作ではシーンでしか切り取られなかった沙弥香の心情を深く掘り下げた内容になっています。沙弥香視点なので、他の登場人物の行動にやや突飛さを感じてしまう部分もありますが、満足しました。4.6。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やがて君になる 本編の前日譚。物語は佐伯沙弥香の小学校時代から始まる。習い事で通っていたスイミングスクール先でできた友人に不思議な感情を抱いていた。その友人から友人としての垣根を超えた行動に驚き、スイミングスクールを逃げるようにやめてしまう。佐伯沙弥香が抱いた感情の正体を知るのは舞台が中高一貫校に舞台が移ったあとであった。 中学校で一個年上の(悪い)先輩に掴まってしまった佐伯沙弥香。先輩に告白された沙弥香は、先輩に対して満更でもない感情を抱いている自分に驚きつつも交際の申し入れを受け入れる。先輩が好きな沙弥香を目指し中学校生活を過ごす沙弥香。先輩にどんどん惹かれていく沙弥香。そんな彼女の恋が終わりを迎えたのは、先輩が高校に進学した時である。恋に恋する思春期の先輩は、相手が誰でも構わなかった。もう子供じゃないのだから遊びはやめましょう、と沙弥香を振る先輩。沙弥香は先輩の好みの女の子になろうと努力してきたこの1年間を無駄だったと独り言つ。 もう恋愛などやめよう、先輩と出会い恋する以前の目標に向かって努力する自分を取り戻そう。先輩と同じ校舎に通うことを避けるため選んだ共学の高校の入学式で決意する沙弥香。彼女の一大決心は七海燈子と出会った瞬間吹き飛んでしまった。そう、沙弥香は七海燈子に恋をしてしまったのだ。 僕としては最初から佐伯沙弥香は女の子を好きになる星の下に生まれたと思っている。中学校の先輩の影響もあるだろうが、彼女の本性はレズだと思う。七海に一目惚れしていることからも頷けるではないだろうか。 恋に恋した先輩はさておき、スイミングスクールの子は沙弥香に何か感じるものがあって恋愛感情のようなものを抱いたのだろう。そう思うとスイミングスクールの子と、七海燈子に一目惚れした沙弥香はそれほど大きくは変わらないと思った。一目惚れというのは極めて素晴らしい最上級のスタートだと思うが、恋愛している本人にしか究極的には理解できないのが悔しい。一目惚れに一般的な理屈がつけば良いのだが、恋愛とはだからこそ難しいのではないだろうか。
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