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ぎょらん
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ぎょらん

町田そのこ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2018/10/31
JAN 9784103510826

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商品レビュー

4.3

197件のお客様レビュー

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2025/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人が死ぬ瞬間に強く願ったことが小さな 赤い球となってこの世に残る『ぎょらん』 その『ぎょらん』にまつわる短編集で それぞれの登場人物が絡み合っている物語 町田そのこさんは重いテーマが多いけれど、それでも温かいものが流れている感じが好き 「ぎょらん」 朱鷺の妹へのやさしさ 「冬越しのさくら」 千帆の切ない気持ち「糸を渡す」 『亡くなった人の残した願いを叶えてあげられた瞬間だけは、再び繋がれる』 「球の向こう側」 朱鷺が間に合って本当に良かった ぎょらんに頼らなくて良い様に、生きてる間に伝えたいことを伝える事が大切なのだと教えてくれる そしてエンディングノートも

Posted by ブクログ

2025/11/15

連作短編っぽいライトさと死の重みがマッチしていない。 事件や事故、自殺などかなりセンセーショナルな死のエピソードばかりなので、一つ一つがこんなさらりと短編で収まらんだろと思ってしまう。 こういった類いの死に纏わる話を取り扱うなら1つのエピソードを掘り下げたもっと重厚なものを読みた...

連作短編っぽいライトさと死の重みがマッチしていない。 事件や事故、自殺などかなりセンセーショナルな死のエピソードばかりなので、一つ一つがこんなさらりと短編で収まらんだろと思ってしまう。 こういった類いの死に纏わる話を取り扱うなら1つのエピソードを掘り下げたもっと重厚なものを読みたい。 『糸を渡す』などは、背景は相変わらず派手な不幸話だが、死には静かさがあってホロリとした。

Posted by ブクログ

2025/11/03

死者が残された人へ思いを残すために作り出すと言う「ぎょらん」をめぐる話。 各章で「ぎょらん」に触れた複数の人の視点を切り替えながら話は進むが、その中で毎回出てくる元引きこもりが主人公とは。この構成は面白い。 が、テーマが「死」なので、頁をめくる手が止まることも何度もあったし、...

死者が残された人へ思いを残すために作り出すと言う「ぎょらん」をめぐる話。 各章で「ぎょらん」に触れた複数の人の視点を切り替えながら話は進むが、その中で毎回出てくる元引きこもりが主人公とは。この構成は面白い。 が、テーマが「死」なので、頁をめくる手が止まることも何度もあったし、不思議設定に感情移入できない箇所もある。調べてみると「52ヘルツのクジラ」より前の作品とのこと、やはり。 人物描写が長けていると改めて思う、姉が思うどうしようもない怒りを弟にぶつけるあたりは、若さ、兄弟の愛憎が胸に響く。 面白いし、著者にとってもチャレンジングな一冊だと思うが、好みが分かれる本だろうなとも思う。

Posted by ブクログ