ぎょらん の商品レビュー
とても不思議な話で、どんどん引き込まれていきました。悲しくも切ないお話でしたが、不思議と最後は元気付けられました。
Posted by
連作短編集。 人が残す瞬間に残すと言われている赤い珠『ぎょらん』。これを口にすると死者の思いがわかるという。大切な人を亡くした人が、その喪失感から、自らを虐み、悩み続ける。亡くなった人は、果たして恨みを残していったんだろうか。 人の思いを残された人に託す奇跡とは。 わかりませんが...
連作短編集。 人が残す瞬間に残すと言われている赤い珠『ぎょらん』。これを口にすると死者の思いがわかるという。大切な人を亡くした人が、その喪失感から、自らを虐み、悩み続ける。亡くなった人は、果たして恨みを残していったんだろうか。 人の思いを残された人に託す奇跡とは。 わかりませんが、亡くなった人が、亡くなる前後に夢で何かを伝えるというのは、実際にありますよね。
Posted by
人が死ぬ瞬間に強く願ったことが小さな珠となってこの世に残るぎょらん。 それを噛み潰すと死者の願いが蘇って共有できるという。 葬儀社に勤める元引きこもりニートの朱鷺が友人のぎょらんを食べ、人生に絶望している時に出会った人たちの影響によって前に進んでいく、6つの泣ける連作短編集。 最...
人が死ぬ瞬間に強く願ったことが小さな珠となってこの世に残るぎょらん。 それを噛み潰すと死者の願いが蘇って共有できるという。 葬儀社に勤める元引きこもりニートの朱鷺が友人のぎょらんを食べ、人生に絶望している時に出会った人たちの影響によって前に進んでいく、6つの泣ける連作短編集。 最後の章は何度泣いたか。 亡くした人との狭間で悩み苦しみ、それでも生きていこうとする多くの登場人物。 どうしてあげたらよかったのか、自分の道はこれでよかったのか。 エンディングノートは、死んでしまった人と最後に繋がれるもの。 願われていることを叶える最後の糸だと気付かされたので、親にも書いてほしいなと思った。
Posted by
ぎょらんとは、死に逝く人が、此の世に託したメーセージの様におもえる。 人は他者との比較で幸を掴む者もいれば 反対に不幸から抜け出せない者も存在する。 どちらに転ぶか その起因となるものはなんなのか?
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
身近な人を亡くし、『ぎょらん』を見聞きした人達の情報から、徐々に解釈される『ぎょらん』のお話。 残された人が、身近な人の死をどう解釈するか、が形になった『ぎょらん』と亡くなった方の想いが形になった『ぎょらん』。 結局、亡くなった後では確かめようがなく、生きているうちに向き合ったことから想像するしかないのが、死者との向き合い方なのだと思った。 それにしても、母のために懸命に支えた華子よりも、朱鷺ばかり見守られている感じがして…朱鷺の負った傷も深いとは思うが、もっと華子のことも気にかけてあげてほしかったと思ってしまう…。
Posted by
あっという間に読み終わってしまうほど引き込まれるストーリーだった。 人が人を思うということがどういうことか分かる、そんな1冊だった。
Posted by
町田さんの作品はとても面白く読ませてもらっていますが、このタイトルと表紙が手に取りづらく読んでいませんでした。今回勇気をだして読んでみました。(いくらは全然でてこなくてホッとしました!) 人が死ぬ瞬間強く願ったことが赤い珠となってこの世に残る『ぎょらん』。とても衝撃的でした。最...
町田さんの作品はとても面白く読ませてもらっていますが、このタイトルと表紙が手に取りづらく読んでいませんでした。今回勇気をだして読んでみました。(いくらは全然でてこなくてホッとしました!) 人が死ぬ瞬間強く願ったことが赤い珠となってこの世に残る『ぎょらん』。とても衝撃的でした。最近、身近にいる人を亡くし自分の事のように読んでしまいました。実際に見つけたらどうしようと思うけど、私は口にはできないと思う。怖いかなと思ってしまいました。でもぎょらん願いの謎は自分が思っていた通りですっきりしました。
Posted by
自分のフィルターでものごとを、対人の想いを積み上げることは避けられない。だから、悔いが残らないよう過ごしたい。と思いつつ、そう出来ない自分がいる。 いずれの登場人物達と同じ立場にあっても、同じように苦しんだかもしれないと思いながら、読む側の視点にたてば、それはいかんと思う。そうい...
自分のフィルターでものごとを、対人の想いを積み上げることは避けられない。だから、悔いが残らないよう過ごしたい。と思いつつ、そう出来ない自分がいる。 いずれの登場人物達と同じ立場にあっても、同じように苦しんだかもしれないと思いながら、読む側の視点にたてば、それはいかんと思う。そういう、第三者的に自分を見ることが大事だと、改めて考えさせられる。
Posted by
死者が最後に残すと言う赤い珠。それを口にすると死者の思いを知ることができる。 でもそれは必ずしも感謝や愛に満ちたものだけではない。 死者との関わりや繋がりを考えさせられた。身近に亡くなった人が出るといつも感じていた疑問を著者が言語化してくれた。苦しいけど良い話。
Posted by
赤い珠かぁ、そんなのを見つけたら口にしちゃうかも。本当のところはわからない。自分の解釈の仕方次第ということか。それなら、いい方向に捉えたい。
Posted by