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ぎょらん の商品レビュー

4.2

207件のお客様レビュー

  1. 5つ

    84

  2. 4つ

    86

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2026/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

死を近くに感じる作品。死に向き合ったとき人は何を思うのか?死者が最後の願いを託して残す珠、魚卵とは何なのか?読み進めるうちに登場人物たちの苦悩にふれる。後悔や罪の意識、あたたかい思い出、死者との繋がりを感じて、その死を乗り越えるまでの話。 「きっと同じ苦しみを背負う人に出会い、救い救われ、生きていける」死にゆくお母さんが遺してくれたことばがよかった。最後希望を感じ、救われた気がした。

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2026/03/22

短編かと思いきや、ずっと繋がっている。人が死ぬ時にその思いを遺す赤い珠、ぎょらん。ぎょらんを巡って残された者は苦悩する。主人公?の朱鷺は大学時代に友人のぎょらんを食し、自身に向けられた友人の妬みに苦しみ引きこもってしまう。悩まされた末、結局は「受け止める側の問題」という結論になり...

短編かと思いきや、ずっと繋がっている。人が死ぬ時にその思いを遺す赤い珠、ぎょらん。ぎょらんを巡って残された者は苦悩する。主人公?の朱鷺は大学時代に友人のぎょらんを食し、自身に向けられた友人の妬みに苦しみ引きこもってしまう。悩まされた末、結局は「受け止める側の問題」という結論になりそうな所に一つ不思議を残すところがよい。またそれぞれの「死に方」に容赦ないのが町田さんらしい。途中で色々繋がっているのが分かってくるけれど朱鷺と御舟を使い分けるのはバレバレ。つながり方がちょっと不自然な気もする。

Posted byブクログ

2026/03/19

町田さんの作品にしてはなんだか不気味な名前と表紙の絵でしたが、中身は町田さんらしい素敵なお話でした。1話目から兄弟の話でほっこりしました。短編集だと思ってしまっていて、全てが繋がっているとは思わず。また繋がりを楽しみつつ、必ず読み返したい。

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2026/02/20

感動しっぱなしで涙なしでは読めませんでした。 それぞれの登場人物がいろんな形で死と向き合っており、さまざまな思いを抱えながらも一生懸命に生きているところに力を貰いました。

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2026/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ぎょらん 町田そのこ ∞----------------------∞ これはファンタジーの部類かなぁ... ぎょらんっていうのは小さな紅い珠になった死者の願い事。それを食べるとその願いを死者と共有できるらしい。好きな人の願いなら知りたいか?そうでもない気もするし... 主人公?の朱鷺が初めはニートで2章目から葬儀社に就職しちゃって、「夜明けのはざま」から続けて読んだので、町田そのこさんて葬儀社の話多いのか?と思ったらこの2作だけだった。 漫画で知ったぎょらんを、いくら親友が亡くなったとはいえ口にできるものだろうか?これは口に入れるものと思えるところがなんか怖いけど、それを口にしてしまったために心を病んでしまった朱鷺。 就職してどうにかこうにか頑張れてた朱鷺も、母親の命が短いと知ってからはまた塞ぎ込む。そんな時にぎょらんを詳しく知る人物が。 ぎょらんとは亡くなった人の考えではなくて、見つけた人の考えによるものじゃないか説。それでずっと苦しんでたって、それはそれで辛いものがある。 面白かったけど、恐怖も大きかった。 2026/02/15 読了(図書館)

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2026/02/09

人が死ぬ瞬間に生み出す珠、『ぎょらん』。それを口にすると、死者の最後の願いを知ることができるという。そんな『ぎょらん』をめぐる連作短編集です。 「死」がテーマとなっているので、全体的に重い話ではあります。残された人たちが「死」をどのように受容するのか。キューブラー・ロスの5段階...

人が死ぬ瞬間に生み出す珠、『ぎょらん』。それを口にすると、死者の最後の願いを知ることができるという。そんな『ぎょらん』をめぐる連作短編集です。 「死」がテーマとなっているので、全体的に重い話ではあります。残された人たちが「死」をどのように受容するのか。キューブラー・ロスの5段階が浮かびましたが、そうスムーズにいくものではないですね。考えさせられます。 朱鷺のあまりのグダグダ具合と、ファンタジー要素の『ぎょらん』の正体をめぐる話が堂々巡りすぎて、途中から飽きてしまったのが残念です。

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2026/01/30

よく出来ている、実に巧みな一冊だと感嘆しました。 久しぶりに、手元に置いておきたい一冊と出会えたと思いました。 朱鷺る、実に巧みな一冊だと感嘆しました。 久しぶりに、手元に置いておきたい一冊と出会えたと思いました。 とあることがきっかけで大学を中退し引きこもりになった(恐らく...

よく出来ている、実に巧みな一冊だと感嘆しました。 久しぶりに、手元に置いておきたい一冊と出会えたと思いました。 朱鷺る、実に巧みな一冊だと感嘆しました。 久しぶりに、手元に置いておきたい一冊と出会えたと思いました。 とあることがきっかけで大学を中退し引きこもりになった(恐らく)主人公・朱鷺。 その妹である華子が、大切な人を急死で失うことから物語がはじまりますが、様々な人間関係を絡ませる中で死者が遺すという"ぎょらん"の謎を紐解いていく…というある意味サスペンス?ホラー?小説。 しかしながら実情は群像劇。痛々しい過去を持つ人たちが救われるために、前に進むために、ぎょらんを軸に編まれていく話や人物たちの心理描写は圧巻です。 刺さる人はどこまでも奥深くに刺さると思います。 あの、私は「さあちゃん」が出てくる話が本当に好きでした。 久しぶりに文章でうるっときた。

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2026/02/14

町田そのこさんの著書『ぎょらん』を読了した。 読後、静かな余韻が胸に広がり、しばらくページを閉じることができなかった。 この物語は、人の「死」について深く考えさせられる作品であると同時に、残された者たちが「生きる」ことの意味を問い直す、そんな静かな力を持った一冊だった。 ...

町田そのこさんの著書『ぎょらん』を読了した。 読後、静かな余韻が胸に広がり、しばらくページを閉じることができなかった。 この物語は、人の「死」について深く考えさせられる作品であると同時に、残された者たちが「生きる」ことの意味を問い直す、そんな静かな力を持った一冊だった。 「ぎょらん」という不思議な設定 物語の中心にあるのは、死者が最期に想いを形にして残すという赤い珠──通称「ぎょらん」だ。この奇妙でどこか幻想的な設定が、物語全体に独特の空気感を与えている。 御舟朱鷺(みふね とき)は、自殺した親友の残した「ぎょらん」によって苦しめられ、10年間もの間、引きこもりニート生活を送っていた。親友の最期の想いが、彼を縛り続けていた。 そんな朱鷺が選んだのは、葬儀社で働くという道だった。 不器用な主人公の成長物語 葬儀社に勤め始めた朱鷺は、初めは何をするにもぎこちない。先輩に怒られてばかりの日々。 それでも彼は、一つひとつの仕事に真摯に向き合っていく。 この朱鷺の姿に、読者は自然と感情移入してしまう。完璧ではない、むしろ不完全で、傷を抱えた主人公だからこそ、彼の小さな成長や変化が心に響く。町田そのこさんの描く人物像は、いつも等身大で、だからこそリアルだ。 「ぎょらん」の正体が明かされるとき 物語が進むにつれ、読者の中には一つの疑問が膨らんでいく。 「ぎょらん」とは一体何なのか。 その答えは、朱鷺の母の死の直前に明かされる。この場面は、物語のクライマックスであり、読者の心を深く揺さぶる瞬間でもある。 その真実を知ったとき、物語全体の見え方が変わり、朱鷺がなぜこの仕事を選んだのか、その意味がより深く理解できるようになる。 「死」を通して問いかけられるもの この物語が問いかけるのは、シンプルだが重い問いだ。 ∙ 人との永遠の別れとは何か ∙ 人が最期に残したい想いとは何か ∙ 人は人とどう関わって生きていくのか 作中には、忘れられない言葉がいくつもある。 「誰かが死を迎える度、世界は一度終わっている」 その人のいた世界は、もう二度と戻ってこない。永遠に。この言葉には、喪失の重さと、かけがえのなさが凝縮されている。 そしてもう一つ、心に残った言葉がある。 「死んでしまったら、思いは一方的にしか流れなくて繋がり合うことはない。でも亡くなった人の残した願いを叶えてあげられた瞬間だけは、再び繋がれる」 死者と生者は、もう言葉を交わすことはできない。けれど、残された願いを叶えることで、ほんの一瞬だけ、再び繋がることができる──そんな希望が、この物語には込められている。 「人を生かす葬儀屋」という志 朱鷺は言う。 「人を生かす葬儀屋に、自分はなりたいです」と。 葬儀屋という職業は、死者を弔う仕事だ。けれど朱鷺が目指すのは、死者を送り出すことで、残された人々を「生かす」こと。 その想いには、彼自身が「ぎょらん」によって苦しめられ、そして救われた経験が色濃く反映されている。 そして物語の終盤、朱鷺が仕事で立ち寄った老人ホームの職員、七瀬が語る言葉もまた、深く印象に残る。 「絶望の沼の中まで寄り添ってくれて、引き揚げて、再び立ち上がらせてくれるのはいつだって同じ世界に生きているひとなんだって。彼はいつか、それができる葬儀屋になる。」 死者ではなく、生きている人間だからこそできることがある。朱鷺はその可能性を体現する存在として、物語の中で静かに輝いている。 読後に残るもの 『ぎょらん』は、死を描きながらも、決して暗い物語ではない。そこには確かに悲しみや喪失があるけれど、同時に希望や再生、そして人と人との繋がりの尊さが丁寧に描かれている。 読み終えた今、改めて思う。 人はいつか必ず死ぬ。そして大切な誰かを失う。その避けられない事実と、どう向き合って生きていくのか。この物語は、その問いに一つの答えを静かに差し出してくれる。 町田そのこさんの作品らしい、温かさと切なさが同居する世界観。丁寧な筆致で描かれる人間の弱さと強さ。そのすべてが胸に沁みる一冊だった。 「死」について考えたいとき、あるいは誰かとの別れを経験したとき、そっと手に取りたくなる──そんな物語である。​​​​​​​​​​​​​​​​

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2025/12/29

死者が最期に残すとされている「ぎょらん」。それを口にした兄は、10年以上も後悔と自己嫌悪に潰されそうになっていた。同じようにぎょらんを体験した人たちと、生きることに向き合う物語。 結局、生きている者にとっては、死者の思いや言葉はわからないが、立ち上がらせてくれるのは、いつだって同...

死者が最期に残すとされている「ぎょらん」。それを口にした兄は、10年以上も後悔と自己嫌悪に潰されそうになっていた。同じようにぎょらんを体験した人たちと、生きることに向き合う物語。 結局、生きている者にとっては、死者の思いや言葉はわからないが、立ち上がらせてくれるのは、いつだって同じ世界に生きている人だと言う事。生きている者は、悩みながらも生きていくということを思った。

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2025/12/27

とっても面白く次の展開が気になって、 一気に読めました。 死んで火葬されるまでにある、 故人の思いが強い人が見つけれる「赤い玉」 それを食べると故人の最後の気持ちが見れる。 本当にその故人の気持ちなのか。 死について、死を送る気持ちを考えながら読めて。 後悔しないように、 ...

とっても面白く次の展開が気になって、 一気に読めました。 死んで火葬されるまでにある、 故人の思いが強い人が見つけれる「赤い玉」 それを食べると故人の最後の気持ちが見れる。 本当にその故人の気持ちなのか。 死について、死を送る気持ちを考えながら読めて。 後悔しないように、 気持ちは切り替えて前に進んで生きようと思えました。

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