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異教の隣人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 晶文社 |
発売年月日 | 2018/10/26 |
JAN | 9784794970619 |
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異教の隣人
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商品レビュー
4.2
10件のお客様レビュー
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あなたのそばにいる人を知ることがまず第一歩。 毎日新聞の連載を本にしたものである。取材先が関西中心なので、特に関西の人は驚きや発見が多いだろう。知らないものは怖い。だから近付いて知ろう。同じになる必要はない。ただちょっと想像するだけでも、まったく知らないものは想像できない。的外れになるかもしれない。だから、知っていきたい。 様々な宗教の祈りの場が紹介されている。いわゆる教会や寺、礼拝堂だけではなく、墓地、学習の場なども取り上げられている。同じ場に集まることに意味がある。今、気軽に集まることができないからこそ、大切さを感じる。 宗教を核としたコミュニティーについて。母国ではそんなに信仰に熱心ではなかったけど、という人の言葉がある。異国での生活で自分のアイデンティティは母国の文化に寄るだろう。文化が宗教とほぼ同じ意味になることがある。宗教にアイデンティティを置いた場合、移民が孤独を増し、宗教を理由として過激な行動に走るのがネガティブな面なら、日本でそれぞれの宗教の場に集い、つながりを得て、前向きに生きるエネルギーに変えているというのは、宗教のポジティブな面なのだろう。このような異教の場を地域の人がどのように受け止め、どのように関わっていけるのかは、大きな課題だと思う。 ハラールフードという言葉が日常にも現れ、つい食文化にだけ目がいきがちだが、葬儀・埋葬についても大きな課題がある。ここは今まで考えていなかった。 キリスト教がおこなう社会活動について。キリスト教会に助けられたベトナム人たちはそのありがたさに感謝しているが、それでも違和感があり自分の宗教を求める。当然のことである。また、社会活動は布教・宣教なのではという疑問に対して、シスターがキリスト教の愛からの行動であり、その愛を知ってほしいけれど、何を信じるかはその人に委ねる、と答える。同じ宗教の人だけとくくらない愛と、同じ信仰だから得られるもの。それを間違えないようにしたい。
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このコロナ渦に限らずだけど、昨今宗教の存在意義みたいのが改めて見直される時代に来ているのかなと感じた。 日本で自殺率が高いのは、特定の宗教が根付いて無い影響もかなり占めているのでは?と考えさせられた一冊。
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