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異教の隣人 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2024/11/15

細川貂々さんの本と一緒にたまたま図書館で借りていた一冊。 タイトルが硬いので一見手に取りにくそうですが、内容は読みやすくてとても面白いです。 気にはなるけどよく知らないちょっと怖いんではって感じのイスラム教とか、ジャイナ教とか、仏教だけど台湾?ベトナム?キリスト教だけど正教会って...

細川貂々さんの本と一緒にたまたま図書館で借りていた一冊。 タイトルが硬いので一見手に取りにくそうですが、内容は読みやすくてとても面白いです。 気にはなるけどよく知らないちょっと怖いんではって感じのイスラム教とか、ジャイナ教とか、仏教だけど台湾?ベトナム?キリスト教だけど正教会って何?コプト、巫俗(ふぞく)って何?聞いたことないぞ、看取り?春節?とか、宗教そのものだけでなくてちょっとだけ斜めのところからの話も入っていて大変興味深い。 内容は「異教の隣人」というタイトルそのもので、日本に住んでいる外国人の方々の宗教とそのあり様を「ちょっと覗かせてもらう」「ちょっと体験してお話聞かせてもらう」というコンセプトの一冊。 気にはなるけどよく知らない宗派について、一編当たり数ページという読みやすさで取り上げてくれています。各章のあとに「釈の目」という釈先生の小コラムまとめ的文章があるのも良い。 「日本に住む異教さん」というだけあり信仰を継続するのにとても皆さん苦労していらっしゃる。 でもどの人も、日本社会の中でうまく馴染めるよう工夫して苦労して自分の信仰を大事にしていらっしゃる。 ベトナム仏教の寺院をカトリックを信仰している人が支援してくれたり、台湾仏教の人たちが宗派というよりも共同体としての交流を大事にしていたり、「信仰を持つ」ということは本来このように他者に寛容で戒律はあるけれども心持ちとしてはゆったりとしたものなのではないかなぁと思いましたね。 イランの名物店主メヘラリさん、すごく素敵な人だなぁと思いましたね。 どの宗派の方も日本の暮らしにおいて「子どもたちへの教育か思うようにできない」という悩みを言っていました。 そうだろうなぁと思います。本書は2018年発刊ですが、現在もっと日本のあらゆる地域・職種で外国の方々が働くようになり、その子供たちが親の母国語が話せなかったり、日本語もよく理解できていなかったり、自分の両親とさえ言葉がうまく通じない状況になっていたりという深刻な状況が広まっています。 宗教も含めた外国の方々の生活環境が整うのが追いつかない中で、子供たちが置き去りになっている状況が由々しいといつも思っています。(自分にはどうにもできないんですが…) てんてんさんの「生きづらいでしたか?」に釈徹宗さん登場していましたが本書は逆に釈徹宗さん著に細川貂々さん登場。 本書に登場するてんてんさんも「生きづらい〜」同様(?)「体験した」以上の深みはないのですが、漫画が途中で挟まることで小休止的なほっこり感がでます。 発刊より六年経ってますが、むしろ今これから読まれる本だと思います。

Posted byブクログ

2021/05/31
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我が身につまされる話だし大阪ってすごいな···って思った あとコプト正教会の教皇がファンサで自分の顔写真入り扇子配ってたのはおもろい

Posted byブクログ

2021/05/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

あなたのそばにいる人を知ることがまず第一歩。 毎日新聞の連載を本にしたものである。取材先が関西中心なので、特に関西の人は驚きや発見が多いだろう。知らないものは怖い。だから近付いて知ろう。同じになる必要はない。ただちょっと想像するだけでも、まったく知らないものは想像できない。的外れになるかもしれない。だから、知っていきたい。 様々な宗教の祈りの場が紹介されている。いわゆる教会や寺、礼拝堂だけではなく、墓地、学習の場なども取り上げられている。同じ場に集まることに意味がある。今、気軽に集まることができないからこそ、大切さを感じる。 宗教を核としたコミュニティーについて。母国ではそんなに信仰に熱心ではなかったけど、という人の言葉がある。異国での生活で自分のアイデンティティは母国の文化に寄るだろう。文化が宗教とほぼ同じ意味になることがある。宗教にアイデンティティを置いた場合、移民が孤独を増し、宗教を理由として過激な行動に走るのがネガティブな面なら、日本でそれぞれの宗教の場に集い、つながりを得て、前向きに生きるエネルギーに変えているというのは、宗教のポジティブな面なのだろう。このような異教の場を地域の人がどのように受け止め、どのように関わっていけるのかは、大きな課題だと思う。 ハラールフードという言葉が日常にも現れ、つい食文化にだけ目がいきがちだが、葬儀・埋葬についても大きな課題がある。ここは今まで考えていなかった。 キリスト教がおこなう社会活動について。キリスト教会に助けられたベトナム人たちはそのありがたさに感謝しているが、それでも違和感があり自分の宗教を求める。当然のことである。また、社会活動は布教・宣教なのではという疑問に対して、シスターがキリスト教の愛からの行動であり、その愛を知ってほしいけれど、何を信じるかはその人に委ねる、と答える。同じ宗教の人だけとくくらない愛と、同じ信仰だから得られるもの。それを間違えないようにしたい。

Posted byブクログ

2021/05/02

このコロナ渦に限らずだけど、昨今宗教の存在意義みたいのが改めて見直される時代に来ているのかなと感じた。 日本で自殺率が高いのは、特定の宗教が根付いて無い影響もかなり占めているのでは?と考えさせられた一冊。

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2020/12/27

『「結びつける」「つなげる」は宗教の本質の一つ』 と前書きに書かれているように、異国の人たちが、日本でアイデンティティを保つ場所、つながる場所として、宗教施設が大きな役割を担っている事について少し理解する事ができる本。

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2020/08/21

日本(主に関西)にある宗教施設を訪ね、信仰とともに生きる人々へインタビューをしている。 自分の住む土地の近くに、これほど多種の宗教施設があると知り驚いた。 しかし、あくまでも一施設への取材記録であり、語られている内容は個人の主観であるため、この本だけで各宗教や宗派の概要を把握する...

日本(主に関西)にある宗教施設を訪ね、信仰とともに生きる人々へインタビューをしている。 自分の住む土地の近くに、これほど多種の宗教施設があると知り驚いた。 しかし、あくまでも一施設への取材記録であり、語られている内容は個人の主観であるため、この本だけで各宗教や宗派の概要を把握することはできない。 異なる宗教を知るきっかけとしては、良い本である。

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2019/10/04

図書館で借りてようやく読むことができました!兵庫・大阪・京都にある数々のお寺・教会・モスクを巡りながら、様々な宗教を知っていくお話です。日本国内に住む外国人の数は年々増加の一途を辿っています。無宗教な我々日本人には理解しずらい“信仰”について、各宗派の人々の話を通じて易しく解説し...

図書館で借りてようやく読むことができました!兵庫・大阪・京都にある数々のお寺・教会・モスクを巡りながら、様々な宗教を知っていくお話です。日本国内に住む外国人の数は年々増加の一途を辿っています。無宗教な我々日本人には理解しずらい“信仰”について、各宗派の人々の話を通じて易しく解説してあるのでとても読みやすい一冊です。単に神様を信じているだけではないということがこの一冊を読み終える頃には伝わってくると思います。

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2019/02/26

タイトルの通り、地域にある様々な宗教のコミュニティの場に出向き、信者たちの様子などを丁寧に取材した記録。 各宗教の成立ちなどを掘り下げる本ではなく、信者たち個人にスポットを当て、その生活にどのように宗教が寄り添っているのかを描いている。 とても優しく、敬意に溢れた本。 イス...

タイトルの通り、地域にある様々な宗教のコミュニティの場に出向き、信者たちの様子などを丁寧に取材した記録。 各宗教の成立ちなどを掘り下げる本ではなく、信者たち個人にスポットを当て、その生活にどのように宗教が寄り添っているのかを描いている。 とても優しく、敬意に溢れた本。 イスラム、ユダヤ、仏教、シク、ヒンドゥーなど身近で巨大な宗教から、ジャイナ教など私は初めて耳にするものまで取材されており、入門編として軽く素直に楽しめた。 漫画でのレポートも数ページあって、絵柄がとてもかわいくてほのぼのする。 とにかく取材対象に対し、徹頭徹尾愛と敬意に溢れているのが本当に素晴らしかった。

Posted byブクログ

2025/12/17

興味深い皆さんが話題に出されていたので手にとってみた。日本の特に関西を中心にいろんな宗教施設や団体を僧侶でもある宗教学者を中心としたメンバーが訪問し対話する、というもの。とりあげられている宗教団体はイスラム教、ジャイナ教、ユダヤ教、台湾仏教、シク教、ベトナム仏教、ヒンドゥー教、正...

興味深い皆さんが話題に出されていたので手にとってみた。日本の特に関西を中心にいろんな宗教施設や団体を僧侶でもある宗教学者を中心としたメンバーが訪問し対話する、というもの。とりあげられている宗教団体はイスラム教、ジャイナ教、ユダヤ教、台湾仏教、シク教、ベトナム仏教、ヒンドゥー教、正教会、韓国キリスト教、コプト正教、朝鮮半島の巫俗、で他に外国人墓地、修道院、ペルーのカトリックの祭、日本人ムスリム、ブラジル教会、ムスリムのファッション、ラマダン明けの祭、タイ仏教の終末ケア、イラン人の商人、在日クルド人、春節を祝う人達、なども訪れる。共通していることは異郷にあって同一の宗教体験を共有できることが人々の心を強くしている、ということ。文章は記者が手がけていて読みやすく、日本にもこれだけいろんな宗教が入っているのか、という驚きもあり非常に興味深かった。

Posted byブクログ

2019/01/19

異教徒、と言ってしまうと、語気が強くてなんだか怖い存在みたいに思ってしまうが、隣人、というと途端にやわらかくなって、そうだな、私たちはもう隣人同士なんだなと腑に落ちた。 神戸などで通りすがりに見た不思議な寺院が、実はこんな歴史やコミュニティをもっていたのかとびっくり。 異文化...

異教徒、と言ってしまうと、語気が強くてなんだか怖い存在みたいに思ってしまうが、隣人、というと途端にやわらかくなって、そうだな、私たちはもう隣人同士なんだなと腑に落ちた。 神戸などで通りすがりに見た不思議な寺院が、実はこんな歴史やコミュニティをもっていたのかとびっくり。 異文化を知るのは面白いし、互いが理解し合えば歩み寄ることができる。そんな希望を感じさせてくれる本だった。

Posted byブクログ