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消えた子供 トールオークスの秘密 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2018/10/19 |
JAN | 9784087607550 |
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消えた子供 トールオークスの秘密
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消えた子供 トールオークスの秘密
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商品レビュー
3.9
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イギリスの作家クリス・ウィタカーの長篇ミステリ作品『消えた子供 トールオークスの秘密(原題:Tall Oaks)』を読みました。 アガサ・クリスティの『ポケットにライ麦を』に続き、イギリスの作家の作品です。 -----story------------- 誰もが怪しい誰もがおか...
イギリスの作家クリス・ウィタカーの長篇ミステリ作品『消えた子供 トールオークスの秘密(原題:Tall Oaks)』を読みました。 アガサ・クリスティの『ポケットにライ麦を』に続き、イギリスの作家の作品です。 -----story------------- 誰もが怪しい誰もがおかしい 英国推理作家協会賞新人賞受賞作!! 誰もが顔見知りの小さな町トールオークス。 深刻な犯罪とは無縁のこの町で、嵐の晩に、三歳の子供が忽然と消えた。 全米の注目を集めたこの失踪事件は、住民総出の捜索でも警察の捜査でも、手がかりすら出てこない。 絶望に抗いながら捜し続ける母親。 そして、町の住民たちそれぞれが抱えていた秘密が次第に明らかになっていくなかで、意想外の真相が姿を現して──CWA新人賞受賞の傑作ミステリ! 解説/杉江松恋 ----------------------- 2016年(平成28年)に刊行されたクリス・ウィタカーのデビュー作です。 背の高い樫(オーク)の林があることにその名は由来する穏やかな町トールオークス……そんなトールオークスで幼児の行方不明という痛ましい事件が起きる、、、 いなくなったのは、ハリー・モンローという3歳の少年……事件の晩、ハリーは自宅の子供部屋に1人で寝かされていたが、そこに何者かが侵入し、彼を連れ去ったのである。 母親のジェシカ(ジェス)によれば、子供部屋を監視するモニタ画面には、ピエロの格好をした不審人物が映っていたという……大事件の発生に町は騒然となり、住民は一丸となってハリーの行方を探し始めたが、それもしばらくの間だけだった。 幾日経っても少年は出てこなかった……捜索隊の参加者は日常に戻り、ハリーの名を囁きあっていた人々も口をつぐんだ、、、 街角を彷徨って我が子の捜索ポスターを貼り続けるジェシカから、礼儀正しく目を背けるようになった……今やハリーは初めからこの世に存在しなかったようにさえ見える。 トールオークス警察署の署長ジム・ヤングのもとをジェシカが定期的に訪れ、事件当夜のことについて話し合いを持つことが、唯一の現実とのつながりとなっていた……他の住民は自分自身の不幸に向き合うだけでも大変で自分の生活で手一杯、よそに目を向けている余裕がなかった、、、 住民たちが抱える、それぞれの悩みや秘密が明らかになるにつれ予想外の真相が判明していく……。 小さな町で起こった重大事件を機に住民たちが抱える秘密と嘘が浮き上がる……その過程で徐々に明かされる交雑する人間模様、、、 子どもを探し続ける母、近所の住人たち、写真館、工務店、パティシエ、薬局、そして、それぞれの家族……各々の人たちの視点で語られるエピソードにより、少しずつ小さな町の物語が繋がっていく という展開。 そんな小さな町の群像劇……それぞれの家族や住民たちの哀しみや幸せ、葛藤 等の人間ドラマが描かれるうちに、終盤で一気に全ての謎が解ける、、、 真犯人は想定内だったかな……ある意味、最もリアリティのある結末だったかもしれませんね。 家族、親子、夫婦などのデリケートな物語が生き生きと描かれていることが特徴の作品でしたね……性や人種のマイノリティに対する目線も温かく、血の通ったキャラクター造形が印象的でした、、、 本筋にはあまり関係しないのですが、イチバン印象に残った登場人物は、トールオークス高校3年生のマニー・ロメロ……間もなく卒業予定の彼は、何を思ったのか高校生活最後の夏をイタリアン・マフィアのような衣装に身を包み、街のやつらをしめて、みかじめ料を回収することに捧げようと決意し、「あんたはメキシコ系なんだからマフィアになれるわけがないだろう」という母親エレナのもっともすぎる忠告にも耳を貸さないんですよねー いやぁ、イイなぁ、幸せになってほしいと思いました。
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マニーが最高だった。 イギリス人が書いたものという先入観で、ユーモアもイギリス的だったので、舞台がイングランドかと思いきや、アメリカの片田舎だった。どこで起きようが普遍的な内容の人々の暮らしを描いているので、気にならないけども、何度もそれを思い出して頭の中の情景を修正した。意外...
マニーが最高だった。 イギリス人が書いたものという先入観で、ユーモアもイギリス的だったので、舞台がイングランドかと思いきや、アメリカの片田舎だった。どこで起きようが普遍的な内容の人々の暮らしを描いているので、気にならないけども、何度もそれを思い出して頭の中の情景を修正した。意外とそういう細部は頭の中で作りながら読んでるものだなと思った。 軸となる消えた子供の誘拐事件の謎を追いかけるよりも、トールオークスという街で起きる群像劇。どの人物もいきいきしていて、最後がモヤったものの楽しく読めた。
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なんと言うか…、良く言えば「意表を突かれる」感じ、でしょうか? 「子供が消えた→警察の捜査」とはならずに、トールオークスの町の人々のエピソードが交互に連なっていく展開に、戸惑いを覚えつつ読み進み、(皆さんが思うのとは違う)驚愕のラスト… というか、邦題の付け方に難があったのでは?...
なんと言うか…、良く言えば「意表を突かれる」感じ、でしょうか? 「子供が消えた→警察の捜査」とはならずに、トールオークスの町の人々のエピソードが交互に連なっていく展開に、戸惑いを覚えつつ読み進み、(皆さんが思うのとは違う)驚愕のラスト… というか、邦題の付け方に難があったのでは?とも思います。 原題のままの「トールオークス」だけではインパクトに欠けるからか、敢えてミステリ色を強めようとしたのか…と推察しますが、そうなると強くなり過ぎた嫌いが出てきたように感じました
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