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消えた子供 トールオークスの秘密 集英社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2018/10/19 |
| JAN | 9784087607550 |
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消えた子供 トールオークスの秘密
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消えた子供 トールオークスの秘密
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商品レビュー
3.8
21件のお客様レビュー
先般、クリス・ウィタカーの『われら闇より天を見る』を読みはじめ、少女失踪ミステリーに誰が誰で何が何だか訳がわからず、ついていくのに酷く苦労した。 読み進むうちいつの間にか引き込まれ、最後はすっかり虜になった。そしてもっと読みたいと思い、この小説に辿り着いた。 『消えた子供 トー...
先般、クリス・ウィタカーの『われら闇より天を見る』を読みはじめ、少女失踪ミステリーに誰が誰で何が何だか訳がわからず、ついていくのに酷く苦労した。 読み進むうちいつの間にか引き込まれ、最後はすっかり虜になった。そしてもっと読みたいと思い、この小説に辿り着いた。 『消えた子供 トールオークスの秘密』は2016年英国推理作家協会新人賞の受賞作で、彼がミステリー作家として脚光を浴びることになった出世作である。口火を切る最初の受賞作にはその作家の感性、思いや熱量が籠る。まだ寄る辺なく、審査委員や読者にどう見られるか畏れや怯えを纏い野望を秘めた生命感と初々しさが濃縮される。 これを先に読むのでなく、「後に」してよかったとつくづく思う。前準備になり、前半の冗長な訳のわからなさも手法の一つと思い耐えられる。感じは似ているのに緊迫感は倍加して、オリジナルの新鮮な迫力そのものが体験できた。 もし読む順番が反対であったら、当該作は何が何だかわからず、『われら闇より天を見る』のほうは同じテイストの繰り返しにまたかと興醒めしたことだろう。 物語はトールオークスという小さな町を舞台に、様々な登場人物たちの生活事情と経緯の描写から始まる。それぞれの断片的な場面のフラッシュバック描写が積み重なる。この作品で確立した彼の書き方だ。 やはり最後まで、表紙裏の登場人物表で人名を確認しながら読む。田中さん、鈴木さんでなくカタカナ名で、その数も多いので頭に入らない。それと頻繁な場面転換のスピードが速すぎるのか、老化による脳の劣化でついていけないのか、字面を追う焦燥感は、前の作品の時のデジャヴだ。 主人公ジェシカの3歳の息子ハリーが突然消える。 ピエロのマスクを被った男に攫われた。 夫のマイケルは気が多く腰が定まらず、既に他の 女のもとに出奔済み。彼女はハリーを案じマイケルへの思いが昂じて、アルコールに溺れ身を持ち崩す。 住民の好奇の目のなか、トールオークスの全戸をチラシを配りながら探し歩く。 警察署長のジムは責任感からジェシカに寄り添い、 彼女と一線を超えるも捜索を続ける。 不良高校生のマニーと友達、マックス写真館の店主マックスと婚約者のリース、店員で動きが鈍い写真好きの巨体リチャードと年老いた母親、他所から出稼ぎにきたLGBTのフォード販売員ジャレッド・・・・狭い町の住民がそれぞれの日常ドラマを繰り広げ、そのいろいろな場面に事件に繋がる因子が巧妙に仕込まれる。後半の展開は一変してスピードアップする。大きく拡げた投網を手繰り寄せるように容疑者が絞られる。しかしそれは作者の目眩しで、読者を思い切り翻弄する。切迫の恐怖を一緒に体感させる臨場感は鮮やかで、読者は完全にまきこまれる。 面白い作品だった。 2026年4月17日現在、京都府丹南市で11歳の少年の養父に殺害された事件が解明途中で、連日大々的に報道されている。
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子どもの行方不明事件が起きた平和な田舎町の住民にスポットを当てたストーリー。それぞれの苦悩が現れてきて重くなりそうだけど、不良で雑な高校生に見えるマニーが家族想いで誰にでもストレートに接するのに救われる。行方不明の子どもハリーをもっと丁寧に掘り下げて欲しかった。
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イギリスの作家クリス・ウィタカーの長篇ミステリ作品『消えた子供 トールオークスの秘密(原題:Tall Oaks)』を読みました。 アガサ・クリスティの『ポケットにライ麦を』に続き、イギリスの作家の作品です。 -----story------------- 誰もが怪しい誰もがおか...
イギリスの作家クリス・ウィタカーの長篇ミステリ作品『消えた子供 トールオークスの秘密(原題:Tall Oaks)』を読みました。 アガサ・クリスティの『ポケットにライ麦を』に続き、イギリスの作家の作品です。 -----story------------- 誰もが怪しい誰もがおかしい 英国推理作家協会賞新人賞受賞作!! 誰もが顔見知りの小さな町トールオークス。 深刻な犯罪とは無縁のこの町で、嵐の晩に、三歳の子供が忽然と消えた。 全米の注目を集めたこの失踪事件は、住民総出の捜索でも警察の捜査でも、手がかりすら出てこない。 絶望に抗いながら捜し続ける母親。 そして、町の住民たちそれぞれが抱えていた秘密が次第に明らかになっていくなかで、意想外の真相が姿を現して──CWA新人賞受賞の傑作ミステリ! 解説/杉江松恋 ----------------------- 2016年(平成28年)に刊行されたクリス・ウィタカーのデビュー作です。 背の高い樫(オーク)の林があることにその名は由来する穏やかな町トールオークス……そんなトールオークスで幼児の行方不明という痛ましい事件が起きる、、、 いなくなったのは、ハリー・モンローという3歳の少年……事件の晩、ハリーは自宅の子供部屋に1人で寝かされていたが、そこに何者かが侵入し、彼を連れ去ったのである。 母親のジェシカ(ジェス)によれば、子供部屋を監視するモニタ画面には、ピエロの格好をした不審人物が映っていたという……大事件の発生に町は騒然となり、住民は一丸となってハリーの行方を探し始めたが、それもしばらくの間だけだった。 幾日経っても少年は出てこなかった……捜索隊の参加者は日常に戻り、ハリーの名を囁きあっていた人々も口をつぐんだ、、、 街角を彷徨って我が子の捜索ポスターを貼り続けるジェシカから、礼儀正しく目を背けるようになった……今やハリーは初めからこの世に存在しなかったようにさえ見える。 トールオークス警察署の署長ジム・ヤングのもとをジェシカが定期的に訪れ、事件当夜のことについて話し合いを持つことが、唯一の現実とのつながりとなっていた……他の住民は自分自身の不幸に向き合うだけでも大変で自分の生活で手一杯、よそに目を向けている余裕がなかった、、、 住民たちが抱える、それぞれの悩みや秘密が明らかになるにつれ予想外の真相が判明していく……。 小さな町で起こった重大事件を機に住民たちが抱える秘密と嘘が浮き上がる……その過程で徐々に明かされる交雑する人間模様、、、 子どもを探し続ける母、近所の住人たち、写真館、工務店、パティシエ、薬局、そして、それぞれの家族……各々の人たちの視点で語られるエピソードにより、少しずつ小さな町の物語が繋がっていく という展開。 そんな小さな町の群像劇……それぞれの家族や住民たちの哀しみや幸せ、葛藤 等の人間ドラマが描かれるうちに、終盤で一気に全ての謎が解ける、、、 真犯人は想定内だったかな……ある意味、最もリアリティのある結末だったかもしれませんね。 家族、親子、夫婦などのデリケートな物語が生き生きと描かれていることが特徴の作品でしたね……性や人種のマイノリティに対する目線も温かく、血の通ったキャラクター造形が印象的でした、、、 本筋にはあまり関係しないのですが、イチバン印象に残った登場人物は、トールオークス高校3年生のマニー・ロメロ……間もなく卒業予定の彼は、何を思ったのか高校生活最後の夏をイタリアン・マフィアのような衣装に身を包み、街のやつらをしめて、みかじめ料を回収することに捧げようと決意し、「あんたはメキシコ系なんだからマフィアになれるわけがないだろう」という母親エレナのもっともすぎる忠告にも耳を貸さないんですよねー いやぁ、イイなぁ、幸せになってほしいと思いました。
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