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カササギ殺人事件(下) 創元推理文庫
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カササギ殺人事件(下) 創元推理文庫

アンソニー・ホロヴィッツ(著者), 山田蘭(訳者)

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カササギ殺人事件(下) 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2018/09/28
JAN 9784488265083

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商品レビュー

4

560件のお客様レビュー

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2026/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「自分はこれがやりたいのに!なのになんでわかってくれないんだ!」 自分の恥部(一般的に隠すべきとされる部分)を、人に認めてもらいたい・受け入れてもらいたいって、表現活動をしている人なら一度は通る道なのでしょうか。 でもそのために書いた作品なんて、往々にして独りよがりの自慰的作品にしかならないんだよなぁ…… 昔、読後胸糞になる小説を書いていたのを思い出し、きゅっと口をつむぎました。でも楽しかったんだよなぁ。 世の中ではハッピーエンドが好まれるように。幸せが見たい人が多い現実では、ひた隠したい闇の部分を魅せつけるには、余程の力量と、強い願いや祈りが必要なんだと、最近思うようになりました。 古典的な重厚さがありながら、とんでもお下劣が実は入り交じったこの独特の読後感。 どこまでも身勝手な男に振り回されたたくさんの人々(特に探偵役の彼女)は不憫だけど。 くそみたいなやつでも、愛くるしい所はあったんですよね、きっと。 それを見つけられた人はいたのに、最後には全てを拒絶してしまった。 でも最後ある人に向けられた手紙だけは、愛する人に向けられた本当の気持ちだったと信じてたいです! 現実なんて物語のように綺麗に出来てない。時々ほんのちょっと、重なる部分があるだけ。 でもそういう所も面白いんだよなー!って感じました!

Posted by ブクログ

2026/05/30

アガサクリスティをはじめとした古典的名作ミステリへのオマージュに満ちた、“ミステリ好きが書いた、ミステリ好きのための作品”。 真実へと繋がる伏線と読者を惑わせるダミーの伏線が極めて巧妙に配置されており、自力で真実を見抜くのは難しかった。 しかし、終盤で種明かしで、それまで散りば...

アガサクリスティをはじめとした古典的名作ミステリへのオマージュに満ちた、“ミステリ好きが書いた、ミステリ好きのための作品”。 真実へと繋がる伏線と読者を惑わせるダミーの伏線が極めて巧妙に配置されており、自力で真実を見抜くのは難しかった。 しかし、終盤で種明かしで、それまで散りばめられていた要素が矛盾なく一本に繋がり、意外性のある結末へと収束していく構成力に圧倒される。 上下巻に分かれたボリュームのある作品で、全体の4分の3ほどはじっくりと布石を打つ“助走”のような構成になっているため、人によっては中盤までややスローテンポに感じるかもしれない。だが、その積み重ねがあるからこそ、終盤の怒涛の伏線回収が際立つ。 また、本作は「ミステリ小説の中に、さらにミステリ小説が存在する」という作中作形式を採用しており、作中作と現実世界の出来事が少しずつリンクしていく構造も非常に秀逸。 二つの事件を並行して追う感覚があり、一作で二度楽しめる贅沢な作品だった。

Posted by ブクログ

2026/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリー要素よりも特に現代編の筋書きが面白く興味を引かれた。 周囲にヘイトを買いまくっていた余命僅かの作者が自らの著作の主人公で探偵のアティカス・ピュントも道連れにしてやろうとシリーズ最終作を執筆したが、これに納得の行かない編集に殺され結末も紛失させられるという。 確かに作者のアランは好感を抱く人物ではない。盗作はするし姉はタダ働きさせるし聞き分けもない。だがピュントさえ生きていれば作者が死んでもコンテンツ展開出来る、読者にエンタメを提供出来る、いや、あけすけに言えば金儲け出来るという編集者の打算と、実際に行動に移した狂気は度し難い。現代編主人公のスーザンが最後に私がやってた方がと吐露したことにも驚いた。正直、何だかんだ生き残って選択する余地もないままとは言え、婚約者とうまく行って良かったねと思っていただけに正気を疑った。 日本でこうした事件が実際に起きていたらどうなっただろう。社屋は炎上していたが、SNSも炎上していたに違いない。作品が作者の手を離れたが故に生まれた悲劇は多い。作者が自死に追い込まれた「セクシー田中さん」の事件は記憶にも新しい。既に作者が故人の国民的アニメも多いが、時代の変遷ですっかり色が変わってしまった作品もあれば、○年後を想定した実写化なんて展開のされ方まで存在している。正直、原作ファンの誰が熱狂的に喜ぶのだろうとファンでもないのに冷ややかに見ている。ピュントも作中で死ななければここに列をなしていたかも知れない。これをアランは迎合するだろうか。いや、しない。アランはピュントを憎んでいた。コイツのせいで作家人生コイツ一色になってしまったと恨みながら、ドラマ化の配役に拘ったり心中するくらい愛着を持っていたのだ。自分の死後にピュントが好き勝手されることなんて絶対に許さないだろう。 作品が溢れかえる現代では二番煎じ三番煎じも多い。それ故に人気の高い作品が擦られ続ける。ファンとしては嬉しい面もあるがそれだけとも言い難い。長期化する連載は作者の年齢とにらめっこしてヤキモキする。だがそれもこれも作者あっての話である。作者の死後に第三者の手で新たに展開され続けるコンテンツは読者が真に望むものだろうか。未完のまま旅立たなかったアランの評価は高いのではないだろうか。例え作家本人に難があろうとも名作として語り継がれたに違いない。 IPの捉え方が日本と海外では違うのだろうか。それとも編集者という立場の人間が特異なのだろうか。そんなことを考えさせられた作品だった。

Posted by ブクログ

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