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元年春之祭 ハヤカワ・ミステリ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2018/09/05 |
JAN | 9784150019358 |
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元年春之祭
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商品レビュー
3.1
60件のお客様レビュー
中国の古書や詩文の引用をどこまでがんばって読むかは悩ましいところだが、読み飛ばしても内容のフォローはされていて大筋には影響なし。昔の中国女性は結構暴力的だったんだなあ(今も?)。ミステリではあるが読みどころは著者の挑戦状その2にあり。
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20240802027 前漢を舞台にしたミステリ。現代の日本の読者にとって古の華国の人間性を理解するのは困難。
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以前読んだ『文学少女対数学少女』が面白かったので、すごく楽しみにしていました。 しかし、思った以上に難しくて手こずりました。 だって紀元100年代の中国で、1000年も昔から連綿と続いている宗教・祭祀が核になった連続殺人のミステリなのよ。 以前から、中国の神話って聞いたことない...
以前読んだ『文学少女対数学少女』が面白かったので、すごく楽しみにしていました。 しかし、思った以上に難しくて手こずりました。 だって紀元100年代の中国で、1000年も昔から連綿と続いている宗教・祭祀が核になった連続殺人のミステリなのよ。 以前から、中国の神話って聞いたことないなあ、中国の神様って誰?って疑問に思っていましたが、札幌の図書館にそれらしい本を見つけられなかったので、今回意気込んで読んでみましたが、余計に訳が分からなくなりました。 神様は、いた。 五帝と言われる概念。 天の最高権力者と言われる太一(たいいつ)思想。 なんかさー、神様っぽくないでしょ? 現世の最高権力者も帝だし、太一なんて、そこら辺にいそうじゃん。 で、くりひろげられる宗教談義。 主人公が、豪族の長女に生まれたために、生涯を家族の安寧を祈念するため処女でいなければならないという於陵葵。 その代わり、大抵のわがままは通るので、彼女は古礼の見聞を深めるという名目で旅をしているのだが、17歳にして既に一流の学者並みの知識を持っている。 難解なうんちくが続く会食のシーンが大変だけど、犯人も動機もここをきちんと読めば分かるようになっている。 知識は必要ない。 でも、わからなかった。 その人の立場になったことがなかったから。 でも、於陵葵とお付きの少女・小休の関係性や、於陵葵と観家の末娘・露申の友情が、一筋縄ではなくて、読みごたえが十分なの。 というかね、『文学少女対数学少女』の時も思ったけど、女の子同士の友情がツンデレってなかなかないよね。 露申は露申で、名家の中で価値のない自分にコンプレックスを持っている。 才能のない自分は婿を取って子をなし、家という狭い世界の中だけで生きていこうと決めている。 そう、古代中国って、女性の価値なんて誰も考慮しない。(古代にも中国にも限らんが) 勝手に持ち上げたり貶めたりして、家族という枷に縛り付ける。 事件は悲劇以外の何物でもないけれど、読後はさわやか。 どうか彼女たちの未来に幸いがありますように。 ところでこの、2000年以上も前を舞台にしたこの作品の中の、ある登場人物の台詞に笑ってしまった。(笑うシーンではない) ”この五十年の世間の激変は、それまでの数百年をあわせたよりも急でしょう。幸か不幸かこのときに生きている私たちは、なにも成さずに死ぬわけにはいかない” もしかしたらいつの時代も、人は時代の激変を感じながら生きてきたのかもしれないな。
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