商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2018/09/05 |
| JAN | 9784150019358 |
- 書籍
- 新書
元年春之祭
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元年春之祭
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商品レビュー
3.1
67件のお客様レビュー
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中国のミステリははじめて読んだ。中国の歴史にはあまり詳しくないし文化や宗教も分からないのでちょっと読むのに苦戦した。探偵役の少女のキャラクターも好きになれなくて…。ミステリとしても分かりやすいしちょっとイマイチかな~。
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元年春之祭 中国の春秋時代に起きた一家惨殺事件とその後に起こる連続殺人事件。 巫女という因習に囚われた人々の哀しい諦念が動機に大きく関わるので、その解説に多くを割いている分、ちょっと退屈な感じになってしまっているのが残念です。 この時代背景と文化を知るという意味では、めったにない読書体験となりました。 クリスティばりに「読者への挑戦状」が途中2回出て来ますが、さすがに時代背景や漢詩の理解が足りない状態では挑戦には答えられませんでした。笑 竹蔵
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本格として評価が高いから、合わないかもなと思いながら読み始めた。 蓋を開けてみれば、そこにあったのは血族の陰鬱なしがらみ、主従の歪んだ関係、表裏一体の愛憎、そして妄信的な愛による神格化――人間の業を煮立たせたような物語。最高最高大歓喜。 しかも恐ろしいのは、それだけ濃密な感情劇を描きながら、本格ミステリとしても非常に完成度が高いことだ。 ダイイングメッセージの解釈は鮮やかすぎない、とても美しい、スタイリッシュすぎる。 一番強く感情を持っていかれたのは、小休と葵の関係性だ。 小休は葵を愛している。 だが、それは「人間としての葵」を見る愛ではない。彼女が見ているのは、清らかで完璧な巫女としての葵、理想化され神格化された存在だ。 だからこそ、自分はどれだけ汚れてもいいし、罰せられても構わない。悪しきことをした自覚もある。それでも、葵だけは理想の存在であって欲しい。その願いが暴走し、ついには殺人にまで至る。 だが小休をもっとも絶望させたのは、葵が彼女の行為を「許す」と言ったことだったのではないかと思う。 小休は、自分が罰されるべき存在だと理解していたはずだ。むしろ正しく裁かれることを望んでいたようにも思える。なのに葵は、人道的な道理すら曲げて「許す」と言う。それは救済ではなく、小休にとっては信仰の崩壊だったのではないか。 葵の許しは、小休を「同じ人間」として見ていたからだ。 葵は神でありたいわけではない。完璧な巫女として崇められたいのではなく、小休と普通の友情を築き、人間として理解し合いたかった。だからこそ「許す」が出る。一緒に苦しみ、一緒に乗り越えようとしていた。 だが小休は最後まで葵を人間として見ることができなかった。 彼女が愛していたのは、理想化された“存在しない葵”だった。 だからこの物語は、ただの主従関係でも悲恋でもなく、「互いを想いながら、最後まで噛み合わなかった両片思い」の物語として強く印象に残った。 しかも残酷なのは、小休が死ぬことで、その神格化された葵の像が永遠になってしまうことだ。 葵はこれからも、「一度も自分を見てくれなかった相手」に「存在しない自分の姿」が愛された記憶を抱え続けることになる。小休の呪縛から完全に逃れることはできないだろう。 誰も幸せにならない。 けれど、その救いのなさが、残酷であるだけ美しい。 そんな物語だった。 は~~~~好き~~~~~
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