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王とサーカス 創元推理文庫
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王とサーカス 創元推理文庫

米澤穂信(著者)

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王とサーカス 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2018/08/30
JAN 9784488451103

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商品レビュー

4.1

272件のお客様レビュー

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2026/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

物語に終始漂う異国情緒と緊張感は独特。物語冒頭から丁寧に伏線が張り巡らされ、なんとなく印象に残っていた単語が実は事件解決へのキーワードであった、ということが後半でいくつもあって、しかもそれが大袈裟ではなく非常にさりげなく感じさせられるのも気持ちが良かった。 カトマンズの人々や宿の宿泊客に対する主人公の接し方が好きだなと思った。観察眼が鋭く記者として冷静な視点を持っているが、決して利己的ではなく人と人として関わろうとしているのが良い。 宿の主人であるチャメリがとても良い人だなと思った。自国で動乱が起こっている中で淡々と働き、仕事の一環としてただこなしているだけかもしれないが、度々主人公たちの宿泊客に茶や軽食を提供する場面ではあたたかさを感じた。最後に太刀洗に簪をくれたのも彼女の優しさが垣間見えたような気がした。 ただのミステリーとしての面白さだけではなく、メディアのあり方、報道の倫理について立ち止まって考えさせられる一作。

Posted by ブクログ

2026/02/26

高評価のミステリ小説だったけど、評価に違わぬ凄いミステリでした。 前作に引き続き、国際情勢に絡めたミステリ。 主人公が抱える根本的なテーマも前作由来。 ただ降ってきた謎を解くのではなく、『自分が解くべき謎は何か?』『何故謎を解くのか』から始まるミステリはかなり新鮮でしたし、複...

高評価のミステリ小説だったけど、評価に違わぬ凄いミステリでした。 前作に引き続き、国際情勢に絡めたミステリ。 主人公が抱える根本的なテーマも前作由来。 ただ降ってきた謎を解くのではなく、『自分が解くべき謎は何か?』『何故謎を解くのか』から始まるミステリはかなり新鮮でしたし、複数回挟まる緊張感のある問答もあいまって、物語の重厚さが凄まじかった。 心の奥を抉り出されながら、主人公が1つの答えに辿り着く、その物語性だけでも十分な読み応えです。

Posted by ブクログ

2026/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

積読消化中の土瓶さんの高評価に刺激されて 読んでみました。 事前にきちんと調べず予約してしまったのですが、本作は米澤氏のいわゆる記者連作の一作で、 「さよなら妖精」「真実の10メートル手前」と同じく太刀洗万智を主人公に、ジャーナリストとして「何を信じ、何を伝えるのか」を手探りしていく物語です。みんなはちゃんと知ってるみたいだけど。 米澤作品とは相性が良いのか、冒頭から文章が滑らかに流れ、イメージは自然とネパール、そしてカトマンズの喧騒の中へ入り込んでいきます。 2001年に実際に起きたネパール王族殺害事件が、 物語の背景の一つとして描かれています。 主人公である女性ジャーナリストの行動力や、 情報に向き合う姿勢には惹かれるものがありました。 ただ、前半で大きく描かれる王族殺害事件は、読み進めるほどに「これは物語の核ではなく、背景でさえないのではないか」 という感触も残ります。 本作 、王とサーカス は当時、 このミステリーがすごい! や このミステリーが読みたい! といったランキングにも選出されていますが、 そこで評価されている「ミステリー性」は、王族殺害事件そのものと直接結び付きません。 ジャーナリズムへの不信や憎悪が引き起こした事件として受け止められるかどうかで評価が変わりそうです。 そこに納得できれば、静かながらも強く惹き込まれる作品だと思います。

Posted by ブクログ