ぞぞのむこ

井上宮(著者)

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2018/07/19
• JAN: 9784334912321

商品レビュー

2025/06/03

不気味で恐怖を覚える連作短編集。架空都市「漠市」に係ってしまった人たちを襲う身の毛もよだつ出来事。そこに足を踏み入れたらもう取り返しがつかない。怖かった。人間の業の深さを思い知らされた。

2025/04/22

理不尽で悍ましくて良い短編集だった。漠市という呪われたスポットがそこら中にある、という設定が面白い。矢崎がなぜ漠市で暮らせているのか、矢崎のその後の人生が知りたいような知りたくないような（笑）

2025/01/01

まさに世にも奇妙な物語。
ただただ気持ち悪い。
悍ましいし、気持ち悪いし、他人の忠告を聞かない登場人物が自業自得で悪い方向に転じていくのはもうどうしようもないね。
ホラー要素というものはあまり感じられず、ただ気持ち悪さが先行する。「あー、やっちまったー」と思うしかない。

街が異様な怪奇スポット？　都市伝説？
とにかく近寄ってはダメ、関わってはダメみたいな場所になっている設定は非常に珍しい。身の毛もよだつような怖い話というわけではなく、病気の時に悪夢として見るような気味悪さがある。
あと後味の悪さも。
文章そのものに中毒性みたいなものがあり、最後まで一気読みはしちゃった。ただ気持ち悪さはあるけれど。

もちろん褒め言葉ですよ、全部。
いい意味で気持ち悪い、後味が悪い。