天ぷらにソースをかけますか？ 決定版 ニッポン食文化の境界線 ちくま文庫

野瀬泰申(著者)

• 販売会社／発売会社: 筑摩書房
• 発売年月日: 2018/07/09
• JAN: 9784480435286

商品レビュー

2024/10/31

私が読んだのは新潮社版の新潮文庫であり、こちらのちくま文庫版とは異なる箇所もあろうが、おおかた変わりないと判断して書き記す。
食文化の話、と思いきやコトバも関連あるのでは？と思いつつ読み始めた。ビンゴ。前に読んでいた、ことばおじさんの本たち(『NHK気になることば』シリーズ)と同じ匂い。楽しく読めた。
私は北海道の生まれで、北海道は色んな文化の混ざる土地なので、「ぜったいこうでしょ」「こうじゃなきゃ有り得ない」という持論が生まれにくいのだが、それでも東西南北日本の各地域の食文化に対し、あーだこーだと思いを馳せることが出来るのは、筆者の親しみやすい文体や、内容構成にもよるだろう。

もっとも甘納豆やマヨネーズはさほど驚かなかったが、、、栗の甘露煮の件は驚いた。詳しく語ってしまうとネタバレになるので、続きは本編を読まれたい。
特に最終章は筆者が「足で実証実験した」圧巻の章である。解説も読者の心の揺れを上手く表現してくれていて、うんうんと頷いてしまった。
本編と、解説まで読んだら2倍楽しい、そんな本であった。

明日の飲み会のネタにしよう。

2022/09/08

身近な食材や料理の食べ方について、地域差の凄さよ。これだけ交通機関が発達し、ほぼ日本全国が繋がって暫く経つが、地域に根ざした食文化は、中々、その殻を破らないで、人々の生活に入り込んでいる。食べるという行為の閉鎖性は、逆に豊かな食文化を育んでいるのでは。

2022/01/18

農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。今回のテーマは「食と科学」です。

☆農学部図書館の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB26442978