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悪人 新装版 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2018/07/06 |
JAN | 9784022648938 |
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悪人 新装版
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商品レビュー
4.1
48件のお客様レビュー
悪とは、正しさとは、愛とは、みたいな話をされてるんだろうなあって思ってたけど、終わり方がとても好きだった アクセントが「悪」人だと思って読んでいたら、悪「人」だった この気持ちをうまく言葉にできないのがもどかしい
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楽しい。この描写の奥深さ。 たとえば、腕をつたう洗剤の泡、だとかそのかゆみが全身にうつる、とか細かな描写から人物の心の内をのぞかせてくれる。宮部みゆきさんとかもそう。余韻というのか、想像の余地を少し残してくれている。 よくファミコンなんかが再評価される時に使われる、表現しすぎない...
楽しい。この描写の奥深さ。 たとえば、腕をつたう洗剤の泡、だとかそのかゆみが全身にうつる、とか細かな描写から人物の心の内をのぞかせてくれる。宮部みゆきさんとかもそう。余韻というのか、想像の余地を少し残してくれている。 よくファミコンなんかが再評価される時に使われる、表現しすぎないというプレイヤーの自由。 ああ、吉田修一さんは『国宝(上)(下)』に震撼させられた方じゃないか。本作もまた、シーンと深い思索に落ちていくような感覚を味わった。 祈るしかないようなフィナーレの迎え方が、人間という余韻すら残してくれる。 うん、なんかいいこと言った気がする。 生きたという余韻。
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この方の作品は強烈な没入感を与えてくれる。「怒り」が大好きだが、この作品も並びました。男性作家なのに光代の心理描写がすごいです。終わり方もたまりません。 読み終わった後に感じたこと、 悪に利用されない為に、強くあり、賢くあらないといけない。自分を軽視する人間とは関わるべきではな...
この方の作品は強烈な没入感を与えてくれる。「怒り」が大好きだが、この作品も並びました。男性作家なのに光代の心理描写がすごいです。終わり方もたまりません。 読み終わった後に感じたこと、 悪に利用されない為に、強くあり、賢くあらないといけない。自分を軽視する人間とは関わるべきではない。必死に生きている人を見下し、馬鹿にする人間にだけはならないように生きていきたい。そして誰かから語られる様々な自分はどれもちょっとずつ自分なのだということ。 「悪人」は誰か? 私にとっては、彼は優しすぎたのだと思いたい。衝動的に殺人を犯してしまった彼は悪でなければならない。なぜなら、殺人を許してはいけないから。でも人として、あの大学生や傲慢さを撒き散らす被害者女性より、思いやりと情のある人間でもあると思う。登場人物を善と悪のどちらかに分類することは私にはできないが、好きと嫌いに分類するならば、間違いなくあの大学生だけは嫌いだ。
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