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フジコ・ヘミング 14歳の夏休み絵日記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 暮しの手帖社 |
発売年月日 | 2018/06/23 |
JAN | 9784766002089 |
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フジコ・ヘミング 14歳の夏休み絵日記
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商品レビュー
4.2
10件のお客様レビュー
今年、2024年の4月21日に92歳でその生涯を閉じた、ピアニスト、フジコ・ヘミングさんの追悼番組を観た。大好きなショパンの面影を追って、スペインのマヨルカ島を訪ねたり、コンサートを開いたり。 (初回放送は、2022年12月28日) 90歳とは思えない、力強く情熱的な演奏に驚いた...
今年、2024年の4月21日に92歳でその生涯を閉じた、ピアニスト、フジコ・ヘミングさんの追悼番組を観た。大好きなショパンの面影を追って、スペインのマヨルカ島を訪ねたり、コンサートを開いたり。 (初回放送は、2022年12月28日) 90歳とは思えない、力強く情熱的な演奏に驚いた。 いっぱい間違えちゃったわ、と言っていたけれど、そんなことは些細なことに感じられた。 この本は、そのフジコ・ヘミングさんが14歳の夏休みに書いた、水彩画の絵日記。 (日記は小学校の頃からつけていたけれど、これが一番気に入っているという。状態も良い) 日本の学校の画一的な指導に馴染めなかったフジコさんが、宿題ではなかったけれど、自分はちゃんと出来るということを示したくて先生に提出した、と回想している。その出来に驚いた先生のコメントもちゃんと掲載されている。よくお書きになりましたね、と褒め、 「立派なピアニストになると同時に、立派な人になるようにという心掛けが大事です」 その夏は1946年で、前年に戦争が終わったばかり。食料も配給制で不自由していたが、代用食品で料理(「電氣パン」に興味あります!)やお菓子を作ったこと、端切れで人形を作ったこと、毎日のピアノの稽古のことなど生き生きと書かれている。 人物の服の模様も細かく描き分けてあって、センスを感じる。当時の少女雑誌のイラストみたい。 文章にはユーモアも感じられるが、心の中は戦争によって深く傷ついていた、と当時を振り返る。 ハーフだから、戦争中はずいぶんいじめられもした。 日記の合間合間には、現在(2018年)のフジコさんの回想録が挟まれており、一代記のようにも読める。 戦時色が濃くなるとスウェーデン人の父は祖国に帰り、母がピアノを教えて生活を支えた。 「貴女は外(ほか)の人とはちがって音楽家になるんですからね」という母は、一度もフジコのピアノを褒めてくれなかったと、ちょっと恨み言。でも、ピアノに出会ったのは母のおかげ。 師事したクロイツァーからは「歌うように弾きなさい」という、大切なことを教わった。 巻末には、ショパンの「バラード」の楽譜の写真が載っている。演奏の注意書きなどがあちこちに書き込まれ、タイトルの横には青いインクで「千九百四十五年 終戰を迎えたとき彈いていた」と書かれている。 母から譲り受けたもので、疎開先の岡山に持って行っていた。 フジコさんの人生は波乱の連続だったけれど、今は少女の頃から思っていた場所で、安らかに暮らしていることを願います。大好きなショパンにも出会えたでしょうか。きっと、そこでもピアノを弾いていられることでしょう。 ————————————————— ・16歳の心を持ち続けるには、人の影響を受けないこと。クラス会になんて絶対に行きません。みんな自分がおばさんだと思って話をするから。 ・どんな好きな人でも、1日付き合ったら疲れてしまうから、結婚なんて考えられない。 やっぱり孤独の方が好き。
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フジコ・ヘミングさんのこと、今までほとんど知らなかった。音楽だけは知っていたけど。この本には14歳の時に描いた絵日記と、合間合間にエッセイが載っている。14歳にしては大人びた美しい文字を書かれる人だ。エッセイを読んでフジコ・ヘミングさんってなんて心が美しい人なんだろうと思った。苦...
フジコ・ヘミングさんのこと、今までほとんど知らなかった。音楽だけは知っていたけど。この本には14歳の時に描いた絵日記と、合間合間にエッセイが載っている。14歳にしては大人びた美しい文字を書かれる人だ。エッセイを読んでフジコ・ヘミングさんってなんて心が美しい人なんだろうと思った。苦労された人だったんだ。聴力も一旦は両耳とも無くしてるし。それもデビューリサイタルの直前に。結局、60歳で日本のTV局にドキュメンタリーが放映されたのをきっかけに花咲いたとか。しばらくフジコ・ヘミングさんが僕のヘビロテになりそう。
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ピアニスト、フジコ・ヘミング、14歳の夏休みの絵日記。 本のタイトル通り(笑 素晴らしい、好きです! 14歳の少女の思い、夏休みの出来事が切り取られ水彩絵の具で色付けられています。色彩が素晴らし、そして日記のなかで母親のこと、目上の人のことを書くとき「敬語」が使われています。...
ピアニスト、フジコ・ヘミング、14歳の夏休みの絵日記。 本のタイトル通り(笑 素晴らしい、好きです! 14歳の少女の思い、夏休みの出来事が切り取られ水彩絵の具で色付けられています。色彩が素晴らし、そして日記のなかで母親のこと、目上の人のことを書くとき「敬語」が使われています。 なんだか、とても美しいと思った次第。 作者の少女時代が切り取られ、興味深く読む。 左耳が幼い頃すでに失聴しているとは...知らなかった... エッセイは他にも出ているようなのでもう少し読んで見たいと思う。
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