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歴史と人生 幻冬舎新書503
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2018/05/01 |
JAN | 9784344985049 |
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歴史と人生
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商品レビュー
2.9
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
作品そのものの第一印象はちょっと残念、あーあー、という感じ。 というのも、本作はこれまでの著作集の良い部分などを部分部分取り出して、編者が「リーダーとは」とか「漱石について」などと章立てをしたものゆえ。 個人的には誤った理解でも良いから「直接」著者を感じたかった。編者の介入なくダイレクトに著者のエッセンスを吸いたかったのです。まあ選んだ自分がダメなんですが・・・。 ・・・ とはいえ、とはいえ。 やはり瞠目するものが幾つもありました。 まず、日本語が骨太で美しい。 折々に俳句などを挟み、風雅でかつ洒脱な文章を書かれる方。筆者は歴史探偵というだけあって色々と博学なのですが、言葉にも歴史があります。どうやら万葉の時代はもっと荒々しく情熱的だったとか、そういう話にもへえーとなりました。日本語の起源や、万葉の世界、このあたりもいつか攻めたいところです。 ・・・ 次に良かったのは、明治の文豪の描写。 永井荷風の戦前戦中の徹底した戦争反対とその孤高ぶり、漱石の「学者ではなく著者として100年1000年単位で名を遺す」決意。 このようなことを読むにつけ、これは荷風も漱石も読まねばならないなあ、と思わせるのです。 ・・・ そして最後に反戦への思い。 やはり半藤氏は戦争経験世代なので、日本人という集団になると流されやすい国民(どこもそうなのかな?)がすっかり戦争を忘れてまたぞろ9条を捨ててしまうのではないかと危惧。 これは深く膝を打った点でした。 マスメディアやYoutubeもそうですが、お金という資本中心の世界で動いています。正しいことを報道するよりも、より視聴者・スポンサーが集まる見せ方をするわけです。自分が豊かになり、自分が気持ちよくなるために。 例えば戦争主義者のインフルエンサーが政治家、よしんば首相になったらどうか。「いやあ、それとこれとは違うでしょ」というのが常識的な反応。でも私自身は自信を持てません。戦争を経験していないから。 どれほどあっという間にあれよとあれよと戦争へと突き進んだのか、半藤氏は体感していたのです。このあたりもまた興味深いポイントです。 ・・・ ということで初半藤作品でした。 自称歴史探偵という半藤氏ですが、歴史が好きになりつつある私には、半藤氏は逝去した年の離れた憧れパイセンみたいな感じ。でも全然堅苦しくない。半藤氏が好きだという永井荷風や夏目漱石含め、今後読んでみたいと思います。
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半藤さんの本は本書を入れてまだ6冊しか読んでいない。「歴史と戦争」という本もそうだったが本作は半藤一利作品をかなり読んだ人が半藤作品の良さを再認識するための本であって半藤作品の初心者はもっとほかの作品から読んだ方が良いなと思った。80冊以上の自著のエッセンスを抽出した本なので話題...
半藤さんの本は本書を入れてまだ6冊しか読んでいない。「歴史と戦争」という本もそうだったが本作は半藤一利作品をかなり読んだ人が半藤作品の良さを再認識するための本であって半藤作品の初心者はもっとほかの作品から読んだ方が良いなと思った。80冊以上の自著のエッセンスを抽出した本なので話題がバラけてはいるが歴史エッセイだと思えばいい。一貫しているのは反戦、平和主義だろうか。それと夏目漱石や永井荷風に対する敬愛の文も多い。自分は永井荷風は読んだことはないが、夏目漱石はこれまでに14冊読んだ。しかし本書には夏目漱石の意外な素顔が書かれており、例えば反戦思想を持っていて~とかは全然知らなかった。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou27606.html
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さまざまな人の言葉を引用して、平和を考えさせてくれる一冊。 ノートに書き留めた。 平和って尊い。 その尊さをわかってないのは、日本人だからなのかも。
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