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ツァラトゥストラ 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2018/05/01 |
JAN | 9784122065932 |
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ツァラトゥストラ
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
2024年11月2日、YouTubeで茂木健一郎さんの動画のコメ欄にて。ニーチェの「ツァラトゥストラ」は「天才への入門書として良書である」と書かれていた。
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預言者ツァラトゥストラの言行を通じニーチェの根本思想が展開される啓示的物語にして、無神論のバイブル。「万人に与える書、何びとにも与えぬ書」の副題の通り、その力強い詩文は難解だが、それは本書が「血をもって書かれた」ことの証左であろう。苦痛と憂悶をも包括した生の一切を、悦楽を可能とするための条件として引き受け肯定させる〈永劫回帰〉の思想は、希死の念を打ち殺す「勇気」を読者に齎す。
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【背景】 若き天才教授だったニーチェは、キャリアでもプライベートでもどん底であった中でこの本を出版し、ツァラトゥストラを自らの分身として意見を言わせた。この本が売れた20年後には、ニーチェの精神はもう崩壊していた。 【超人】 「神は死んだ」 これまでのような絶対的真理や、キリスト教義を皆が信じなくなった時代。絶対的に信じるものを失い、なんのために生きるのかという意義を失った状態である「ニヒリズム」が蔓延している。これが続くと、将来に対してなんの憧れも希望もなく、ただ楽に無難に惰性的に生きることを良しとする「末人」が増えてしまう。 「人間は、動物と超人との間に渡された1本の綱である」 進むのも止まるのも戻るのも危うい。 超人とは、定義は無いが、不屈の精神力と意志を持ち、人生を肯定しながらより高みへ向かう存在。 超人になるには3ステップある。 ①ラクダ…自分の身に積極的に負荷をかけ、強みを獲得する。 ②獅子…既存の価値観、権威、常識に対して、はっきりとNOを言うことが出来る ③赤子…自らの想像力に身を委ね、自由気ままに遊ぶ。無条件に世界を受け入れ、その瞬間を生きる 【永久回帰】 前世も来世も同じ人生を無限ループし続けているという仮説。 これは、嫌なこともループし続けるので、人間にとって「最大の重し」である。しかしそれと同時に、永遠に末人なのか、永遠に肯定的に生きていくのか、さあどちらがいいんだという思考法を持つための、「最大の武器」にもなりうる。 例として、ヘビを喉に詰まらせて苦しんでいる男が、ヘビを噛みちぎり吐き捨て、高らかに笑った。これがニヒリズムを克服し、超人となった男の姿だ。 実践的態度として、人生に絶望し、死にたくなるほど苦しくても、「これこそが人生か、だったらもう一度かかってこい」と勇気を持って立ち向かうこと 【運命愛】 自分の人生に起こる全てのことを受け入れ、肯定せよ。もし人生でたった一度でも、魂が震えるほどの喜びを得たなら、その人生はもう一度生きることを望むはずだ。
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