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教養のグローバル・ヒストリー 大人のための世界史入門
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ミネルヴァ書房 |
| 発売年月日 | 2018/05/30 |
| JAN | 9784623082889 |

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教養のグローバル・ヒストリー
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教養のグローバル・ヒストリー
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商品レビュー
4.3
10件のお客様レビュー
高校時代、世界史の先生が高齢で滑舌が悪く、板書も読み取れないという状態で苦労した。そのせいで一問一答の問題集で自習せざるを得なかったというのが私と世界史の付き合い始めのヒストリー。以降、本を読みながら局所的に歴史を楽しむがストーリーは繋がらず、「単語と部分」だけに触れた世界史弱者...
高校時代、世界史の先生が高齢で滑舌が悪く、板書も読み取れないという状態で苦労した。そのせいで一問一答の問題集で自習せざるを得なかったというのが私と世界史の付き合い始めのヒストリー。以降、本を読みながら局所的に歴史を楽しむがストーリーは繋がらず、「単語と部分」だけに触れた世界史弱者として生きてきた。 本書でそれを少しだけアップデートできたが、やはり少しだけ、である。そんな風に付き合ってきて未だに初見の単語や話が多い事に気付くし、それは一度の読書では身に付かない。教科書と読書のための書籍に違いがあるとすれば、一つは教科書では、単語、固有名詞が繰り返されないことにあるだろう。だから、何回も〝同じ“ページを記憶するために訓練する。これが固有名詞に沿って〝展開される“本なら、随分と面白いのだが、教育カリキュラムで必要なのは、展開による面白さではなく、繰り返しのない網羅性だ。つまらないはずである。 さて、本書はどちらか。 本書は、歴史をグローバルな視点で捉え、歴史の大きな流れを理解するために、地域や文化のつながりを重視する。地域の歴史を一塊りで切り出すチャンク化をして、それを繋げていく。例えば、ユーラシア大陸の交易路や文化交流の歴史など。 チンギス・ハンの征服活動や、ユーラシア大陸全体に及ぼした影響を通じて、モンゴル帝国がどのようにして広大なネットワークを築いたかが解説される。モンゴルでは出自・宗数・言語にかかわらず、さまざまな集団が実力で登用され、支配層に加わったものはすべで「モンゴル」とされた。このため、チンギスの子孫たちが国をつくっても部族で分立することはなく、どの子孫のルーツであるかをしめす名前がウルスにつけられた。 ー 大モンゴルのネットワークは大きな商業利益を生み出し、ユーラシア大陸の主要な都市では人口が急速に増加していた。しかし都市人口の増大は、彼らをまかなう食料需要の増大も引き起こす。中国をはじめ各地で過度な森林伐採や無理な開発が強行され、環境の破壊は自然災害をまねいた。そこに寒冷化が襲いかかり、農業生産力は減退し、不作が続いた。それでも都市の需要は増え続けるので、農村部はたちまち食料不足におちいり、世界各地で大飢饉が農民たちを襲った。おそらく人類がはじめて経験するグローバル・リスクの顕在化である。これを「一四世紀の危機」という。 私にはモンゴルが面白かったので抜き出したが、ユーラシアや中国の話も面白い。多少、教科書っぽさもあるのだが、演出の仕方が大事なのだろう。
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高校世界史の範囲を外れることなく、世界史上に存在した具体的な交易・情報ネットワークを軸とし、グローバルヒストリーの立場からの通史を記している。 語りの枠組みを再構築しつつも、教科書的内容との整合性を保つことに努めているため、あらためて一般的な歴史知識をおさえ直す用途にも向いて...
高校世界史の範囲を外れることなく、世界史上に存在した具体的な交易・情報ネットワークを軸とし、グローバルヒストリーの立場からの通史を記している。 語りの枠組みを再構築しつつも、教科書的内容との整合性を保つことに努めているため、あらためて一般的な歴史知識をおさえ直す用途にも向いている。
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世界システム論(グローバルヒストリー)の観点からの通史。ヨーロッパとか中国とかインドとかという個別の通史ではなく、世界全体のネットワークの変遷が解説されている。これが、高等学校の教科書にある内容から組み立てたものとは驚いた。
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