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パンと野いちご 戦火のセルビア、食物の記憶
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
| 発売年月日 | 2018/05/15 |
| JAN | 9784326851942 |

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商品レビュー
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こんなにバルカン半島の地図をじっくり見たのは生まれて初めて。大国の狭間で翻弄され続けた時代。1つの多民族国家だった国が分裂し内戦が起こり、難民で溢れかえった時代。国境は入り組んでいるし、人の移動は続くし、読んでいるこちらも地図の上を右往左往。 暮らしていた場所から逃げなければな...
こんなにバルカン半島の地図をじっくり見たのは生まれて初めて。大国の狭間で翻弄され続けた時代。1つの多民族国家だった国が分裂し内戦が起こり、難民で溢れかえった時代。国境は入り組んでいるし、人の移動は続くし、読んでいるこちらも地図の上を右往左往。 暮らしていた場所から逃げなければならなかった人たち。強制的に連れ去られた人たち。それまで築き上げた生活がいとも簡単に奪われてしまう。それでも生活は続く。まだまだ手を動かすことから離れていない人たちの話が多く、料理する人の動き、素材の質感、台所の匂いなどの描写が鮮やか。苦しい状況で工夫をすることを余儀なくされているのはわかっているのだが、自然の恵みとの近さを感じた。まさにパンと野いちごだ。 269ページ ペドラの言葉 政治は、人々から教養を奪い取ります。人を愚かにします。民族のアイデンティティは、この土地では宗教によって分かれていました。これは人間の内なる世界から発せられるものではないのです。政治的な意図から発せられるものなのです。
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一時期ユーゴスラビアが気になっていくつかの国を旅した。セルビア行きの航空券も取ってたけれど、行けずのまま、気になっている地域として心に燻り続けている。 セルビア人を悪とする国家的宣伝に世界中がやられたけれど、長い歴史の中で、近代史だけをとってみても、セルビア人は何故こんなにも虐...
一時期ユーゴスラビアが気になっていくつかの国を旅した。セルビア行きの航空券も取ってたけれど、行けずのまま、気になっている地域として心に燻り続けている。 セルビア人を悪とする国家的宣伝に世界中がやられたけれど、長い歴史の中で、近代史だけをとってみても、セルビア人は何故こんなにも虐殺されてきたのか、避難し、難民となり、制裁を受けてきたのか。 近所の人々に助けられた場合もあれば、密告された人達もいる。日々の暮らしの中に、小さくても光を見つけ、生き延びた人達。食べ物を巡る記憶も、悲喜交々。ただ暖かい記憶、家族との時間と同質なことが多いだろうか。 生き延びた人達の話である。 生き延びれなかった人たちは、少しだけ名前や、名前はなくとも犠牲となったことで残されている。 時折、休憩を入れながら読む本。多くの人たちの人生を見させていただいた。
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日本にいるとあまり詳しく知ることのないユーゴスラビアでの内戦。知る機会があるとしても、どういう理由で戦い、どの国が勝って、地図がどう変わったのかという概要。 でも一番知らなければならないのは、地図を眺めているだけでは見えてこない、その土地に暮らす人々の暮らしだ。民族に関係なく仲良...
日本にいるとあまり詳しく知ることのないユーゴスラビアでの内戦。知る機会があるとしても、どういう理由で戦い、どの国が勝って、地図がどう変わったのかという概要。 でも一番知らなければならないのは、地図を眺めているだけでは見えてこない、その土地に暮らす人々の暮らしだ。民族に関係なく仲良く暮らしていた人たちが、ある日突然敵同士にされ、住む土地を奪われ、悲しみを背負わされる。 もし日本で同じようなことが起こったらどうする?と想像しながら読んだ。
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