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天皇の歴史 江戸時代の天皇(6) 講談社学術文庫2486
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2018/05/10 |
JAN | 9784065116401 |
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天皇の歴史 江戸時代の天皇(6)
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260年という長い江戸時代、歴史の裏舞台とされた天皇と朝廷にもいろいろな動きがあったのだ。後陽成、後水尾は徳川家康・秀忠・家光との権力闘争を繰り広げた。禁中並公家諸法度による幕府の統制により、天皇、そして134家の堂上家(公家)は学問、管弦、その他雑芸、詩、能書に励むことを義務付...
260年という長い江戸時代、歴史の裏舞台とされた天皇と朝廷にもいろいろな動きがあったのだ。後陽成、後水尾は徳川家康・秀忠・家光との権力闘争を繰り広げた。禁中並公家諸法度による幕府の統制により、天皇、そして134家の堂上家(公家)は学問、管弦、その他雑芸、詩、能書に励むことを義務付けられた。その中での天皇はそれらの公家への統制を行う闘い。江戸中期は中御門、桜町、桃園、後桃園と続く天皇夭折により、皇統断絶の危機があり、閑院宮からの光格天皇の即位(1779年)があったことは今の危機を思い起こさせる。江戸時代を通じて天皇の権威が高まっていくその動きが良く分かった。寛政期の老中・松平定信が天皇は神国の主であり、幕臣も天皇の配下である将、軍は天皇から政務を委任されていると認識していたことは興味深いところである。江戸時代に徐々に天皇の権威が高まっていた証左だと感じた。新居白石、荻生徂徠が官位制度が天皇との君臣関係を大名に想起させるので危険だと警告していたということも面白い。光格から現在に至る天皇家の伝統が出来上がったことを感じた。明正、後桜町の2人の女性天皇については肖像画がないことに象徴されるようにその特殊性、天皇としての神事・儀礼を務める上での限界があったことも、今後の女性天皇を考える上で、古代の女帝以上に参考になると思う。
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江戸時代の天皇なので儀式についての記述が多く、その点では少々退屈であった。しかしながら、その中でも天皇は制度として一貫して権威を保ち続け、幕末にそれが一気に爆発することとなる。その過程が非常に興味深い。
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