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太陽肛門
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 景文館書店 |
発売年月日 | 2018/04/28 |
JAN | 9784907105075 |
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太陽肛門
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
本を読む気力を取り戻したくて、60ページしかない(本編に至っては20ページのみ)この本を読もうと思った。まだ半分程度しか理解できてないので、評価は3にしておく。 20ページと言っても、文字は大きく、ページの下の方に酒井さんの訳注があるので、実質10ページほどの小作品だろう。論文...
本を読む気力を取り戻したくて、60ページしかない(本編に至っては20ページのみ)この本を読もうと思った。まだ半分程度しか理解できてないので、評価は3にしておく。 20ページと言っても、文字は大きく、ページの下の方に酒井さんの訳注があるので、実質10ページほどの小作品だろう。論文よりも詩に近く、その輪郭は曖昧だ。 バタイユが生きたフランスは近代化の真っ只中で、「役に立つ」ことに価値が置かれていた。一方で、幼い頃からバタイユの傍には、全盲で下半身不自由の、「役に立たない」父親が居続けた。当時こそそんな父親に嫌悪感を持っていたが、後に近代化の暗部を見て、「役に立たない」ことの意義を知るようになった、という流れは面白い。バタイユの著作に頻繁に登場する排泄物のイメージは、「役に立たない」もののメタファーだが、下半身不自由で垂れ流しだった父親から直接的に得たイメージでもある。 酒井さん解説の「広い視点に立てば、私たちここの存在は外部のものの通過点にすぎない。この通過点を通るの、外のものは別のものに成り変わる。早い話「暖かいウンチ」になる。このように別様に変化するのは、私たちが生きているからにほかならない。この「別のもの」は生命の証なのだ。外の世界と私たちの内部の生命の合作なのである」という一説が好きだ。私が惹かれるバタイユや、ニーチェ、ドゥルーズ、リンギスなどに共通するのは、「生命」もしくは「変身」「交接」について語っている点だと分かった。 バタイユは「AはBである(A=B)」のAとBが異種の場合、AがBのパロディということになり、AはBを愛し、合体したいという図になると解釈した。パロディとは、既存のものを笑いながら更新していく表現形式であるので、ここでは、パロディであるAが、笑い飛ばしたBをまた愛そうとする矛盾が生まれている。パロディのAによってBは既存のイメージから解放され、そのパロディを追い越す。そして、また新しいパロディを生み出していく。パロディに笑われ続けながらも、そのパロディを愛してやまない、そんなBの理不尽さに、Aは惚れ込む。それゆえ、Aは以前笑い飛ばしたBをまた愛する。 本作は、ベルクソンの『笑い』や、ニーチェのパロディ論に影響を受けているそうなので、一読したいと思う。
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