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カナリア殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン全集 創元推理文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2018/04/21 |
| JAN | 9784488103200 |
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カナリア殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン全集
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カナリア殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン全集
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商品レビュー
3.1
16件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
現代に読むには時代遅れすぎてしんどいが、当時読んだとしても面白かっただろうか?トリックを現代に当てはめるなら、「超かしこいAIを使って人を殺した」みたいなものだと思う。AIと蓄音機じゃ出来ることが全然違うから比較にならないような気がするけど、感覚としてはそんなものだと思う。新しく出たものをトリックとして出して、それでどうだ!とされても、読者はふーんとしか思わないのでは。この若干アンフェア気味のネタばらしを補うためにポーカーを使った心理実験を導入したのだろうが、これも批判されまくりでイマイチ。しかし、本作で何より気に入らないのは犯人をみすみす自殺させたヴァンスの傲慢さ。相手は勝手に不倫して、脅迫されたから殺して、家の名誉のために仕方なかったと開き直るど畜生。なのにヴァンスは妙に同情的。他の「名探偵」はそんなことしないだろう。こういう傲慢で自己中心的な倫理観を持ちながら、殺人を扱う小説を書いてきたのだから、本国で忘れられて当然だ。
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うーん、控えめに言ってあんまり凄くないのでは? 密室という不可解な状況に引っ張られて道中は楽しく読めたのですが、まさかの密室トリックに…(笑)そしてアリバイの方は即座に…(苦笑) 代表作の『僧正』や『グリーン家』にあった複雑怪奇で凄惨な連続殺人というサイコスリラーのような雰囲気がなくてやや残念。 物理的事実と心理的事実が矛盾しているなら、物理的事実が間違っているんだ… なるほど、ファイロ・ヴァンスは矢吹駆ではなく、ロジャー・シェリンガムだった!? ヴァン・ダインとアントニイ・バークリーは米国と英国でライバル意識あったんかな。どっかの解説でもそういうの読んだ覚えあるし
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クリスティの「アクロイド殺し」が1926年、本作が1927年ということで録音による偽装をネタにした作品が前後して発表されていて、タイミング的にはパクリではなく偶然らしい。現代ではテクノロジーが何かとミステリーの成立を阻んでしまいそうだが当時はその辺をどう取り入れるか考えるの楽しかったんだろうな、と微笑ましい。「アクロイド殺し」が少し先且つポレミックな超有名作のため割を食ってしまっている面があると思うが、ネタバレすると絵的に間が抜けていてしかも犯人の行動があわただしすぎ無理があるクリスティ作品(徐々に犯人が分かってくるところは相当ドキドキして傑作には違いないけど)に対し、こちらは(凡そ見当はつけていたはずながら)ベートーヴェンのレコードをかけても局が始まらずしばらくすると突然悲鳴が響き渡り、犯行が決定的になる辺にぞわっとする迫力があるし、容疑者を集めてポーカーxプロファイリングで犯人確定も斬新で面白かった。伝説の女優ルイーズ・ブルックス主演でサイレント映画があるがさすがに古すぎて最初だけ見てやめた。。。
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