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マレ・サカチのたったひとつの贈物 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2018/03/23 |
JAN | 9784122065567 |
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マレ・サカチのたったひとつの贈物
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マレ・サカチのたったひとつの贈物
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商品レビュー
3.8
23件のお客様レビュー
“出会いと別れ” 少し前のイチオシ本。 ネット社会の今だからこそ読んでほしい。 少し複雑な文章構成からなる 少し不思議な「量子病」を持つ稀の物語。 世界中を飛びまわる彼女が、出会いと別れを繰り返す。 ある時、自分の存在をネットに移住させる提案を受けるも悩んでしまう。 ...
“出会いと別れ” 少し前のイチオシ本。 ネット社会の今だからこそ読んでほしい。 少し複雑な文章構成からなる 少し不思議な「量子病」を持つ稀の物語。 世界中を飛びまわる彼女が、出会いと別れを繰り返す。 ある時、自分の存在をネットに移住させる提案を受けるも悩んでしまう。 旅をしながら彼女が出した答えに、ネット社会を生きる私たちもなにか感じるものがあるはず。 私は、人とのリアルな付き合いに恋しさを感じた。 『別れあってこそ、出会いがあるのだ。』 『出会え。別れたって、また、出会え。』 出会いと別れの、どうしようもない大切さを感じた。 もっともっと時間を作りたい。。
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面白かったです。出会いと別れ、共に尊いというのを普段は忘れて、別れの悲しみだけを重く捉えてしまうけど、別れが無いと出会いも無いので同じくらい大事なことなんだよな。 祝祭資本主義と祝祭テロによる分断と格差で破滅へ向かう世界で、人々はネットの世界に移住してしまうけれど(たぶん文字通り...
面白かったです。出会いと別れ、共に尊いというのを普段は忘れて、別れの悲しみだけを重く捉えてしまうけど、別れが無いと出会いも無いので同じくらい大事なことなんだよな。 祝祭資本主義と祝祭テロによる分断と格差で破滅へ向かう世界で、人々はネットの世界に移住してしまうけれど(たぶん文字通りネットに存在する)、コロナ禍でオンラインのみで交流することも増えた昨今ではこのうすら寒さがより身に沁みます。出来るだけ傷付きたくはないけど、わたしも生身で交流したい。ネットの関係はぷつんと断ち切るのが簡単だから、自分に優しい人ばかり周りに置いておく事も出来るけどそれで良いのか?って思います。 マレは量子病で祝祭を移動しまくる事しか出来ず、出会った人との人間関係を積み重ねられない。でも出会った記憶と影響は相手に残り、マレには積み重なっていく。それが最後の決断に繋がったのだと思います。 強く光る、大きな祈りのような作品でした。生きる人への祝福だ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
坂知稀が罹ったのは己の意思とは関係なく存在感が分解され、全く別の場所へ転移する「量子病」。この病は何なのか。 格差は広がり、貧困にあえぐ者とは対照的な、支配する者により変えられていく世界。 肉体を捨て、自ら量子の世界を選ぶこともできるようになる。 自分と他人、個と同化。ヒトが存在するというのはどういうことか。 今の世界にリンクする事柄もあり、こういう未来があるのかも、という世界観と詩的な言葉に引き込まれる。 いつか彼女に惹かれて集まった人々が、彼女を留める楔となる日が来るのかもしれない。 世界を漂う彼女が残したものとは。必ずあるもの。そして人生そのものだ。
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