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立憲君主制の現在 日本人は「象徴天皇」を維持できるか 新潮選書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/02/01 |
JAN | 9784106038235 |
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立憲君主制の現在
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
本の中で紹介された他の国と違って、日本の天皇は歴史はあるけどかなり長いこと権力とは縁遠かったわけなので、歴史的にはけっこう特殊なんじゃないかと思った。第二次大戦後はヨーロッパと同じような立憲君主制だけど。
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なんとなーく、君主制が何かしらの抑止になっているのだと気づいた。 著書のH.G.ウェルズのように、街中で天皇陛下が通るだけで街中が熱狂するのを違和感をもつ(怒りや嫉妬を感じる)のも当たり前の感覚だと思った。 全ては、天皇陛下の人柄ではある「国民の皆様の理解を・・・」そのような態度...
なんとなーく、君主制が何かしらの抑止になっているのだと気づいた。 著書のH.G.ウェルズのように、街中で天皇陛下が通るだけで街中が熱狂するのを違和感をもつ(怒りや嫉妬を感じる)のも当たり前の感覚だと思った。 全ては、天皇陛下の人柄ではある「国民の皆様の理解を・・・」そのような態度では、反対意見を言うのを憚れる。
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どこかで見た書評が気になったので図書館で借りて読了。 タイトルどおり、21世紀の現在にあって君主制を採用している国を概観することができる点は非常に面白く、知らないことも多く楽しめた。イギリス、北欧、ベネルクス、アジア、と地域ごとに分けての概説も特徴をつかみやすく、理解を助ける構成...
どこかで見た書評が気になったので図書館で借りて読了。 タイトルどおり、21世紀の現在にあって君主制を採用している国を概観することができる点は非常に面白く、知らないことも多く楽しめた。イギリス、北欧、ベネルクス、アジア、と地域ごとに分けての概説も特徴をつかみやすく、理解を助ける構成だったと思う。 ただ、著者の専門がイギリス政治外交史・ヨーロッパ国際政治史ということで、全内容の半分近くがイギリス王室に割かれており、ややイギリス偏重の傾向はある。その部分も内容そのものは面白く、イギリスの歴史を王権と議会の関係に焦点を絞っておさらいする形になるのでイギリス史の俯瞰としてはわかりやすい。 副題の「日本人は『象徴天皇』を維持できるか」という煽り文句に関しては、最後の1章が当てられているだけで論考としては不十分かと思う。期待させる副題をつけるほどではないというのが正直なところ。 本書全体を読んで印象に残ったのは、多くの君主が(アラブの石油王に限らず)資産家であるという事実である。封建制度の長から国王という形へという経緯を考えれば大地主であることは当然なので、その上がりで巨大な不労所得があるのも当たり前で、首長としての生活基盤を支えるための資産を自前で賄えるというのも、言われてみればあるべき姿のように思う。翻って日本の皇室は、戦前までは同様に大地主であり資産家であったのだろうが、現在は上がりのとれるような不動産はほとんど所持していないようだ。皇族には戸籍もなければ人権もないということがしばしば言われるが、財産権もないのだなあと改めて驚いた。資産のこと一つ考えても、維持の難しい制度である。
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