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死の島
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/03/09 |
JAN | 9784163908052 |
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死の島
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商品レビュー
3.8
26件のお客様レビュー
日経に作者がこの本のことを書いていたので図書館から借りた。 テーマは重く簡単に感想は書けない。 まぁ自分が高齢者だからこう思うので未来のある若者なら小説の一つで済ませられるのかも知れない。
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アルノルト・ ベックリンの代表作『死の島』 棺らしきものを載せた一艘の小舟に白装束の人間が乗っている、海を漕いで向かう先に見えるのは不気味な死の島。 主人公は不治の病に侵され、余命いくばくもない69歳の澤登志夫。 澤が死の島へ向かい、自身でオールを漕いでいる様な本作は沈鬱さに...
アルノルト・ ベックリンの代表作『死の島』 棺らしきものを載せた一艘の小舟に白装束の人間が乗っている、海を漕いで向かう先に見えるのは不気味な死の島。 主人公は不治の病に侵され、余命いくばくもない69歳の澤登志夫。 澤が死の島へ向かい、自身でオールを漕いでいる様な本作は沈鬱さに満ちている。 読んでいる間、私より先に逝った家族や友人の姿を思い浮かべ何度も鼻の奥がツーンと痛み涙が零れた。 澤の企みが尊厳死と言えるのか分からない。 願わくば霊魂や魂の存在を否定していた澤が島に辿り着き自身の考えを豪快に笑い飛ばしていて欲しい。
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あぁ…凄いのを読んでしまった‼︎ 静かな作品ですが、読むのを止められなかった。人生の幕引きをどうするか?人間にとって真の救いとは何か?ということを考えさせられる傑作です。静かな涙が滲みました。 作中に出てくる、アルノルト・ベックリーンの『死の島』という絵画。(このモチーフで何作...
あぁ…凄いのを読んでしまった‼︎ 静かな作品ですが、読むのを止められなかった。人生の幕引きをどうするか?人間にとって真の救いとは何か?ということを考えさせられる傑作です。静かな涙が滲みました。 作中に出てくる、アルノルト・ベックリーンの『死の島』という絵画。(このモチーフで何作も描かれている)私もこの絵については初めて知り、検索して絵も見て…読後、この絵のイメージが頭の中に染み付きました。(気になる方は検索してみてくださいね) 人は1人で生まれて、1人で死んでいく。それだけは確実に平等ですよね。自分は最期の瞬間に何を思うのだろう? そんなことをグルグル考えていました。 最近『死』というものが、心の中では身近になってきてる気がします。いえ、私自身は大病もしてないし、まだまだ長生きするつもりですが…。この三年で、夫と両親に立て続けに逝かれたもので…。 『人はどう最期を迎えるのか?』ということを、否応なく考えてしまう。 思えば、父方も母方も、祖父祖母ともに早くに亡くなっていたので、私はおじいちゃん、おばあちゃんと過ごす、ということを経験せずに育ちました。 本来、歳の順にお迎えがきて、親が子にその時の様子を見せたり話したり…そういう“順番”であることが、安らかな気持ちになれる一つなのかもしれないなぁ…とよく思うのです。 とはいえ、思い通りにならないのが人生だけど…。自分にとって大切な人のことを考えながら読みました。 夫や両親に会いたいとひたすら思う…。いつか私も死の島へ行けば会えるのだろうな…。ガッツリ私的な感想でごめんなさい、 心に残ったフレーズを少し。 ーーーーー どれほど激しい情熱も例外なく、時と共に落ち着いていくものらしい。そしてひとたび変容した情熱は、形こそ変わっっても、二度と元には戻らなくなる。 おれたちは似たもの同士だったんだよ。だからこそ、お互い、あんなに夢中になれたんだ。(中略)だからきっとおれたちは、死ぬ時も似たようなことを考えるんだよ。そうだろう? 土台、運命というのは皮肉なものである。人格とか、意思とか尊厳とか、これまで積み重ねてきた努力とか、さらに言えば思想だの哲学だの、人が懸命になって自分を支えるために編み出した、ある意味では高尚な思考のプロセスなどにはまったく目もくれない。情け容赦なく、運命は人の人生に影を落とす。あんなにツイてなかったのだから、今度こそ、という儚い希望すら、一瞬にして無惨にも打ち砕く。 利口な女だった。一見、絶えず甲高く囀る小鳥のように無駄口を叩いているように見えて、その実、彼女は話題にしていいことと悪いことを明確に線引きしており、口も堅かった。 いくら必死になって自分を分析し続けても、まとまりのいい結論や精神の安らぎは得られない。流れに身を任せて生きてみる。それが一番だった。
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