死の島 の商品レビュー
「死の島」とは、有名な絵画のタイトルです。本編にも、出てきます。 当然ググって、PC上でですが、観ました。誘われるような、不思議な絵でした。 完治の見込みの薄い、転移した癌。 妻は既に亡く、自らも高齢でやり残した仕事もない。 積極的な治療を拒み、自らの意思で人生を閉じようとする...
「死の島」とは、有名な絵画のタイトルです。本編にも、出てきます。 当然ググって、PC上でですが、観ました。誘われるような、不思議な絵でした。 完治の見込みの薄い、転移した癌。 妻は既に亡く、自らも高齢でやり残した仕事もない。 積極的な治療を拒み、自らの意思で人生を閉じようとする主人公。
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日経に作者がこの本のことを書いていたので図書館から借りた。 テーマは重く簡単に感想は書けない。 まぁ自分が高齢者だからこう思うので未来のある若者なら小説の一つで済ませられるのかも知れない。
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アルノルト・ ベックリンの代表作『死の島』 棺らしきものを載せた一艘の小舟に白装束の人間が乗っている、海を漕いで向かう先に見えるのは不気味な死の島。 主人公は不治の病に侵され、余命いくばくもない69歳の澤登志夫。 澤が死の島へ向かい、自身でオールを漕いでいる様な本作は沈鬱さに...
アルノルト・ ベックリンの代表作『死の島』 棺らしきものを載せた一艘の小舟に白装束の人間が乗っている、海を漕いで向かう先に見えるのは不気味な死の島。 主人公は不治の病に侵され、余命いくばくもない69歳の澤登志夫。 澤が死の島へ向かい、自身でオールを漕いでいる様な本作は沈鬱さに満ちている。 読んでいる間、私より先に逝った家族や友人の姿を思い浮かべ何度も鼻の奥がツーンと痛み涙が零れた。 澤の企みが尊厳死と言えるのか分からない。 願わくば霊魂や魂の存在を否定していた澤が島に辿り着き自身の考えを豪快に笑い飛ばしていて欲しい。
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あぁ…凄いのを読んでしまった‼︎ 静かな作品ですが、読むのを止められなかった。人生の幕引きをどうするか?人間にとって真の救いとは何か?ということを考えさせられる傑作です。静かな涙が滲みました。 作中に出てくる、アルノルト・ベックリーンの『死の島』という絵画。(このモチーフで何作...
あぁ…凄いのを読んでしまった‼︎ 静かな作品ですが、読むのを止められなかった。人生の幕引きをどうするか?人間にとって真の救いとは何か?ということを考えさせられる傑作です。静かな涙が滲みました。 作中に出てくる、アルノルト・ベックリーンの『死の島』という絵画。(このモチーフで何作も描かれている)私もこの絵については初めて知り、検索して絵も見て…読後、この絵のイメージが頭の中に染み付きました。(気になる方は検索してみてくださいね) 人は1人で生まれて、1人で死んでいく。それだけは確実に平等ですよね。自分は最期の瞬間に何を思うのだろう? そんなことをグルグル考えていました。 最近『死』というものが、心の中では身近になってきてる気がします。いえ、私自身は大病もしてないし、まだまだ長生きするつもりですが…。この三年で、夫と両親に立て続けに逝かれたもので…。 『人はどう最期を迎えるのか?』ということを、否応なく考えてしまう。 思えば、父方も母方も、祖父祖母ともに早くに亡くなっていたので、私はおじいちゃん、おばあちゃんと過ごす、ということを経験せずに育ちました。 本来、歳の順にお迎えがきて、親が子にその時の様子を見せたり話したり…そういう“順番”であることが、安らかな気持ちになれる一つなのかもしれないなぁ…とよく思うのです。 とはいえ、思い通りにならないのが人生だけど…。自分にとって大切な人のことを考えながら読みました。 夫や両親に会いたいとひたすら思う…。いつか私も死の島へ行けば会えるのだろうな…。ガッツリ私的な感想でごめんなさい、 心に残ったフレーズを少し。 ーーーーー どれほど激しい情熱も例外なく、時と共に落ち着いていくものらしい。そしてひとたび変容した情熱は、形こそ変わっっても、二度と元には戻らなくなる。 おれたちは似たもの同士だったんだよ。だからこそ、お互い、あんなに夢中になれたんだ。(中略)だからきっとおれたちは、死ぬ時も似たようなことを考えるんだよ。そうだろう? 土台、運命というのは皮肉なものである。人格とか、意思とか尊厳とか、これまで積み重ねてきた努力とか、さらに言えば思想だの哲学だの、人が懸命になって自分を支えるために編み出した、ある意味では高尚な思考のプロセスなどにはまったく目もくれない。情け容赦なく、運命は人の人生に影を落とす。あんなにツイてなかったのだから、今度こそ、という儚い希望すら、一瞬にして無惨にも打ち砕く。 利口な女だった。一見、絶えず甲高く囀る小鳥のように無駄口を叩いているように見えて、その実、彼女は話題にしていいことと悪いことを明確に線引きしており、口も堅かった。 いくら必死になって自分を分析し続けても、まとまりのいい結論や精神の安らぎは得られない。流れに身を任せて生きてみる。それが一番だった。
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どうやったら、こんな描写ができるんだろう。読んでる途中は文字を追うことに一杯一杯だったけど、1章を読み終えて、目を閉じて、主人公二人の目線でフレーズを思い出した時、葛藤、闇、希望、覚悟を感じた。 メモ用 土台、運命というのは皮肉なものである。人格とか、意志とか尊厳とか、これまで積み重ねてきた努力とか、さらに言えば思想だの哲学だの、人が懸命になって自分を支えるために編み出した、ある意味では高尚な思考のプロセスなどにはまったく目もくれない。情け容赦なく、運命は人の人生に影をおとす。あんなにツイてなかったのだから、今度こそ、という儚い希望すら、一瞬にして無残にも打ち砕く。
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何となく中途半端な読み応えだった。 初老の元編集者の終活というか、若い女性とのふれあいというか、死に方に対する問題定義というか。メインは何だったんだろう?全てを盛り込んだ作品なんだろうか? 主人公、登志夫がさほど魅力的に見えず、小説家志望の樹里が、あがめ奉る理由がよくわからない。 樹里もちょっと不思議。家族の秘密を小説にして主人公、登志夫に激賞されるも、その後熱心に創作しているようでもなく、ただ主人公に懐いてくる。 垢抜けない真面目そうな女のわりに簡単に男と出来てしまう。 その樹里に、俺の事を書いていいという登志夫って何? そんなに面白いキャラでもなく、大した波乱万丈の半生でもなく、浮気して妻子に愛想をつかされた、どちらかというとトホホ親父にしか思えないんだけど。(浮気ではなく本気らしいが、何となく自然消滅!?) 主人公がどうなるかが気になって一応最後まで読んだけど、 人生の終わりまで男だ女だを意識し続けるってなんだかね。 初めて読んだ作家さんだったけど、私には合わなかったみたいです。
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愛とは何なのか、死が差し迫った主人公と、主人公の生徒であった女性の視点を行き来しながら考えていく内容。
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友人に推薦されての初・小池真理子氏。 ううむ。普通にちゃんとした文章の小説だな、という感想。 主人公の心の移ろいや教え子の女性とのシーンなど含め、「文が上手ですね」という以上の感想が出ない。心象風景描写もテレビドラマ的な平均さだ。 仕事柄、大学教授的な立場の初老の男性と会うこと...
友人に推薦されての初・小池真理子氏。 ううむ。普通にちゃんとした文章の小説だな、という感想。 主人公の心の移ろいや教え子の女性とのシーンなど含め、「文が上手ですね」という以上の感想が出ない。心象風景描写もテレビドラマ的な平均さだ。 仕事柄、大学教授的な立場の初老の男性と会うことが多々あるが、秘書だが弟子だか知らんが、だいたい若い女性を連れている。初老の女性著者で若い男性を連れている、というパターンはない。 ううむ。何が言いたいんだおれは。小池真理子氏はもういいかな。え? ミステリーもあるん? ううむ。やめときます。合う人には合うのだろうが自分には合わないな。 老いを描いた作品として筒井康隆氏の『敵』を思い出す。あっちをもう一度読んでみたくなった。
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誤謬の豊富さが感じられ、流石は小池真理子先生だと感じた。サスペンスのようで人情もののようにも感じる作品だ。とても面白かった。
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もうちょっと人と人が交わるかと思いましたが、むしろ個を掘っていく感じの内容でした。それももう少しいってくれたら、という感じだったので、ちょっと物足りなかったです。
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