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誰がために鐘は鳴る(下) 新潮文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/02/28 |
JAN | 9784102100172 |
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誰がために鐘は鳴る(下)
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商品レビュー
4.1
18件のお客様レビュー
なかなか難しかった 合う合わないはあるかもしれないけど! キャラ設定が良きだった。みんな憎めないよな、と思えるキャラで、人間らしい泥臭い部分もあり、愛情深い部分もあり… 愛と信念が渦巻く人間関係の中、さらにそれを取り囲む大きな戦争…歴史の教科書ではせいぜい1ページの中で、名もない...
なかなか難しかった 合う合わないはあるかもしれないけど! キャラ設定が良きだった。みんな憎めないよな、と思えるキャラで、人間らしい泥臭い部分もあり、愛情深い部分もあり… 愛と信念が渦巻く人間関係の中、さらにそれを取り囲む大きな戦争…歴史の教科書ではせいぜい1ページの中で、名もない戦士の愛を感じ取ったような気がした。 私には会わなかったけど…読んでよかった
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2025.2.27読了。 圧倒的な臨場感。 今まさにその光景を目前にしているかのように感じさせる筆力が巨匠と呼ばれるのにふさわしい。 上巻はジョーダンが橋の爆破の命令を受け、山にいるゲリラ隊たちと合流してからの2日間。 下巻は爆破前日と当日の2日間。 たったの4日間の出来事にも関...
2025.2.27読了。 圧倒的な臨場感。 今まさにその光景を目前にしているかのように感じさせる筆力が巨匠と呼ばれるのにふさわしい。 上巻はジョーダンが橋の爆破の命令を受け、山にいるゲリラ隊たちと合流してからの2日間。 下巻は爆破前日と当日の2日間。 たったの4日間の出来事にも関わらず、2巻計1000ページの中に彼らの人生が詰まっている。ヘミングウェイが実際にスペイン内戦の前線に赴き、その目で見、肌で感じてきたからこその臨場感と迫力。文字を追っているのに、その光景が映像として脳内に流れてくる。 島田潤一郎さん著の「長い読書」にて、「言葉は時間をそっくりそのまま再現するのではなく、目の前の現実や過去を拡張し、あるいは要約することで、そこから意味や物語を抽出する」という言葉があったが、まさにその言葉を具現したような小説だった。 あと、ヘミングウェイの、登場人物に自分の心情を独白させ、内省させる形式が好きだな。 戦争は、大義名分を盾に人殺しを合法化する。 しかし、たとえ正義や信念のためだとしても、人が人を殺す、殺人という行為は許されることではないのではないか。私は橋の爆破の際に哨所の敵を1人撃ち殺し、涙を流しながら橋を渡ってきたアンセルモ老人こそが、人間の本来の姿であると信じたい。 本文の中で、彼らも、自らの正義のために戦いはやむを得ないと考える一方で、彼らの節々の発言から「戦争なんてクソ食らえ」という心情も感じさせられた。 今の時代も変わらず、人は、愛する人を守るために戦い、その戦争により、多くの人が愛する人を失っている。 本作は、戦争と愛という「死と生」とも言い換えられる対比が物語により深みを与えている。 死を覚悟していた橋の爆破の3日前。ジョーダンとマリアは運命の恋に落ちる。 それは、訳者の高見さんの言葉を借りるのであれば、生きる歓びと死の予感に彩られた4日間であった。 ジョーダンはマリアと出会ったことで、生きる歓びを知り、後半では「生きることって、こんなに興味深いものだったとはな」とマリアにこぼしている。 争いの止まないこの世界で、愛こそが救いなのだと私は考える。誰かを何かを深く愛する気持ちは、人が人としてあり続けられる所以なのだと思う。そして幸福な人生とは、どれだけ長く生きたかで決まるものではなく、どれだけの深い愛に巡り会えたかということが重要なのではないだろうか。 読み応えのある、深く深く心に残る作品だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
裏表紙(?)に書かれている内容説明をまず初めに読むのが癖です。 もう本編を読み始める前に、そこを読んだ時点で「ゲリラ隊は全滅」の一文に唖然。壮大なネタバレを食らう。(しかも最終的に全滅はしてなかった。なんだったんだ、あの説明は…) 息子が体調崩したりなんだりでダラダラと読み進め、私が息子の風邪をもらってグッタリしながら読み終えるという読書でした。 おしまい。 ではなく。 マリアとの愛を貫いて、それによって初めて生きる意味を見出したジョーダンだけども。平時に生きている私としては、いや、そうじゃないんよ、と思ってしまった。 愛され愛してしまったなら、自分の人生は充実して輝いた、で終わりじゃない。残されたマリアはどうなるのよ。その悲しさたるや。 いつかマリアは、ロベルトは立派に戦い抜いたんだと、誇りに前向きに思えるのだろうか。思うしかないんだろうけど。私には分からない、戦う道なんて選ばずに一緒に生きてほしかったと思ってしまうよ。でもきっとそうやって生きたとしても、それはそれでロベルトは燃えカスみたいな虚しい人生だと思うんでしょう。 自分の命や他人の思いを凌駕するほどの信念は、私にはないです。それがいいのか悪いのか、時代が違うので同じ土俵では語れないなと思いながら読了。 仲間内のお偉いさん同士より、最前線で命の奪い合いをする敵同士の方が、お互いをよく理解しているのは痛烈な皮肉だなというのが、強く印象に残っている。 そして私は、パブロの行動の真意が読めません。 何がしたかったん?爆弾捨てたら、本当に途中で考えを変えて戻ってきたって?意味わからん。 もうこれならみんなで全滅よ、って思ったのか?俺の言ったことが正しかっただろ、って? 本当に戦いに協力しようと思って戻って来たとは思えないんだけど、だからといって何がしたかったのかが本当に分からない。 ジョーダンが4日間でゲリラ隊に愛着がわいたように、やっぱり見捨てられなかったのかなあ。 情なのかなあ。
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